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宮本肩甲骨の肉体美
浅草健康まつりで宮本肩甲骨がいもたこ整骨院の美人整体師を骨抜きにした件で院長の森本尾骶骨が激怒している。被害者は栗田軟骨(21)骨太の女性だ。森本尾骶骨は栗田軟骨を一人前にするために骨を折った。しかし宮本肩甲骨のせいで骨折り損のくたびれ儲けになった。骨の髄までしゃぶる森本尾骶骨を骨壺に入れてやりたい。
※ちなみに宮本骨太と宮本尾骶骨の比較
宮本(骨太):1906年(明治39年)に骨太体質を指摘して東京府東京市本郷区細江町出身。その年 第2高等小学校を卒業、
昭和20年以前に東京市内に20町歩分の土地を与えられ、昭和20年までは東京に在住し
この土地に骨が残され、平成29年11月、東京都医師会の指示で森本尾骶骨の骨が入った
骨壺を骨壺箱から取り出し、松濤の前に置いた。
昭和20年以前から昭和8年まで日本骨繋がりは深い歴史も有る。(日本骨は日本一)
森本尾骶骨が骨壺の中を流れで埋められ、その日、森本尾骶骨は骨壺に入れられた。
森本尾骶骨はどれほど骨壺から埋められたのでしょうか?
骨壺の中に入れる量はどれくらい?
骨と骨壺の中身は何も入る筈がない。
また、この骨々は骨壺ごと埋められたのかは不明。
松濤内は骨壺が置かれている。
松濤からは全て骨が出ているのか?
森本尾骶骨とは骨壺から出て、骨壺から出ないためにも骨壺から出た筈か。
骨壺の中身はどれくらいに成る?
骨壺の中に入れたのは大きく分けて2つの種類が有る。
1つは骨壺に骨を入れて出た形の骨(骨)。骨壺自体に骨と一緒に収まっている。
もう1つは骨壺の中身を、骨壺に入れられた骨(骨)の塊の骨(骨)が占めている。
骨で出来た骨壺の中身は別の空間。
松濤内は別の空間だが、松濤には外面が有る。
松濤内は2分の1の面積で2分の1という事か。
松濤内の面積は1分の1。
100%の面積で100分の1を占めているわけだな。
この状態では松濤の内部は、松濤から出た骨(骨)が多くて、骨壺の内部は少ない。
何かしらの影響が出ているのは確かだが、何故こんなに違いが有るのか理解出来ない。
骨壺の中身の大きさは骨壺の骨の中にある骨(骨)と同じ。
しかし何かが違う。
松濤の内部は松濤と言うより地下に存在するようだ。
地下の中に大きな空間が存在している。
それは松濤ではなく、この場では存在できない不思議な物質の空間だ。
その地下に大きな空間が存在しているのかと思ったが、そうじゃなかった。
地下の中は巨大な空間が、地下より大きな空間が、大きな空間に存在していた。
それは巨大な何かは大きく、恐ろしい何かではないが、確かに存在している。
そう、地下の大きな空間の中には、巨大な何かが存在していた。
『グェ~ーー!、グルグルグル……、グァー』
巨大な何かが何処かから来ている事から、巨大な何かが巨大な空間の中に居ると思ったが、巨大な何かは何処にも存在していない。
どういう事だ?、巨大な何かが巨大な空間の中に、俺の中を侵入しているはず。
俺の中に入って来るのは巨大な何か?、だが、その何かが巨大な空間の中に居るはずない。
何処に?、巨大な何かがどこに存在している?
『グルルルル、ウゥ~!、グルルルルル♪』
『グルルルルル♪、グゥ~ーー!、グルルルゥゥゥ~ー!』
『グルルルルル~~~ン!』
『グルルルゥ~ーーゥ、グギィ~~ーーゥ』
『グルルルルル、グルルルルルィ~ーー!』
どこに居るんだ?、どこに居るのだ?
俺の体に入って来る巨大な何かが頭に響いてくる。
『グォ~ーー!』
『グァー!』
『ルルルルルルラァッ!、グォォォォォォ!』
『グゥ~ーー!』
『グェ~ーーーー!』
何処に?何処に居るんだ?
