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チェリス・グレーミスの亡霊日記【下】
こちらのシリーズ【上】【中】【下】で分かれており
結局読み終わっても完全な感じですっきりして終わらないので注意です。
兄は優秀だった。
齢七にて封印魔術をマスターして
齢十二では貴族としてのマナーを完璧に身につけボロが出ることは一回もなかった。
だからこそ今は脅威だ。
封印魔術を身につけた兄が私をなんらかの方法で霊安室へ閉じ込め門に封印をかけたのだろう。
そうしたら姉様はどこかに封印された。
その場所がどこかわからないと証言にも足らない。
姉様はどこに
姉様はどこに
私は叫ぶ、誰にも届かない声を発した。
ストレスで薄汚いドブネズミ色の髪が少し落ちそうだ。
あれ、ネズミ色?
その瞬間、今まで孤立していた点がきゅっと結ばれた気がした。
私___チェリス・グレーミスは一人だ。
自分の抜けたネズミ色の髪が外の紅色のマットに落ちていたシルバーの髪と重なりすべてがはっきりした。
姉様がいなくなった理由。
それは兄に心の中に封印されたのだ。姉様という私の人格を。
父が精神学を学んだのは私の多重人格という精神疾患を直すため。
私はだからこそいなくなったと断言できたのだ。
自分の記憶に姉様の記憶があるというのを忘れたうえでも
直感的にわかるのだ。
だとしたらなぜ私は死んだのか。
記憶を消されたのだ。
記憶を消すのにはその人を殺さなければならない。という呪い。
この世界の禁術。
それを多分、父様がやってのけた。
全部私のために。
私___チェリス・グレーミスは一人しかいなく死人で多重人格者だ。
しかも父様や兄が労力をかけて死人になってまで姉様という人格を消した。
そこまでして消すべきだったのか
やはり謎はまだ続く