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鳩の国 7話
「あなたが怪我させたせいで、あの子の人生が台無しよ!」
「はぁ?!そもそもお前が俺に『妹を助けてくれ〜』なんて頼んでこなけりゃ、こんなことにはならなかったはずだ!」
「二人とも、喧嘩はやめて!まずはロージーを探しに行かないと!」
「…はぁ」
4人は酒場を出て、ロージーを探しに行く。
スターが指輪を見ると、光線は近くの森を指していた。
「早く行こう」
ウノとセイレーンが森でロージーを探していると、どこからか歌が聞こえてきた。
その歌声は、誰もが美しいと感じる声だった。
「⋯やっと見つけた⋯」
「!?⋯⋯驚かせないでよ⋯」
「⋯お前、そんな綺麗な声だったんだな。」
「ロージーが歌ってるの、聞いたことなかったの?」
「いや⋯バーで歌ってるときは普通の声だったから⋯なんでわざわざ下手に歌ってたんだ?⋯その歌声だったらもっと活躍できたはずだろ?」
「私が歌がうまいってバレたらどうなると思う?私は子供の頃からさんざん嫌な目に遭ってきた!⋯これ以上『価値』があるなんて知られたら⋯」
「⋯⋯」
「あっロージー居たのね!」
後からスターとディアが合流した。
「⋯どうかしたの?」
「⋯別に⋯」
5人は再び酒屋に戻る。
「私達また旅に戻らなきゃ、奢ってくれてありがとう。」
「ううん、これくらいのことは当然だわ⋯」
セイレーンはスターにそう言うが、彼女はロージーをずっと見つめていた。
ロージーと一瞬目が合うが、ロージーはすぐに目をそらした。
4人は再び光線を追って歩き出す。
しばらして、4人は足を止める。
光線は深い霧の中を指し示していた。
「⋯どうする?」
「⋯まとまって進もう。」
そう言って4人はまた歩き出したが、途中でウノは全員とはぐれてしまった。
「あぁクソッ⋯マジでどうすんだよ⋯」
「⋯おーい」
どこからか声がした。
「⋯?」
「⋯おーいウノ」
「⋯まさか⋯」
「久しぶりウノ、会いたかったよ」
目の前に現れたのは毛の長い猫の男性だった。
「アンジー⋯火事で死んだはずじゃ⋯」
「あの時、僕は運よく逃げ出せたんだ。君を探したんだけど、見つからなくて⋯」
「⋯⋯」
「⋯あれ、泣いてるの?」
「あぁ⋯ごめん⋯まさか君が生きてるなんて思わなくて⋯」
「⋯心配するのも当然だよ。ちょっと歩いて話さない?あの火事の後のこととか」
「⋯うん」
一方その頃、3人ははぐれたウノを探していた。
「マジであいつ⋯どこ行ったのよ⋯」
「⋯⋯ママ?」
スターの目線の先には亡くなったはずのベラが立っていた。
スターはベラの元へ駆け出した。
「あっ⋯待ってスター⋯!」
そんなロージーの声も届かず、スターは2人の元を去ってしまった。
「ママ⋯⋯」
走ってベラを追いかけたが、いくら走っても追いつかず逆にどんどん離れていった。
「危ないよ。」
誰かがスターを止めた。
止めた女性は、原始的な服を着た鷹だった。
「!?」
目の前には崖が広がっていた。
「貴方、歓迎されていないみたいだね。」
「⋯どういうこと?」
「この森は、気に入らない人がいると幻覚を見せて崖に落としちゃうの。あ、私はジェーン。森の守護者よ、よろしくね。」
「私はスター、よろしく⋯⋯仲間が危ないかも⋯ねぇ⋯助けてくれない?」
一方その頃⋯
「ねぇアンジー⋯」
「⋯うん?」
「あの日からさ……。お前、俺がいなくなってからどうしてたんだよ。……寂しくて、泣き言とか言ってなかったか?」
「あぁ……。最初は戸惑ったけどさ。一人になってみると、案外……悪くなかったんだよ。誰にも縛られず、自分のペースで生きて。……なんて言うか、これまでの人生で一番、自由で満たされてた気がするんだ。」
「……」
「待ってウノ!」
「⋯あぁスター。今知り合いに会って⋯あれ?」
「⋯⋯多分それは⋯幻覚よ。」
「⋯⋯そう。」
ウノは悲しそうな表情を浮かべた。
スターとウノはジェーンに連れられ、森を抜けた。
そこでは、ロージーとディアが待っていた。
「⋯大丈夫だった?急に走り出すもんだから、びっくりしちゃったよ。」
「ごめんディア、心配かけちゃって⋯あっこちらはジェーン、彼女が助けてくれたの。」
「二人を助けてくれてありがとう。」
「いいのよ。よくここで迷う人がいるから案内は得意なの。」
「そろそろ行かないと、お元気で!」
「うん、じゃあね。」
そう言って4人はまた歩き出した。
まさかの1800文字⋯
読むの大変でごめんなさい
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