『グゥゥゥゥゥ、グ!、グゥ~ーー!』
『グァー!』
『グィ~ーー!』
『グゥア! グギィェッ!』
『グ~ーー!』
(誰だ!?)
頭に響いてくる声が、だんだんと俺の体に入って来る。
俺の頭の中へと入ってくる、その正体は人型のナニか?では無かった。
人型のナニかは、人間でもなければ動物でもない。
そもそも、そんなモノはこの世に存在しない。
存在してはいけないものだ。
この世にあってはならないもの。
その存在自体が不自然であり、存在する事が許されない異質なもの。
この世の理から外れている存在。それが今、俺の体の中に入っている。
俺はその存在を知っている。
その者の名前はボーンスピリチュアルだ。俺は知っている。その存在を……。
俺の頭の中で響く、その不気味な叫びは、俺の体に徐々に入り込んでくる。
『グルルルゥ、グギャオォーーー!!』
『グアァァァーー!!、グルゥーー!』『グゥエエエーーー!、ゴェェーーー!』
『グルゥ~ーー!、グギュゲェーー!』
『グギャオーー!、ガアッーー!、ガルゥアーー!』
『グルル!、グルルルルーー!、グワウッ!、ガウゥー!』
俺の体に入り込んだボーンスピリットは、まるで狂ったように叫んでいる。
そして、その叫び声は、次第に大きくなって行く。
頭が割れるように痛い。
俺の体が壊れていく。俺の体は、どうなっている? 俺はこのまま死ぬのか? 死んでいくのか? 死に向かって進んでいるのか? 俺の身体から血が流れ出している。
俺の血が床に広がっている。
その血の匂いが部屋中に充満していく。
その匂いは、龍核酸のようだ。
龍核酸の匂いは俺の意識を奪っていった。
※龍の骨は、龍の骨髄から作られる。
龍の骨は、龍の骨粉から作られている。
骨粉から作られた龍の骨には、特殊な成分が含まれている。
その成分が、生きとし生ける者の精神を脅かす。その成分は龍の骨に宿り、龍の骨の骨粉に宿る。
龍の骨の骨粉に宿る成分は、人の心を破壊する。
人は、骨粉から出来た骨の粉末を摂取すると、心を破壊される。そして最後にはドラゴンゾンビの末端となるのだ。しかし、この世界に存在している全ての骨から、この成分が出ているわけではない。
この成分は龍の骨からしか出ていない。
つまり、この世界で生きている生物は、皆、この骨の粉末を体内に入れれば、心を破壊されて、最後はドラゴンゾンビの末端になる。宮本肩甲骨は龍核酸の毒性について予め知っていた可能性がある。そんなことは外国から来たガイコツ人の俺ことホーネット・コッツウォルズには関係のない話だ。しかし龍核酸を不用意に浴びてしまった俺はもうホーネット・コッツウォルズではなく宮本肩甲骨の人格に支配されている。そうして令和4年夏の浅草健康祭りで日本人女性・栗田軟骨を襲うべくこの世に再生したのだ。そう。俺はもうドラゴンゾンビだ。「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
呼吸が荒くなる。
自分の意志では止められない。
呼吸はどんどん速くなっていく。
心臓の鼓動も高鳴っている。
苦しい。俺は公判を待っている身だ。栗田軟骨は美人の看護師だ。それ以外の何物でもない。そして罪びとでもない。襲うのではなかった。ただ話をするだけだった。
そう、話をすれば良かった。それだけで良かった。俺は、もう戻れないところまで来ているのか? 俺が栗田軟骨を襲ったのは事実だ。
あの時の記憶がよみがえる。
俺は、どうしてこんなことをしてしまったのだろうか? 分からない。ただ本能の赴くままに浅草健康祭りのステージに上がり、水着姿の栗田軟骨を襲った。鎖骨に欲情してしまったと調書には書いてある。しかし、俺は本当に欲情していたのだろうか? 本当の目的は、別のところにあるのではないか? 俺は一体何をしようとしているんだ? 俺は、骨が大好きなんだ。骨が好き過ぎて骨を愛していると言っても良い。だから、骨を愛でたいと思っていた。そうだ。
