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恋なんてしたことありません!第二章 第一話~三話
恋なんてしたことありません!ついに第二章です!
楽しみにしてくだっさった皆様。ファンレターをいつも書いてくださっている皆様。
ありがとうございます。私もできるだけ全力を尽くして参りますので何卒宜しくお願い致します。
それではどうぞっ!
第二章
第一話『二股』
「嬉しいけど...颯真、付き合ってるじゃん。そんなことしたら陽葵に嫌われちゃうよ。」
「いや、いいんだ。というか、陽葵は俺のこと〝好きじゃないんだ〟」
私は一瞬信じられなかった。しかも、親友か好きな人のどっちのことを信じればいいのか分からなくなった。「で、でも、陽葵は好きだから告白して、今付き合ってるんでしょ?だから...」「俺は、帆乃夏のことが〝好きなんだ!〟」
私は颯真の言葉で泣き崩れた。「でも、でもっ!陽葵が!」「〝陽葵なんて〟もういいんだ!」陽葵なんてって...陽葵は私の親友なのに!そんなことを言うのなら、好きな人でも誰だろうが許さない。「陽葵が私にとってどんな人なのか颯真は分かってないくせに!」観覧車はもう終わりへと近づいていた。観覧車が終わると、私はすぐに走って駅まで行った。「帆乃夏!!待って!」私は颯真の声も無視して、駅まで走り続けた。駅に着くと、電車が運良く、停まっていた。電車に乗ると、遊園地に来るときと同じ音が聞こえた。〈ガタンゴトンガタンゴトン〉来るときには良い音に聞こえたけど、今は違う。好きな人に親友なんかどうでもいいと言われたのだから。陽葵は私が中学校に入学したばっかりだったころ...「おい!クソブタ!邪魔だぞ!ブタならブタらしく、学習園でブーブー鳴いとけば?ww」「う、うん。」「こいつ返事したぞwじゃあさっさと学習園行って来いよw」その時...「あれぇ~クソブタはそっちじゃないの?w」陽葵だ。私は言い返せない陽キャ男子たちに歯向かってくれたのだ。「あ、ひ、陽葵じゃん。ど、どうしたの?」「え?見れば分かるじゃん。私の友達が困ってたから助けてあげてんの。お前らそんなことしてたら一生モテないよ?ww」「ぐっ!」私にクソでかブタと言ってきた陽キャ男子は、陽葵のことが好きだ。だから余計にこの言葉は高効果だったのだろう。こういう感じで陽葵は私を助けてくれたのだ。なのに...なのに颯真は!
家に帰ると、お母さんが走って玄関までやってきた。「ただい...」「ねぇ!帆乃夏あんた何で颯真くんを困らせるの!?あれだけ、仲良くするのよって言ったのに!」私の母藤井 夏美は普段優しいのだが怒ると怖いごく普通のどこにでもいる母親だ。「あれぇ~帆乃夏。またやらかしたの~?」今煽り気味でそう言ったのは私の姉藤井 夏希。「も~うるさいな。お姉ちゃんは黙ってよ。」「はぁい~!」そう言いながら、お姉ちゃんは自分の部屋に帰っていく。
「じゃあもう、今度から気を付けるから。」「本当に颯真くん心配してたんだからね!?家まで来て、帆乃夏は帰ってきましたか?って。」私はお母さんの話を聞き、自分の部屋に戻る。颯真私のことそんな風に...スマホでLIMEを見ると、〈今日はごめん。自分勝手に告白して、陽葵のことどうでもいいみたいに言っちゃって。本当にごめん。〉と送られていた。私も
