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2 わくわくピクニック!
1 朝はドタバタ
4月の紬ちゃん事件(?)が起きてからちょうど1か月ぐらい・・かな
そして今は4月の25日 紬ちゃんもあの事件以来少しずつ喋ってくれるようになりました
今日も学校 私達の朝はどたばた
「ご飯できたよ~」
私 日葵が言う
「ありがとう 日葵」
「後で食べる」
「も~後ではだめよ」
結菜ちゃんと連君の喧嘩
でもこれも日常・・あ、ヤバい時はヤバいけど・・・
今日のは通常だね
「おはよぉ」
「おはよう奏太くんっ 朝ごはんできてるよ」
「ありがとぉ~」
いつも通り奏多君がゆっくり言う
なんだかんだ・・2人足りないけど揃って
「「「「いただきます!」」」」
その二人は・・朝が苦手でなかなか起きない
食べ始めて5分後ぐらい
「おはよっ!」
律くんが起きてきた
「遅いわよ」
「まぁまぁ!今日は紬に勝った~」
「はぁ・・・」
そう 我が家の紬ちゃんは 勉強も図工も裁縫もめちゃくちゃすごい
だけど・・朝に弱いんだ
そして律くんが食べ始めてさらに5分後
「おはよう・・・ございます」
眠そうに起きてきたのが 末っ子の紬ちゃん
「朝ごはん出来てるよっ」
「はい・・わかり・・ました」
うーん・・まだ眠そう
「紬 起きろ」
連君に言われた
「顔を洗ってきます・・・」
「それがいい」
ドタバタっていうか・・なんだろうな
微笑ましいな
「待って!今日 絵具必要だぁ 忘れてた!」
律くんが慌てて言う
「え?用意してないわよ 早く言いなさい 朝ご飯中断 用意しなさい」
「分かったって!」
結菜ちゃんに言われて慌てて席を立った
「髪型・・まだ変えてない!」
私が気づいて言ったら
みんなの顔はさらに真っ青
「急げ はやくするんだ」
連君が言う
「やばいねぇ」
奏多くんもいつの以上に早く食べる
紬ちゃんは卵焼きを1つ食べて
「三つ編み作ります 律兄さん 絵具の準備をしてください!急ぎますよ」
紬ちゃんも焦ってる
私も急がなきゃァァァ
結菜ちゃんはお皿洗い担当だからさらに急いでる
「「「「「「ごちそうさまでした!」」」」」」
私は急いでツインテールに結んだ
結菜ちゃんも結びながら洗ってる
「紬ちゃん!三つ編み手伝うよ!」
「ほんとですか?ありがとうございます!」
私は紬ちゃんの三つ編みを整えて結んだ
そして
「「「「「「ふぅ・・・・・」」」」」」
なんとか間に合ったみたい
そう ドタバタということはこのこと
「じゃあ」
結菜ちゃんの合図と一緒に
「「「「「「行ってきます!」」」」」」
もちろん紬ちゃんも一緒
あ、ちなみに通学路は・・紬ちゃん以外ガン無視
だって・・私達実は6つ子だってバレたらダメなの
だから6人違うルートを通ってて、そのうちの紬ちゃんは普通の通学路なの
「一人かぁ・・・」
そう思いながら歩いていると
「日葵ちゃん?」
後ろから声がしてギクッとした
もしかして・・通学路無視バレた?
怒られるの・・?
恐る恐る後ろを向くと・・・
先生でも喋らないクラスメイトでもない
悠翔くんだった
「え?え!?」
いや・・何でいるの!?
ドキドキするよ・・・・
「実は 今日 通学路無視したかったからしたんだ」
悠翔くんはいたずらっ子のような笑みを浮かべた
「そ、そうなんだ!わわ、私も・・一緒っ!」
ドキドキしてるからなのかな 上手く言葉が言えない
通学路無視したってことバレたから・・のドキドキ・・だよね
「一緒に行こう」
「う、うんっ!」
誰も居ない場所 ここは裏地っぽいし・・誰も居ない
二人きり
心臓の回数が早くなって なんか・・なんだろう・・・
ドキドキする
紬ちゃんと心が開いてなかった時 部屋に入る時のドキドキではない・・・
この気持ち
悠翔くんに伝わらないでほしいかも・・・
だって恥ずかしいもん
そう思いながら校門に入って クラスへ行った
2 ゴールデンウイークって何?