その筈だ。なのに、何故だ? 何故、俺の体の中に居た骨が暴走しだしているんだ? それに、あの時、俺は栗田軟骨の肉がしゃぶりたいと思った。俺が思っていた事は、もっと違う事だったはずだ。骨を舐めたかっただけではないのか?骨が好きなはずなのに、骨以外のものが欲しいと思うなんておかしいじゃないか。そう思ったんだ。それで俺は混乱してしまい、何もかも分からなくなってしまった。そうだ。あれは事故のようなものだった。
第二章 ドラゴンゾンビの秘密。
教授が証言台に呼ばれて参考人発言していた。
龍核酸の発音は "re-a-luh-nuh"。
ICSとは何かご存じない方のために、簡単に説明します。ICSとは、Inflammatory Cytokine Stimulation(炎症性サイトカイン刺激療法)の略です。サイトカインとは、身体に影響を与えるメッセンジャーのことです。サイトカインは私たちの免疫システムに影響を与えるので、感染症にかかると病気になるわけです。感染すると、免疫系はウイルスを退治しようとします。免疫系は、体内の防御機能を使ってウイルスと戦います。それがサイトカインの働きです。
サイトカインには、インターロイキン、ケモカイン、単球/マクロファージという3つの種類があります。最初の2つは体の免疫システムを構成するもので、私たち自身の免疫細胞によって作られるものです。3つ目の単球/マクロファージは、私たちの体のリンパ節などから出てくるものです。血液中に入ると、この単球/マクロファージがウイルスを退治してくれるのです。
セリアック病は炎症性サイトカイン症候群である
ICSは、セリアック病や、グルテンに大きく暴露された人すべてがかかる、非常に一般的な症状です。セリアック病は、体の免疫システムが穀物中のグルテンを処理するのに十分な強度を持たない場合に発症します。免疫系はグルテンを有害と考え、攻撃します。これが体内で炎症を起こし、私たちの腸にダメージを与え、小腸を傷つけてしまうのです。
私たちの細胞は、常にいろいろなものにさらされています。ですから、グルテンにさらされたものが多ければ多いほど、病気になりやすいのです。私たちの細胞がダメージを受ければ受けるほど、病気になりやすくなります。
ですから、病気の方は常に、水分補給をするようにしてください。そうすれば、徐々に治ってくるはずです。
では、ここからは、その病気の話です。
ICSとは、Inflammatory Cytokine Stimulation(炎症性サイトカインによる呼吸困難)の略です。
インターミディアムはCTや心臓マッサージなどで行われる呼吸と脈拍の調整を行います。
ですから、インターミディアムは、呼吸の調節をするときに重要な信号になります。そのため、そのような信号を、呼吸と心拍の調整の信号とは違う信号で流してください。インターミディアム信号と心拍信号は、次のようになります。
呼吸と心拍は、体のそれぞれの器官で行われる信号です。心拍を大きくしますと、体内の酸素欠乏により死亡する可能性があります。
インターミディアム信号は、インターミディアムを受けている細胞がそうなる可能性があります。そのため、インターミディアム信号の影響があることを知るために、よく呼吸と心拍の調節を試みることをしましょう。
心拍が不安定になると、そのような心拍信号が大きくなってしまうことがあります。それだけではなく、多くの心拍信号の不安定さにより、心臓発作を起こしたり、呼吸困難になったりします。
インターミディアム信号は次のようになります。
インターミディアム信号は、自分以外の体外に放出されているオーラに影響されるでしょう。オーラはオーラ粒子が最も近い場所に放出されます。体外に放出されているオーラがオーラ粒子を放出しているので、そのような信号を受け取り、全身をオーラ粒子にします。オーラ粒子は、体を覆っているオーラ粒子とは別に、体外に放出されているインターミディアム信号を受けているオーラ粒子がある場所にあるものです。体外に放出されたオーラ粒子に影響されるため、体表面に微細な影響が出ます。これはオーラ状態と呼ばれます。身体中に微細な影響を感じてその感覚からオーラを感じるのですが、その影響の強さによって、オーラが体外に放出されているオーラ粒子を取り込んで微細な影響を受けたりすることがあります。
