公開中
ちゅーとはんぱボーイ
俺は何をしても中途半端。
勉強もそこそこ。
運動もそこそこ。
友達もそこそこ。
何をやっても何を頑張っても、中途半端。
だからもう辞めた。
つらい、つらいは諦めた。
おばあちゃんに怒られても、俺が悪いから。
俺が。俺が。何も出来ないのが悪い。
何もできないような俺を。
なんで生かしたの?お母さん。
なんで連れてってくれなかったの?
---
俺の小さい頃。
お母さんは事故で死んだ。
お父さんは病気で死んだ。
俺は何も知らせられないまま、今日まで生きて来ていた。
「お父さんは?」
『.....お仕事で遠い所へ行ったよ』
「お母さんは?」
『お父さんと一緒に行ったよ』
なんで、なんで.....?
おいて行かないで、おいて行かないで.....!!!
「起きなさい。裕介。」
---
その一言で一気に現実に引き戻される。
おばあちゃんだ。
『宿題はやったの?』
「やったよ」
『なんページ?』
「.....2ページ」
『....それで終わり?テスト大丈夫でしょうね。』
「........」
『次、100点取れなかったら今度こそ家から出ていって貰うから。』
「.......は、い。」
"おばあちゃん"
それは俺にとって脅威の存在だった。
怖くて、怖くて仕方なかった。
次で、終わりだ。
100点。とらなきゃ。
勉強しなきゃ。
勉強。勉強。
勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。
勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。勉強。
ぁぁぁぁぁ。
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、
うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
嫌だ。こんな生活。
こんなのいつか壊れてしまう。
俺はなんのために勉強してるの?
俺はおばあちゃんのために勉強してるの?
俺は、
俺は?
--- 俺ってなんなんだろう ---
ちゅーとはんぱボーイ。
最初から最後まで中途半端。
そんな男の子のお話でした。