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泣いて、笑って、手を取りあう 3
結構今回のシリーズ上手くいく気がしてる
いよいよ、私の卒業発表会である。これは、私がセンターとして、失敗しないように頑張らなきゃいけない。自分の全力を出せるように精一杯努力した。
発表会当日になった。絶対に成功してみせる。
自分を信じて踊った。私の晴れ舞台は、成功した。嬉しかった。前にもあったが、ここを卒業すれば、有名なオーディションを受けることができる。
私は、発表会が終わった数日後、そのオーディションを受けることになった。このオーディションは、有名と言うだけあって、人数は何百人もいる。その中から、選ばれるのは、たったの10人にも満たないのだから、アイドルになるには、そんな厳しい世界を乗り越えなければならない。
第1審査は、書類審査だった。書類な中の1つの項目に、なぜ、アイドルを目指そうと思ったか、書く欄があった。私は、しっかりと高校で初めてソロアイドルをしたあの日からのことをしっかりと書いた。
見事、第1審査を通過した。次は、面接である。面接といっても、座って何か喋るわけじゃなく、審査員の前であることをモチーフとして踊るのだ。
私はまたこれも頑張って練習した。相手をどれだけ、私の考えた世界観に入れ込むか、それが重要なのだ。私の考えたモチーフは、「大樹」。何でこれにしたかと言われれば、大樹はのびのびと育つ。それでも、大きくなって、風を吹かせ、鳥たちもやって来る。だから、私もいつか、色んな人に楽しんでもらえるような大きな人になって、自分のことを応援してくれる人が寄ってきてほしい。そんな思いで踊った。
私も今まで、辛いことはたくさんあった。それでも私は、絶対に途中で諦めたり、自信をなくすことはなかった。私はいつでも、自信を持ってやってるのだ。それを精一杯表現した。
見事、第2審査も通過したのだ。次は、ここまで残ってきた人たちでランダムにグループが作られ、その人たちと一緒にパフォーマンスをする。グループ数は5グループ。1グループの人数は、9人。中途半端ではあるが、なぜこんなことになっているのかというと、今回の審査でこの5グループのうち、1グループだけが最終審査に行く。そこで、最後選ばれるのは8人。つまり、最終審査で1人だけが落ちるのだ。
メンバーはみんな、自分の成績に近い人たちと一緒だ。もしかすると、このメンバーと一緒にグループを作る可能性もあるのだ。1人は落ちてしまうが。
私たちのメンバーは、メンバーそれぞれの得意分野を活かして作られた。私の得意なことは、ダンスだ。もちろん、他の人は、歌を歌う方が得意な人もいた。
次は、配置を決めるためにセンターを決めた。センターになったのは、私だった。発表会のときは、自分たちの保護者に見られるから、気持ち的には、少し楽だった。でも、目の前にいるのが、プロだったらどうなるか。もちろん、怖いに決まっている。でも、任されたのなら、本気でやるしかない。私は猛練習を重ねた。
そして、本番はやってきた。すごく怖い。けど、自信を持ってやるって決めたんだ。自分なりの努力を出した。
結果は、私たちのグループが、最終審査に突破した。もう何があっても最後なのだ。絶対に、アイドルになる。この時、私は、高校3年生になる前だった。
絶対に勝つ。そのために、本気で頑張った。最終審査は、歌だった。別に私は歌を歌うのは、苦手でもなかったし、好きな方ではあった。アイドルになるためには、歌も重要なのだ。
もちろん私は、すべてのことに自信を持ってやる。自信なんてなくしちゃ、そこでおしまいなのだ。だから、本気で歌った。思いも込めて歌った。その結果、最終審査を通ったのだ。私は、アイドルになったのだ。嬉しかった。涙も出た。今まで辛かったこともあった。みんなを絶対に楽しませる。その思いで、私はスターへの階段を登り始めたのだった。
でも、もちろん、本当に辛いのは、ここからだった。
これ完成させるのに、1週間以上かかりました。次は、アイドルの厳しい試練を受けることになります。お楽しみに!