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さよならプリンセス~曲パロ~
https://youtu.be/_fmKpimgQq8
さよならプリンセス
kai feat.初音ミク
尚、歌詞を参考にしていますが考察などでは無いので曲調に合わないなどの文句は受け付けません。
さ よ な ら プ リ ン セ ス
宙 に 舞 っ て い る . . . . . ?
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𝟘
さよなら|お姫様《プリンセス》。
私がいなくなれば本当のハッピーエンドなのにね.....
それこそ魅惑のハッピーエンド。
私とさようならすることが
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𝟙
私はいつも思う。次期王妃の双子の妹、ライアはあんなに美しくて私はこんなに醜いのか。私とあの子は子供のころは鏡合わせの様に似ていた。あの子だけが年を重ねるにつれて美しくなっていった。私だけまるで鏡の中に独り縛られているようだ。
姿ばかりじゃない、今は私は陰で侍女の様に働いているのにあの子は陽の光を浴びて沢山の男性に囲まれて楽しげに笑っている。逆転した鏡の世界の様に。
そんな姿を見ていたくなくて....でも、あんな風に笑えるのが羨ましくて目を逸らせばいいのに釘付けになってしまって、そんな矛盾を抱えて頭の中で体と心が追いかけっこをしているようだ。
あの時からずっとずっと
私は昔ライアに濡れ衣を着せられたことがある。いや、正しく言えば「大人達に」だろうか。
「お姉さまが.....私を....」
泣きながらライアは言う。それに続く言葉は助けただというのに。
大人はライアを私が池に突き落としたというのだ。ライアはまだ子供だったから上手く説明できなかったのだろう。その時には既に疎遠になりかけていたし、そんな事をするほど私は愚かじゃない。
ただ、他のライアに魅せられている人達からは私がまるで嫉妬していたように見えていたらしい。勝手な解釈をつけて、誤解してホントに何なのだろうか。
その時からだ決定的に私とライアの差が着いたのは。
だって、私はあの子の様に変われない。夢もない。他の人の心を動かす口もない。つまりつまらない。それに可愛くもない。他の人の気持ちも分からない。だけどそんなの全てあの子の才能に持ってかれてしまったのだ、
--- 仕 方 な い ---
あぁ、不意に気づいたらまるで、昔ライアがくれた指輪が首輪になっていた。
「なぜあんな汚い侍女がライアから指輪を」などと....どんどん首が閉まっていく拷問の様に。私は双子の姉なのに、その事実も埋もれ新たな現実が出来上がる。
これもあれも全てライアに魅せられた壊れた大人達の|愛情《皮肉》
それならもう気にしないでくれないかな。既に期待なんてものは一欠けらも蹴ってしまい残ってないのに。
さようなら|お姫様《プリンセス》。
私は宙に舞う。そんな夢を見る。上には泣き叫び手を伸ばすライア。
私はその手を取らず独り、ふわふわと不安定に浮かぶ。まるでいつもの私の心の様。その姿は馬子にも衣裳と言うのだろうか。皮肉なほどに華やかだ。
あの子にとっての魅惑のハッピーエンド。
私とさよなら
あぁこれが現実で今までのが夢なら楽なのに。私は宙を舞い落ちていく。ただただそれだけ。最後が華やかならそれこそ私としても一貴族として恥をかかなくて済む。
はっとして私の意識は現実に戻される。
間抜けだ。プリンセスだったのなんてとっくにバイバイした過去なのに。
この際、もう一回何も全てを燃やしてしまおうか?
このまま、あの夢の様に綺麗な宙を泳いでライアの様な星になれればよかったのに。
そう思いながら私はかつての|姉《プリンセス》としての私ともう一度さよならする。
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𝟚
双子の妹だからだろう、あの子を見るたびに心にぽっかり空いた穴を塞ごうと妬みが渦巻く。体の中、元気が空回り失敗する毎日。
何もうまくいかないずっとずっと
だってあの子は頭は良くて真っすぐで変わらない、足も長いし。私から見ても面白い、顔も世界で五本の指に入るぐらいは可愛いと思う。さり気なく相手を気遣うこともできて、それも全て才能のせいだ。真似できないのは
仕 方 な い
あの子から溢れるオーラはまるで、キラキラ輝く安定剤だ。誰も魅せられるのはしょうながいのかもしれない。そんな私も妬み、嫉妬という意味では魅せられているのかもしれない。そんな事面目ないけど。
彼女は王妃として婚約するらしい、私にも挨拶に来た。
あの子は古い姉として同じように輝いていた|私《プリンセス》を探していた様だった。
さよなら|私《プリンセス》昔、姉として輝いていた時にもらった愛に今でも思い出しては酔っている。
あの子と相対して独り浮かんでいる、その姿は皮肉なほどに鮮やかなのだろう。あの子にとっての理想のハッピーエンドとしてこの世界はもう進み始めてしまった。もう私はこの世とさよならする。邪魔だからだ。
さよなら|私《プリンセス》全てバイバイをしよう。
過去の記憶にある巡り廻る|幸せ《幻想》に絡まる程、あの子に近づいて幸せになる間抜けなハッピーエンドを妄想する。
あの時何か違ったら可愛くなれたのだろうか。
私、そう私は既に分かっていたんだ。あの子のためにこの世とさよならすることを
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𝟘
風が吹く屋上。あの時見た夢の様に空は綺麗だ。
「さようならプリンセス。」
敬意を払い呟く。
--- そして私は宙に舞った。 ---
やっぱり曲パロって難しい......
ほぼほぼ主人公一人の主観で進んでしまって読みにくいし分かりにくいと思います。また今度私の技術が上がったら挑戦しようかな。ここまで読んでくださってありがとうございました!