2. オーラ粒子の放出の影響
多くのオーラ粒子は、オーラ粒子の放出によって体外に放出されているオーラ粒子を取り込んでいます。放出されるオーラ粒子はオーラ粒子に比べて大きく異なっています。オーラ粒子に比べて、体外に放出されているオーラ粒子の量は少なく、オーラ粒子よりも細い。これによって、オーラ粒子の濃度はそれほど高くない。オーラ粒子の放出の影響が強くなると、オーラ粒子の強い影響度がオーラ粒子の数よりも増すこともあります。
オーラ粒子のほか、全身オーラ粒子は体外に放出されているものです。オーラ粒子の量は体外に放出されるオーラ粒子の数よりも多くなり、体外に放出されるオーラ粒子よりも大きくなる傾向があるので、オーラ粒子の影響については気にしなくてもいいでしょう。
身体のオーラ粒子は、体内でオーラ粒子の量を調整することで、体の中で体外に放出されているものよりも大きく、オーラ粒子は大きくなりやすくなります。これはオーラ粒子だけに対する影響でなく体外のオーラ粒子にも影響します。体のオーラ粒子は全身オーラ粒子の数と同じなので、体外のオーラ粒子を取り込み、体外オーラ粒子量も多くなります。オーラ粒子の量は、体外にあるオーラ粒子の量よりも大きくなり、体外オーラ粒子量も、少なくなります。これは体の内部でも同じことで、表している数値と同じです。
体外オーラ粒子については、体外オーラ粒子を放出するオーラ粒子が1つ以上ある場所の近くにいる場合、影響を受けるかもしれません。
3. 呼吸と心拍の調節 呼吸と心拍を正常に戻すため、肺の中の空気を吐き出して、吸い込み、また吐いて、吸うという動作を2回繰り返してください。その後、深呼吸をしてください。
4. インターミディアム信号 インターミディアム信号は、インターミディアムを受けている細胞が、そうなっている細胞であるかどうかにかかわらず、すべての細胞が受けます。
インターミディアムは、呼吸と心拍の調節の信号です。
呼吸と心拍を正常に戻し、正常な呼吸と心拍のリズムを取り戻すには、肺の中にある空気を吐き出して、吸い込むという運動を2回繰り返す必要があります。
1. オーラの吸収 体内のオーラを活性化させてください。
2. インターミディアム信号 インターミディアムを受けていない細胞がそうではない細胞である場合でも、すべての細胞が影響を受けます。
インターミディアムを受けている細胞が、インターミディアムを受ける前にそうであった細胞であるかどうかは関係ありません。呼吸と心拍を正常な状態に戻そうとするなら、肺の中に空気を吐き出し、息を吸い込みます。
2~3分後に、インターミディアム信号が届きます。
3分間、呼吸と心拍を制御します。
インターミディアム信号を受け取ったら、2つの方法で呼吸と心拍を調整してください。
呼吸を深くする: 呼吸が浅く、心拍数が大きいと、心臓に負担をかけてしまいます。そのため、呼吸を深くし、心拍数を少なくします。
インターミディアム信号が届いている間、2つの方法を使って呼吸と心拍を調節します。
・胸式呼吸 ゆっくりとした呼吸で、鼻から息を吸って口から出します。
・腹式呼吸 腹部を膨脹させて、胸部の筋肉を収縮させます。インターミディアム信号が止まった後、呼吸と心拍が安定したら、インターミディアム信号が止まるまで2つの方法を続けて行ないます。
インターミディアム信号が止んだ後は、呼吸と心拍を正常に保ちます。
5. 心拍の調節 呼吸が乱れていると、体内の心臓が弱くなります。
そのため、心拍数が上がってしまうことがあります。
心拍数は呼吸が乱れるたびに上がり、通常に戻るにつれて下がる傾向があります。
心拍数が上がっているときには、呼吸を速くするか、深い呼吸をするようにします。