クラスに入った後 なんかクラスは休み 休みってワードが何回も出る
何でだろう と思いながら
席についた
それとほぼ同時に先生が来て チャイムが鳴った
「起立 礼」
「お願いします」
最初は雑談が多いこのクラス
今日も雑談だった
「4月29日から4日間 ゴールデンウイークです しっかり体を休ませてくださいね」
ゴ、ゴールデンウイーク? なんかゴージャスな名前だな・・・
そもそも何だろう
「皆さんはゴールデンウイーク知ってますか」
「知ってるに決まってるだろ」「そうそう」
みたいな声が聞こえた
すみません私知りません
心の中で突っ込みをしながら 黙ってた
「ゴールデンウィークは 4日間の特別な休みのことです」
「皆さんはどこへ行きますか」
何だろう・・土、日 が4日になったバージョンって感じなのか
4日もあるなら確かに・・どこかに行けるかも
でも私達は月々のお金が決まってるし 大人が居ないので行ける場所は限られてる
「俺は水族館に行くんだ」
あ、悠翔くん 水族館に行くんだ
いいなぁ・・・
「最終日に行くんだ~」
いいなぁ羨ましい 周りを見渡すとみんなもそう言ってるように感じられた
私も・・どこか行きたいな
そして授業が終わった
「日葵ちゃーん」
いつも通り声をかけられる でもドキッとする
振り返ると 悠翔くんだ
「ねぇ日葵ちゃんはどこか行くの?」
「い、行かないんだ・・・」
「え、そうなの?」
「うん」
「そっか・・聞いて悪かったかも・・ごめんね」
少しシュンとしてて なんか気を遣わせたかも・・って私も悪く思っちゃう
「ううん!大丈夫 あ、ゴールデンウィークでも・・一緒に・・」
「一緒に?」
「ラ、ラインで話そうね!」
朝の通学路より ドキドキする
「うん!喋ろうね」
やった 嬉しい
あれ?でも・・なんか・・苦しい
苦しいけど嬉しい・・
苦しいけど一緒に話したい
もう!この感情は何なの 教えて神様!
そう思いながら
「話せるの楽しみ じゃあバイバイ!」
と言って 別れた
いつもの場所
「お、お待たせ!」
「今日は早いわね」
「早いですね 日葵姉さん」
そう会話をしながら 結菜ちゃんが顔を覗き込んで不思議そうに顔を傾けながらこう言った
「日葵、顔が赤いわよ」
「へ・・・へ!?」
「ほんとですね・・・」
「いや・・そうかなっ?」
「うん そう もしかして・・・恋!?」
最初にも聞いた言葉だな・・・
「ち、違うよ!」
「日葵姉さんの顔の赤さにより98%が恋によるものと推測されます」
「おぉ!流石名探偵紬♪」
「えぇ 恋なんて・・恋なんて・・・」
「私 人の恋愛に興味あるんです 恋バナ相談 乗りますからね」
「へ・・だから・・恋してないよぉ」
「私も乗るわ!恋バナなら好きよ!女子組で女子会も楽しそうね」
そう話しながら 男子たちを待った
「お待たせ」
「お待たせぇ」
「お待たせっ!」
男子たちも来たね
律くんが口を開いた
「ねぇ、29日からゴールデンウィーク なんだって」
「そうね」
「施設でも里親さんの所でも・・勉強・・だったので・・初めてです 実質」
「紬ちゃん・・・・」
「・・・・・まぁ 少しは楽しみです」
紬ちゃん 少し顔赤いよ?
もしかして・・ツンデレってやつ!?
「紬 顔赤いわよ」
「~~~ 言って損しましたっ!」
「ごめんごめーん」
あはは・・・でも、ゴールデンウィーク
「姉妹で過ごすの楽しみ!」
「ま、何もすることないけどな」
連君がそう突っ込む
「まぁ そうだねぇ」
奏太君も優しく微笑んで言う
まぁそうなんだけどね・・・
そう言いながら6人は帰った
3 秘密のゴールデン計画
「はい!ゴールデンウィーク計画始めるわよ!」
「「「「「はい!」」」」」
ゴールデンウィーク計画
私達のゴールデンウィーク計画をするんだ
「別に・・私は本を読めばいいですから」
もう・・素直じゃないんだからっ
「もう・・素直じゃないんだからっ」
結菜ちゃんが私が思ってる心の台本と全く同じ文を言うから
思わず吹き出しそうになった これが6つ子パワーかぁ
「別に・・素直ですけど」
「まぁいいだろ」
「はいはーい!遊園地は?」
「あんたバカなの 無理に決まってるでしょ」
律君の提案を結菜ちゃんは一瞬で却下
うーん・・でもね あんまりお金を使わないいい場所
分からないよね・・・
あ、そうだ!
