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日替わりお題2 流行・紀行・執事
最初期に一回カスを書いてから一回もやってなかったので、やります。
もしいいのができたら前後の流れ考えて連載に使い回しちゃうかも
私は所謂“お嬢様”と呼ばれる人種だ。
しかしそんなの形だけ、産まれた家がたまたま裕福なだけ。
私はふかふかの毛布も、A5ランクのステーキも、素敵な花柄のドレスも飽きた。
そういうと周りは大抵私を非難するか、羨ましがる。
お父様、お母様さえも自分の立場を鼻にかけているようで気が気でならない。
そんな中、一人だけ私を強く肯定してくれた人がいた。
うちの執事だ。
彼は元々失業者でホームレスをやっていたらしい。
会社の倒産で途方に暮れていたところを私の叔父が見つけ、うちに呼び込んだらしい。
そんな彼はホームレスの頃、様々なところを旅して回っていたらしい。
そんな彼はその当時の流行のものをよく見せてくれた。
私は子供のように目を輝かせ、それを聞いていたのであった。
そんな私の大好きな執事は、彼の地元に帰ることになった。
出発前、彼は私に一冊のノートを渡してくれた。
「お嬢様、私の帰りが遅くなれば、これを読んで退屈凌ぎをしてください。きっと私は帰って来ますよ。」
彼はいつもの声でそう言った後、
「一人間として———僕は君のこと、応援してるよっ」
いままで聞いたことのない声。39歳が出せるとは思えないような、少年のような声だった。
数日後、私はノートを開いた。
それは紀行だった。彼が人生で見て聞いてきた、人の営み、文化の数々。
流行とはこんなにも儚いものなのかと、ページを捲るたび思う。
その後、執事が帰ってこないうちに東京に出てしまった。
彼とはまだ会えていない。
しかし時々ノートを捲り、流行に逆らいながら、過去の彼を思い出す。
結構いい!これ!
流行入れるの難すぎだろ