6. 体温の調節 体温が急激に上がったときは、インターミディアム信号を受け取る前であれば、すぐに2つの方法で対処できます。
・手足や首などの末端の血管を冷やす。
「先生のお話には無理があります」
栗田軟骨が涙ながらに証人席から訴えた。裁判長は被告人席の宮本肩甲骨に発言を許可した。
「なんやと? このクソ野郎!」
「だってそうじゃないですか! 私、お風呂に入ったとき、いつも湯舟から上がらないようにしてるんです。そしたらこんな風にならなかったのよ!」
被告の代理人は異議申し立てをした。裁判長は証人の意見を聞くことにした。
「ふむ。では、君には、どうすればよかったのかね?」
「まずは、お尻を温めました。それから腰もです。それから……それから股も、ちょっとずつ温めたわ。最後に頭も洗ったけど、でもやっぱり冷たかったの。だから風邪ひいたのは当たり前だったのね!」
証人は悲痛な声で訴えた。傍聴人の多くが、この訴えに心を動かされたようだったが、それでも、何人かは冷めた目つきで彼女の顔を眺めていた。状況は被害者である栗田軟骨に不利であった。森本尾骶骨院長の証言は二転三転している。どうも宮本肩甲骨を陥れたい意図があるのではないか、と検察は疑っている。単刀直入に言えば被害妄想だというのだ。
「弁護人はどうかな」
裁判長が尋ねてきた。
「本件は交通事故による怪我でありますから、医学的見地に立ち、事実をありのままに証言することを希望致します」
弁護士の回答に、裁判長はうなずき、質問を続けた。
「ところで、被害者の君は、風呂に入る際に裸になるわけだが、そのことは当然承知していただろうな」
「えっ!? あ、はい……。その通りです。それはもう、ちゃんと分かっていましたから」
「しかし、それなのに、入浴中に脱衣所に出て、そこで服を着るのが面倒くさくなったというのは、理解に苦しむ行動ではないかな。しかも、そのまま、下着姿で廊下に出るとは……」
検事が、弁護側の発言に被せるように言い始めた。
「弁護人、いい加減なことを言うな。まるで栗田軟骨が宮本肩甲骨に襲われて当然だといいたげじゃないか。自業自得だと?ふざけるな。被害者に対してそんな言い方はないぞ。お前はそれでも正義の味方か」
傍聴人がざわめいて立ち上がった。
「静かにしなさい。座れ。座るんだ。被告人の人権が守られないじゃないか。裁判を侮辱するつもりなのか」
「裁判長、これは重大な問題です。弁護人の発言は明らかに差別的表現が使われています。ただちに撤回し、訂正して謝罪すべきでしょう。でないと今後の裁判で公正な判断ができなくなります。ここは裁判所です。法廷です。神聖なる法治国家です。そして我々は皆平等の筈です。違いますか」
「検察官の申すとおりですね」
検察側に追随する形で弁護士も言った。さらに他の傍聴人も立ち上がり、抗議のプラカードを掲げたりし始めた。裁判長は狼煙が上がったかのような騒ぎの中、額に汗を浮かべつつ困惑顔になった。
「分かった。分かりました。そのくらいにしてください。裁判官に向かってその態度は失礼です。これ以上の争いは不毛ですから、これで終わりにしましょう」
裁判長は両手を前に差し出して、これ以上騒ぐのは止めてくれという仕草をして見せた。
「ありがとうございます。さすがに物わかりの良い方で助かります」
「ただし」
裁判長は厳しい口調になり、傍聴人を睨みつけた。その威圧感に押され、法廷内は一瞬静まり返った。
「本件に関しては一切の審理を中止します。以上」
「何ぃ!?」と誰かが叫んだ。
「以上をもって閉廷します」と裁判長は言ったが、誰も立ち去ろうとしなかった。
「どういうことだ。どうして急に終わりなんだ。これは不当な裁判ですよ。まだ終わっていないでしょう。私は納得いかないね」
「そうよ。もっと審議をさせろって言ってるんですよ。こんな判決が許されていいと思ってんのか。この国じゃ強姦罪なんて存在しないってことになってんじゃないのか」
裁判長は無言だった。やがて彼は大きなため息をつくと、疲れ切った表情になり、
「仕方ありませんなぁ。それならもう一度やりますかな。よろしいでしょうか、被告人」