「ねぇ、大きな広場でピクニックは?」
私の提案に
「めちゃくちゃいいじゃない!」
結菜ちゃんは一瞬で採用してくれた
「いいと思う」
「いいと思うよぉ」
「いいと思うぜ」
「・・・・まぁいいんじゃないですか?」
そしてすぐに決まった
結菜ちゃんが大きく息を吸って こう言った
「ゴールデンウィーク計画 ピクニックにします!」
パチパチ~
5人の拍手が起こる
ふふ!ピクニックなんて楽しみ!
そう思いながらジャンプした
4 ピクニックと言えば・・?
「そういえば、ピクニックと言ったら欠かせないのは・・・」
「「「「「「お弁当(です)!」」」」」」
「だよね~」
「じゃあお弁当 みんなで作るわよ!」
「唐揚げ食いてぇ」
「サンドイッチもいいなぁ」
「そうでしょうか 私的にピクニックはおにぎりがいいですけど」
「紬 ピクニック準備ノリノリじゃん」
「な・・・!? 私はみなさんの効率として発言してるわけで別にほしいとも・・・」
「はいはい」
「私、卵焼きなら作れるよ!」
そう話しながらお弁当の内容は決まってスーパーへ行った
「まずはお菓子だろ」
「あんたは少し黙ってて」
結菜ちゃんに突っ込まれる
「卵・・かな」
「そうね」
「じゃあ俺 ハンバーグと唐揚げの元買って来る」
「じゃあ紬 ご飯とその具材を買ってきてくれるかしら」
「分かりました」
そう言った紬ちゃんの言葉は少しだけ楽しそうに聞こえた
「じゃあ日葵 サンドイッチよろしく」
「はーい!」
「私はその他よ」
6人いるといいね
スムーズに買い終わっちゃう!
私達は6人 だからいっぱいでもいいんだよね
おにぎりの具材は鮭にふりかけ 塩になった
サンドイッチはフルーツと卵、それと野菜
その他 ハンバーグに唐揚げ たこさんウインナーに ミニグラタン ミートボールにした
後は卵焼きに キャベツとトマトのような少しの野菜
出来上がりを想像するだけで・・・美味しそう お腹がすいちゃう!
その時
「「「「「「ぐ~~」」」」」」
6人のお腹が同時に鳴った
「ふふ!じゃあ帰ってすぐ夜ご飯よ」
「私、今日は美味しく出来そう!」
結菜ちゃんと私が言った
そして私達は帰った あと数日 あと数日で夢の家族でのピクニックだ!
私は期待を胸に躍らせた
5 ピクニックの準備開始!
そしてピクニック当日になった
朝早く起きて私達はお弁当の準備をした
「うわぁん 俺が俺が・・紬に負けたぁ」
負けたというのは起きる順番のこと
「やりましたっ」
紬ちゃんはそう言って微笑んでた
よーし 準備開始だ!
ケチャップにマヨネーズ ドレッシングのミニ袋を出して~~
ハンバーグは結菜ちゃん担当 唐揚げはレンジでチン!なので律君が担当
私は卵焼き!奏太君は野菜などを洗ってる 連君はおにぎりを握ってる
そして紬ちゃんは飾り付け・・盛り付け担当
「やば!1分30秒だけど5分30秒にしちゃった!」
「あんたすぐ止めなさい!」
「野菜洗って~♪」
「奏太、それ唐揚げだぞ!」
いろいろ合ってなんだかんだ完成
紬ちゃんが盛り付けにこだわりすぎて少し出る時間が遅れたり
「あ、やば水筒忘れた☆」
「あんた・・・早く取りに行ってらっしゃい!」
いろいろあったけど・・・
なんとか芝生広場に来ました!
「ふぅ・・緑がきれいね」
そう言って深呼吸をする結菜ちゃん
「そうだねぇ」
「そうだな」
「そうだねぇ~~」
ここは少し遠いしクラスメイトはくる心配なし!
