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イマジナリーわたしフレンド! #2
ありさ
「転生とか、しちゃってる~!?!?」
私…、胡桃舞は困惑した。でも、それ以上に困惑しているのはーーー
「かのん様…?」メイドさんの困惑の声。か、かのん様って、あの、王妃の…?もう一人のおばあさんのようなメイドさんが怯えたような顔をしながらも素早く「こちら鏡でございます!」と、私に手を手渡してきた。白基調の持ち手に金箔が所々に添えられていて…。ご、豪華で美しい…。
一瞬見とれてしまったが、次の瞬間、悲鳴を上げることになったのだ。
「…って、誰、この顔…!」
どうやら私は本当に転生してしまったみたい。
『22〇×年』と書かれている白い壁にかかっているお洒落なカレンダー。えっと、現在…じゃなかった、22××年から9年前の日本…、ってこと!?
そして私が転生(?)してしまった王女、かのん様はこのころ気が強くて14歳ながら周りから恐れられていたらしいんだ。私の時代の優しいかのん王妃からは想像もつかないよ!?
こう説明している間にも「っかのん様っ、本題ですが…」とおびえながらメイドさんが来ちゃった。
うぅぅ、本当に忙しい…!あと怯えさせてしまって申し訳ない!
「な、なんですの?」昔の『かのん様』みたいな感じで答えてみる。キャラに合わない…!
メイドさんのスカートに隠れている幼稚園はいりたてくらいの見た目の女の子が、私のことを上目遣いで見てきてる。
…この子、誰だろう…?メイドさんがその女の子を「こら、由緒正しきかのん様ですよ」と小声で叱りつけながら、私に説明する。
話を聞いているうちにだんだんと話が分かってきた。
この女の子は私、舞…じゃない、かのん様の朝食の食材を盗もうとした。(正確には指を一本触れさせただけらしいけど)
かのん様のものなので、かのん様の判断に任せて投獄する……。
……
と、投獄っ!?
投獄ってつまり、牢屋に入れるってことだよね!?こ、こんなかわいくて小さい子を!?
「投獄なんて、しませ~~~~ん!」
私の精一杯の叫びが、豪華な防音構造の部屋に力いっぱい響いた。
…22××年、胡桃家。
「ちょっとあんた誰よっ!?この由緒正しきかのん様をこんなに小さい部屋に閉じ込めていいとでも!?」「ちょっと舞…?」「舞!?は!?誰よそれ!私は14歳のかのん様よ!か・の・ん・さ・ま!」困惑する母親とかのんと名乗る舞の叫びがこだました。