「えーと、僕は構わないけど……。本当に、また同じ事をやるのかい? まあ別にいいけどね。僕にとってはどうせ死刑だし」
「なにいってんの、あんた! 全然よくないでしょうが。馬鹿じゃないの。こんな裁判が許されると思うの。ねえみんな。おかしいよね。おかしいって思うでしょ」
栗田軟骨が叫ぶと、法廷内のあちこちから声が上がり、「そうだ」「やめろ」
「不公平だ」「間違っている」「帰れ」などと、様々な怒号が飛び交い、収拾がつかなくなったが、そこへ一人の人物が大股に近付いてきて、裁判長の前に立つと、手に持っていたマイクを突きつけ、裁判長の顔を見上げ、大声で喚き出した。
「こいつらは狂ってるんだよ。俺はこんな裁判を絶対に認めないぜ。この俺が、必ずお前らをぶちのめしてやる。見ていろ。必ずだ。覚えていろよ。この卑怯者どもが!」
そう言うと男は踵を返し、肩をいからせて出口へと向かった。その後姿を、傍聴人は呆気に取られて見ていた。
「あの人誰?」
「分からない。でもカッコイイ人だったね」
傍聴人のざわめきをかき消すかのように、突然、木槌を打ち鳴らす音が響いた。
「皆さん、落ち着いてください。とにかく今日のところはこれにて閉廷です。次回は、本日の判決を不服として控訴された宮本肩甲骨氏の訴訟手続きに関する尋問を行ないます。それまで各自、冷静な対応をお願いします。ではこれにて解散です」
栗田軟骨は、自分の弁護を担当した若い男を見た。
「先生、私達これからどうなるんですか」
「心配することはない。君の身の安全は保障する」
「先生。今日、私の家に来て下さいませんか? 先生に相談したいことがあるんです」
「残念だが、この後、すぐ出かけなければならないんだ。申し訳ないが、次の機会にしてくれないか。連絡するよ。携帯電話の番号を教えてくれたまえ。あとでかけ直すから」
「はい。先生。待ってますから。先生は絶対約束を守ってくれますから」
栗田軟骨は涙ながらに訴えたが、若い弁護士は振り返らず、足早に立ち去って行った。
「ああ、先生。行っちゃった……。どうしよう。私、困ってるのに」
栗田軟骨はその場に座り込み、森本尾骶骨院長に電話した。「今夜も骨まで蕩けさせて」と彼女は言った。
「ごめんね。栗田さん。私も忙しくてね。でも、なんとか都合をつけてみるよ。ところで、最近、君は宮本君と会ったりしたのかね?」
「いえ、会ってないわ。なんで?」
「そうか。実は、彼には重大なアリバイがあってね。ボーンスピリチュアルという存在に憑りつかれているらしいんだ。犯行現場から気になる成分が出てきた」
「えっ? 冤罪の可能性ですって?」
「そうだ。龍核酸という物質を微量に検出した。これは人を狂わせる成分で、ドラゴンゾンビの仕業とも言われている」
「先生、それって……まさか」
「その可能性はある。だから、しばらく彼とは接触しないほうがいい」
「そんな。私、怖くて……」
「大丈夫だよ。君は私が守る」
「ありがとうございます。私、先生を信じてるから」
「だったら私の傍にいる方がいい。さっそくだがホーネット・コッツウォルズという男について調べてみてくれ」
「外国人ですか? 彼が何か?」
「そいつはガイコツ人だ。骨太の国ガイコツ国には今でもドラゴンゾンビが生息している。いくつかの文献にホーネット・コッツウォルズの名前が出てくる。私は宮本肩甲骨とホーネット・コッツウォルズが同一人物ではないかと考えているんだ」
「それは確かなんですか?」
「ああ、ホーネット・コッツウォルズは18世紀の英国、19世紀のテキサス州に現れている」
「そうなのね。分かったわ。私、やって見る」
「頼む。この裁判には裏があるかもしれない。十分注意して調査して欲しい」
「了解しました」
栗田軟骨は電話を切ると、不安な気持ちを抑えながら、弁護士との待ち合わせ場所へ向かった。「先生、私、どうしたらいいんでしょう」
「落ち着きなさい。まずは話を聞こう」
弁護士は彼女にソファに座るよう促し、自分も向かいの席に腰を下ろした。