私達は近くの木の陰にレジャーシートを広げて座った
良かった 『家族』で来れて
そう思いながらみんなで少し休憩した
6 デザートをかけた戦い
もうずぐで12時 お昼ご飯の時間だ
そういえば・・おやつって・・・
「あ」
思わず私が呟いた
5人が一斉にこちらを見る
「どうしたの?」
結菜ちゃんが欠かさず声を掛ける
「これ、5個はカスタードプリンだけど1個は濃厚カスタードプリン期間限定だ」
「「「「「え」」」」」
すると連君がニヤリと笑って言った
「これは・・デザートの戦いだな」
「負けないよ!」
「で、何で戦うんですか」
おっ 紬ちゃんも戦う気満々だ!もちろん私も
6つ子だからかな みんなプリンが好きなんだ!
「バトミントンとかどうかなぁ」
奏太君が聞く
確かにいいかも
「よーし じゃあスタートだ!」
カーン!
大きな音が鳴り、バトミントンの球が高く上がる
それを紬ちゃんが・・・投げ返した!
「「「「おぉ」」」」
私達は律君と紬ちゃんの戦いを見てた
そして・・
「さすが名探偵紬と負けず嫌い律ね」
そうポツンと結菜ちゃんが呟く
そう・・・これ20分ずっとやってる
そして
「あぁ!?」
律君が言う
「勝ちましたね」
紬ちゃんが自慢げに言う
あ!ホントだ紬ちゃんが勝ってる!
これでやっと次の対戦が出来るね
次は・・私対 ・・・連君!? 無理無理
私体育は嫌い中の嫌い
うぅ・・・
カーン 連君が打ってきた!
「ひっ」
私、怖くて球を避けちゃった
「勝った」
そう言って 私対連君の戦いは一瞬で終わった
「おめでと~」
そう言って次は・・結菜ちゃん対奏多君だ!
この二人は結構良かった
やばい!結菜ちゃんが負ける!
「ほっ!」
ギリギリセーフ
あぁ!奏多君がっ
「よいしょ~」
良かったギリギリセーフ
なんか、ハラハラドキドキにしてくれた
そして結菜ちゃんが勝った
「うう~悔しぃ~」
そう言って目を細めた
そして次は・・結菜ちゃん対連君だ!
「いつもの喧嘩 これで白黒よ!」
「そうだな」
なんか二人火花が散ってない!?
「勝つのよ~~!」「ひごろの恨みだ!」
すごい火花の決戦で見事に結菜ちゃんが勝った
「よかったわ~」
「はぁ・・おめでとう」
連君はぶっきらぼうに素直に認めてくれたみたい
そして最終決戦 結菜ちゃん対紬ちゃん!
「勝ちます」「負けないわよ!」
二人は凄かった・・!
30分続いて・・・
紬ちゃんが勝った
「やった!嬉しいです!プリン・・ください」
「はいどうぞ~」
私も笑った 負けたのに
紬ちゃんが笑ってると自分のことのように嬉しくなるよ~~
勝負も楽しかったしね
こうして
「お昼ね」
と言って私達は
「「「「「ピクニック(です)!」」」」」
と言った
7 ピクニック
「「「「「「いただきます!」」」」」
うーん・・・!美味しすぎる!
おにぎり卵味のふりかけ好きなんだよねぇ
「美味しいぃ!」
「そうね!」
「お、美味しいです」
「唐揚げで元気もりもりだぜ!」
「このグラタン美味しい」
「ブロッコリーシャキシャキノッシャキーだねぇ~」
外で食べるのって美味しいよね
自然があるからかな 家族と食べてるからかな
どっちもだね!
ピコン
「あ、私だ」
「誰から?」
結菜ちゃんに聞かれて
「は、悠翔くんから・・・」
と控え身に応えた瞬間
「悠翔君から!?何、デートのお誘い!?」
「えぇ!?ち、違うよ!というかメッセージ読んでないよっ」
「悠翔さんですか デートと言うのは興味深いですねもしそうであれば尾行の価値があります」
「で~?中身は~?」
悠翔『今 緑自然公園に居るんだ 日葵ちゃんは家?』
「「「・・・・え?」」」
女子チームは全員固まった
だって・・だって・・・緑自然公園って・・・今私たちが居る所だもん!?
