公開中
『きまぐれ化学者と女の子_1』
化学者と突然現れた女の子のおはなし。
書き途中。
---------
「あぁ、やっと起きたんだ?」
目を覚ました私のよこで黒髪で片目の隠れた白衣を着たその人は言った
「君がなかなか起きないから
退屈だったんだけど…」
「いやいやいや………そんな事言われても…
というか貴方は誰なんですか…?
そして此処はどこなんですか」
「そっか、初対面だもんねぇ」
「えーっと僕の名前は啓だよ、高針啓
別に呼び方は高針でも啓でもどれでもいいよ」
「あと聞きたいことは?そうだ此処がどこかって話だっけ。
見ての通りだよ」
「見ての通りといわれても…もう少し詳しくお願いします」
「いや、見ての通り僕のラボだけど?」
「そういうことじゃなくて。
まあ、場所のことはいいです
というかそもそもなんで私が貴方の……ぇっと啓さんのラボにいるんですか!」
「何でだろう.....僕にも分からないよ
いや、わかるんだけど何か忘れてる気がする」
「僕がわかるのは
使ってた温度計が落として割れたから、
いつも使ってる会社のちゃんとしたものが届くまでの間の
応急処置用温度計買いに行ってたんだよ。
別に今やってる実験はほとんどお料理みたいなものだから化学用じゃなくてもいい。
お気に入りの実験器具ってあると楽しいからさぁ....。
とにかく、僕がわかるのは帰ったら寝てる君がいたことぐらいなんだよねぇ....あとは...」
「あとは?」
「ん~....何だっけ....あぁ!そうだ」
「自分と全ての要素が反対のクローンが生み出されるクスリを合成したんだった」
「いや!!それじゃないですか、原因」
「まあそうだろうね。
まさか成功するとは思わなかったけど
というか成功するか分からないから、作って置いたまま忘れてたんだ」
「えっと、話をまとめるんですけど、つまり…」