〈私も、自分勝手だった。いきなり帰って、颯真のことも無視して。こちらこそごめん。でも、陽葵のことを言われたのは本当に嫌だったんだ。陽葵は私が中学校に入学したての時に、悪口を言われて、助けてくれた親友だから。〉こう送った。すると、〈そうだったんだ。悪気があっていったんじゃないんだ。本当にごめん。でもね、陽葵、帆乃夏のこと裏切ってるんだ。ちなみに僕のことも、クラスのみんなのことも。これだけは信じてほしい。〉と送られてきた。メッセージだけなのに、この言葉だけは、メッセージを送っている颯真の顔が浮かんできた。これは嘘じゃないんだ。そう思えた。
第二話『陽葵の嘘』
学校に行くと、颯真がいた。「帆乃夏~ごめん。昨日は。」「いいのいいの~!もう昨日のことだしね。折角の遊園地の時間無駄にしちゃってごめん。でも、昨日の陽葵が嘘をついてるっていうのはどういうことなの?」「それはね...」そう言って颯真は、スマホをポケットから出し、動画を再生した。〈なんなの!?帆乃夏。やっぱり森下のこと好きなんじゃん!私は、罰ゲームで森下に告っただけだけど。帆乃夏がムカつくから自慢してやろうとか思ってたのに!〉〈だよねぇ~藤原?だったっけ。苗字。私可愛いとか思ってそうw〉陽葵の声だ。本当に颯真が言っていたことは本当だったんだ。でも、まだ信じられない。あんなに優しい陽葵が、私の恋を応援してくれた陽葵がそんなことするはずないのに!「俺は、放課後に忘れ物を取りに行ったら、女子二人で話していた。」嘘だって思いたい。でも嘘じゃないんだ。だから私にも、颯真にも〝嘘〟をついているんだ。陽葵...信じてたのに。私がいじめられているのを守ってくれて。その後も仲良くしてくれて。なら、陽葵に私から、聞こう。こんなこと思ってないよねって。そう思っていると、陽葵が話しかけてきた。「帆乃夏~明日遊べる~?」「うん。遊べるよ。」「そっか~!じゃあ水族館いかない?」「いいじゃん!水族館ね。帰ってから三時からでもいい?」「全然!三時からでいいよ!」―話は終わり授業―
国語の授業だ。<友達の嘘を見破る方法(検索)>「ここ読んでくれる人~!」『は~い!』「じゃあ藤井さん。」「はい。(一)口を触ったり、口を手で隠したりする(二)脚が相手に向いていなかったり、もぞもぞ動いたりする
(三)目をそらす、もしくは目をじっと見てくる(四)普段より水分をとる(五)顔の左右が同じ動きをしていない です。」「帆乃夏。どこ読んでんだ?」あっ。間違えて、友達の嘘の見破り方の読んじゃった。「藤井さん。今度から気を付けてくださいね?」「はい...」スマホで授業中に、検索していたから怒られた。いつもは、やっていないから次はやめましょうで済んだ。五時限目が終わった。今日は短い日だから、いつもより早く帰れる。『さようなら!』
第三話『水族館で』
水族館の入り口に行くと、帆乃夏が待っていた。「帆乃夏~待った?」「ううん。それより券買わないと...」「そうだね。何円くらいするんだろ~」〈(中・高校生)二千円〉『高すぎない!?』「私、三千円しか持ってきてないな~足りるかな?」「券買っても千円余るんだから大丈夫でしょ。どんだけ買うの?」「えっとね~クリアファイルと、マグネットと、キーホルダーと、お菓子と…」「よくばりすぎでしょ!」「そぉ?」「まあ買うのは自分で決めて?お金足りなくても知らないよ~じゃあ券買ったんだから中行こ?」「分かった!」帆乃夏と私で大水槽の方へ行った。「建て替えてから立派になったね~!」ここ、夏乃水族館は一度建て替えた。料金は高くなったものの、中は前より立派になっていた。「陽葵~!写真撮ろ!」「うん。」「ハイチーズ!」<パシャ!>仲良くしているように帆乃夏には見えているだろうな。でも、私は帆乃夏いや、こいつを〝殺すんだ〟
どうでしたか?よければファンレターも書いていただきたいなと思います。
第四話~六話も投稿するので是非見てください。