ちょうどご飯を食べ終わって おにぎりが私の分2つ余ってるだけ・・・
「男子組 日葵の友達が来たわ 日葵を残して私たちはあっちへ行くわ」
「そうですね 恋愛のため、バレないためそれが好都合です 行きますよ兄さんたち」
「わ、分かった」
「分かったぜ」
「オッケェ~」
そしてみんなは居なくなっちゃった!
残されたものはレジャーシートと2つのおにぎりと
『臨海施設に居るわ』
という結菜ちゃんの連絡だけ
ど、どうしよう!?
私も行こうかな そう思ったら
「あれ?日葵ちゃん?」
聞いたことある声 ビクッとしながら振り返ると
予想通り悠翔君が居た
8 二人きり
「家族で来てたの?」
優しく微笑み問われた私は固まった
だって・・ばれたらダメな上 不意打ちでドキドキしすぎてるもん
も~・・・ずるいよ悠翔君
「ううん 一人で・・かな」
噓をつきたくない・・
だけど・・ごめんね悠翔君
「言いたくないなら無理に言わなくてもいいよ」
「悠翔君・・・」
なんて優しいんだろう 温かくて優しくて
もっと一緒にいたい
なんだか心がジュワッって温かくなって泣きそうになった
嬉しい・・だから泣きそう
そんな私に気づいたのか
「それ、おにぎり?」
とさりげなく話題を変えてくれた
「そ、そうなの」
「美味しそうだね 日葵ちゃん一人で作ったの?」
「ううん みんなで作ったの」
「みんな?」
「あ、えっと・・空想の友達かな・・ぁ」
「そうなんだね あ」
私達の水筒6つ やお弁当箱がたくさんあることに気づいたのかな・・・
「日葵ちゃん 特別に大切な人と来てたんだね」
「え?」
俯いてたけどびっくりして前を向いた
小さく笑ってた
「だって、日葵ちゃん そういう顔 してる」
「へ!?」
「日葵ちゃん 噓つくの苦手でしょ だから分かるんだ」
「だよね・・・」
「でも俺 そういう所 日葵ちゃんの好きな場所」
「えぇ!?」
顔がどんどん赤くなってる気がする どんどん心臓の音が早くなる
『好きな場所』だって・・!
周りを見ると誰も居なかった 二人きり・・
どうしよう・・何を言おう・・
「あ、ごめん家族が呼んでる じゃあバイバイ 日葵ちゃん!」
「バ、バイバイ! あ、これ!」
私はおにぎりを渡した 私が作ったんだ
「これ、私が・・作ったの!嫌じゃなかったら・・どうぞ!」
「ありがとう 嬉しいよ!」
受け取って微笑むと 走って家族の所へ行った
居なくなってもまだドキドキする心臓
そんな気持ちを抑えるように私は家族に
『今から臨海施設に行くね!』とラインをした
「よーし」
私は荷物を持って 私も『家族』の所へ向かった
9 ずっと家族
私は臨海施設に向かった
臨海施設の少し中に入ると私の家族が待っていた
「わ!日葵顔真っ赤じゃない 何かあったわね?」
彼女はニヤニヤしてる
「この場合で言うと「好き」という単語が出てきたパターンがあります」
「い、いや・・そんなこと・・」
「確かに顔赤いぞ」
連君に冷静に突っ込まれて
うぅってなっちゃった
「確かに?」
恋愛に鈍感な律くんまでっ
「顔真っ赤~」
か、奏多君までっ
「何があったのよ~?」
「だ、だから何もないって!」
そう言った
そしてしばらくしてそれが収まった後
「シャボン玉あるらしいですよ」
紬ちゃんがそう言ってくれた
「それやりたいな」
私がつぶやくと
「「「「賛成」」」」
そう言ってくれた
シャボン玉を借りて外へ出た
外は夕方で夕陽が眩しい
フーっとシャボン玉を出してみると・・・
ホワーっと風に乗ってシャボン玉が空高く舞い上がった
「「「「「「奇麗(です)・・・」」」」」」
シャボン玉の反射で綺麗に眩しく輝く夕陽は
『家族が居るんだよ』と言ってくれるように眩しかった
「これからもずっと家族だよ!!」
私は思わずそう言った
「「「「もちろん!!」」」」
「・・・私、昔は家族なんて信じられませんでした」
みんなが振り向いた
「でも今は・・・信じています」
「皆さんが、私の家族ですから」
「「「「「そうだよ ずっと家族」」」」」
これからも家族
そう 高く上ったシャボン玉が語ってるように見えた