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ご褒美ね。
「賢〜〜!」
「....学校では話しかけないでって言ったんだけど?」
冷たい態度で毒を吐くこの男は賢。
俺の........恋人?みたいな感じ...かな!
で、俺は蓮。
クラスでは結構発言してる方だから、蓮にとっては俺に話しかけられたくないんだろう。
まあ俺の体感的にはこっちが一方的に恋してるだけなんだけど...
「...賢は俺に話しかけられて嬉しくないのかよぉ...」
こんなふうにデレを誘ってみても
「嬉しくない。僕は目立ちたくない。お前に話しかけられると目立つんだよ...」
と逆にダメージを投げてくる。
(俺だけ...なのかな)
俺たちが付き合い始めたのは一ヶ月前。俺が口からポロッとこぼした『かわいい』の一言がきっかけだった。
「....かわぃ」
「え?今なんて...」
戸惑いの言葉を上げる賢に気づいて、やっと自分が言った一言気づいた。
みるみるうちに赤くなる頬を隠すこともできず、否定の言葉も出すことができなかった。
「ゃ、ち、ちが......」
ヘタれた声を出しながら、顔を手で塞いだ。
「僕さぁ。照れてる人見るの大好きなんだよね」
「ぅぇ?」
「だからさ〜今の蓮ならかわいがってあげてもいいかな〜」
「ぅ..........ちが、ちがくて...いま.....のは.....」
そして賢の気まぐれで付き合い始めたんだけど...
あんまり恋人っぽいことできてないな...
「蓮。こっち向いて」
「え?」
「んっ」
「したかったんでしょ。ご褒美ね」
ちなみに二千文字以上かいて全部消して修正しました。