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第一話「はじまりの物語」
エクレア
ここは、ポケモン研究所。
どこの博士のものか?と聞かれてしまうと困ってしまう。
だから言い直そう。
ここは、アブリボンのポケモン研究所。
ツリアブポケモンのアブリボンが、人間たちにもっとポケモンのことを知ってもらうため、建設したのだ。
ここでは、様々なポケモン達が思い思いにくつろいでいた。
アブリボンは、今日もおいしい花粉団子を作るため、外出の準備をしていた。
しかし、このとき世界が破滅に向かっていることなど、誰も知る由はなかった。
そんな中、世界の危機をいち早く察知したのは、せいめいポケモンのゼルネアスだった。
ゼルネアスは普段研究所の庭で、樹木の姿になって眠っているのだが、今日は胸騒ぎがして眠れなったのである。そんな折に、世界の危機を察知したもんだから、ゼルネアスは驚いて、すぐさまアブリボンのもとへとんでいった。
「アブリボンさん、お話があるのですが」
ゼルネアスはアブリボンを見つけ出し、話しかけた。
「世界が破滅に向かっているようです。止めるには、強い2人のポケモントレーナーを向かわせる必要があります。」
アブリボンは深くため息をついた。
「しかしなあ、別に私は人間と親交があるわけじゃないからな。もっとも強いトレーナーとなると心当たりなんてないぞ。」
困り果てるアブリボンにゼルネアスは提案する。
「わたくしはアブリボンさん、そして一番弟子のドレディアさん。あなたたちはポケモントレーナーとしての素質があると思うのです。」
騒ぎを聞きつけてやってきたのは、アブリボンの一番弟子である、スピンポケモンのドレディア(ヒスイのすがた)。
「でも、あたしたちはポケモンだよ。ポケモンがポケモントレーナーをするなんて。」
ためらい気味のアブリボンとドレディアだったが、ゼルネアスは知っていた。
「わたくしは知っています。あなた方は法的人格を持っていますね。これがあればポケモントレーナーになれますよ。」
この世界の法的人格は法的人格を持つ野生のポケモンが行う行動を、法に触れない限り、人間が咎めることができないというものだ。
ポケモンがポケモントレーナーになることは前例がないだけで、法に違反してしまう、ということはないのだった。
ゼルネアスの一言にアブリボンは腹をくくったようで、
「わかった。世界は私とドレディアですくって見せる!」
と言った。
普段はアブリボンが守っている研究所を守れなくなってしまうということはゼルネアスもわかっていたので、
「この研究所はわたくしとイベルタルで守っておきます。世界のことはあなた方に任せましたよ!」
と言い、奥の部屋にイベルタルを呼びに行った。
アブリボンは、「こりゃ大変なことを引き受けてしまったな」とゼルネアスに言ってしまった後で思ったのだった。
次回予告
旅にでることにしたアブリボンとドレディア!
言ったその先にはどんな冒険が待ち受けているのだろうか?
次回「初めてのバトル」
お楽しみに!