公開中
魔法少女 月下のセレナーデ5夏色アルペジオ
˚₊⭑‧꒰ა 𝙼 𝙰 𝚂 𝙸 𝚁 𝙾 ໒꒱ ‧₊⭑˚
やっと魔法少女になりました。
7月21日、巨大ショッピングモールに朔夜と天璃はきていた。音羽と琥珀もこっそり遊びにきているのを天璃はしらない。
「じゃあ、いこうか」
少し緊張してうなづく。月詠くんかっこいいー私服も眼福。
「えーっと必要なものはお化け屋敷のための血糊?どこで買おう…」
「あ、うん!あそことか…」
話しながらもたまに彼に見惚れながら歩いていると、
「なに?僕なんか変?」
え!可愛い顔しないで庇護欲溢れ出てちまうぞ!!
「そんなことないよ!かわ、っかっこいいよ」
男子ってかわいい地雷のやつもいるから気をつけなきゃ。
「ならよかったぁ、ずっと見てるから気になっちゃって…」
この笑顔を守る!謎の使命感に駆られお姉さんムーブをかまし始める天璃。
「ふふん、月詠くん、私にかかればちゃっと仕事も終わったわ!しごできなの。」施設から出て公園を歩きながら胸を張る。
「じゃあさ、時間余ったし映画見よーよ。僕みたいのがあって。あ、朔夜でいいよ天璃」
うっ…不意打ちの名前呼びに気をなくしそうで耐えながら記憶には刻みつける。このテンションに乗じて聞かなきゃと思ってたことを口に出す。
「さ、朔夜は彼女とかいる…の?…」
「ちょっとお手洗い」
言いかけたことを遮られ朔夜は向こうに言ってしまった。
その時、バコーン!バーバキバキ
衝撃音が聞こえた!急に体内に取り込まれた魔法の光が蠢き出す。音の正体は
大きな闇色のカゲロウ。公園の木を引き抜いた音だった。その下には小さい子供が怯えている。
「…!!」
カゲロウに反応して体が咄嗟に動いた。通常ならありえないスピードと瞬発力で子供を助けると、手には身長の半分くらいの大きさのキラキラした黒と白の剣が握られていた。
「シルヴァムーンソード!!」
後ろから琥珀の声が聞こえた。剣を指差している。
「天璃!!?ねぇこれどーゆー状況!!?」
「なんだか力がみなぎる…!」
音羽と琥珀がいつのまにか近くにいた。
音羽の手には水色に輝く細い弓が握られていてる。琥珀は金色に輝く柄の長い斧を持っていた。二つとも可愛らしい装飾がついている。
「ノクターンボウ!スターリーアクス!」
またもや琥珀が叫ぶ
「どこかで聞いた名前…」
琥珀は疑心暗鬼な顔で考え込む。
「カゲロウを倒さないといけない…気がするわ…音羽がこのノクターンボウ?で遠距離攻撃して引き寄せるから天璃が切って…!」
光の矢が一斉に放たれカゲロウが音羽に向かう。
バチバチ!
「お願いきえて!!!!」
ダーン!!あまり手応えがないままカゲロウは両断され周りの霞が消えた。
「私たちやった??!」
守らなきゃ!戦わなきゃ!倒さなきゃ!とか色んな感情がカゲロウが現れた時に沸いた。今はなぜかわからない。でも達成感だけが残っている。
「多分…魔法少女…みたいなものだと思うわ。私たちは人を助けるために選ばれたんだよ。」
「魔法少女…?」
突然遠くに禍々しいものを感じて3人が一点をハッと見る。
黒いマントで顔が見えないものの若い男の姿だった。
「スターシャワーぶりだよ…おまえたちは選別で選ばれたんだ。大切なものを犠牲にして…」なぜか何を言ってるかがわかる。
「あなたが!!?」
病院で目を覚さない母の顔が頭に響く!音羽もおばあちゃんの姿を思い出し唇を噛む。
「ねぇ!!なんで!私たちがこうならなきゃいけなかったのよ!!教えてよ!私のお母さんは目を覚さないの!!!どうして!……」
感情を抑えきれず天璃は叫び続ける。
「一生かけて呪うから、恨んでるわ!!何がスターシャワー!!人を傷つけて殺して!!」いつも感情を見せない音羽までも怒りを露わにして目は本当に冷たく光がない。
「…!!スターシャワー…」
魔法の力を使った時から考え込んでいた琥珀が驚いたように声を上げた。
「思い出した!…なんで忘れてたんだろう…あの日のこと……」
男は静かに少し憂いを湛えて
「恨むがいい、強くなれる…」
といい消えてしまった。