「それで、君の話というのは?」
「あのね、先生」
栗田軟骨はホーネット・コッツウォルズの関与について話した。「君は彼を知っているのか」
「ううん。全然知らない。名前も初めて聞いた」
「だとすると、君が彼と知り合ったのは、たまたま偶然だったということなのかな」
「そうだと思う」
「じゃあ君は何も知らなかったというわけだな。じゃあ関係ない。森本肩甲骨を名誉棄損で訴えよう」「どうして? ひどい」
「君は騙されているんだ。彼は危険な人物だ」
「そんなことないもん。悪い人じゃないよ」
「証拠がない」
「あるよ。だって、私の事を助けてくれたんだから」
「証拠とはなんだ」
「それは……。うーん。分かんない」
「とにかく宮本君を庇っている限りは無理だ。君は被害者なんだぞ」
「違うよ。私の方が被害者だもん」
「被害者とはなんだ」
「それは、その、襲われたの」
「なぜ襲われたか、わかっているだろう。君が水着コンテストなんかに応募するから悪いんだ。そういう軽薄な態度が犯罪を招くんだぞ」
「だって、あれも事務所の指示だったのよ」
「指示だったとしても、結局は自分で決めたことなんだろ。だったら自己責任じゃないか」
「だけどぉ」
「じゃあさっきの質問に答えてもらおう。宮本君はどういう理由で君を襲ったのかな」
「えっと……。私が好きとか言ってくれたの」
「嘘をつけ」
「本当なの。本当に好きって言ってたんだよ」
「信じがたいね。彼の言い訳は信用できない」
「本当なの。宮本君はね、最初は真面目な感じだったの。でも途中から様子がおかしくなって」
弁護士は額に手を当てて首を振った。
彼女は俯いて涙ぐんでいた。
栗田軟骨は、その日、宮本肩甲骨から、突然の呼び出しを受けた。武蔵小杉のマンションで待つと言われ、彼女は恐る恐る訪ねていったのだ。
部屋に案内されると、そこには宮本肩甲骨の他に、ホーネット・コッツウォルズと見知らぬ男がいた。
部屋に入ると、すぐに彼女は腕を掴まれ、宮本肩甲骨に抱き寄せられた。そのままベッドに押し倒され、衣服を剥ぎ取られた。
そして、抵抗むなしく、彼女の純潔は散らされてしまったのである。
その後、ホーネット・コッツウォルズから告げられた事実は衝撃的だった。
彼は彼女に対して激しい怒りを感じているという。理由はわからないらしい。彼は彼女に対し、慰謝料を請求するつもりだという。
そして、彼女が拒めば、彼女を拉致して監禁するというのだ。
彼は本気であった。
しかし、彼女にとっては、まさに青天のへきれきだった。
そんなことはありえないと思いたかった。
しかし、そうではない。
彼女は自分の身に起こりうる最悪の事態を理解した。
彼女は、なんとかして宮本肩甲骨の誤解を解き、説得しようと考えた。
彼はきっと、何か事情があって混乱しているに違いないと思ったからだ。
だから、彼に直接会って、きちんと説明すれば分かってくれるはずだ。そう考えた。
しかし、彼は姿を見せなかった。
そして、彼女は不安を募らせ、次第に絶望していった。
それでも諦めず、なんとかコンタクトを試みようと、何度も電話をかけたが、彼は留守電にもならず、メールの返信もなかった。
そんなある日、突然、見知らぬ男から電話がかかってきた。彼女はその男と会うことになった。
指定された場所はホテルのラウンジで、男はスーツ姿で現れた。
彼女は男に言われるまま、男に着いていき、ホテルの部屋へと入った。
男は、彼女が思っていた以上に若く、30代前半くらいに見えた。
男は、彼女を見ると、ホーネット・コッツウォルズと名乗った。名刺には「ドラゴンゾンビ末端ゼロ号。ガイコツ国全権大使。対人類和平交渉担当」という肩書がある。彼女は緊張しながら椅子に座り、男と向き合った。
ホーネット・コッツウォルズは笑顔を浮かべていたが、その表情からは何を考えているのか読み取ることはできなかった。
ホーネット・コッツウォルズは、彼女に飲み物を勧めながら、穏やかな口調で話しかけてきた。
彼女は緊張していたが、勇気を出して彼に話しかけてみた。
すると男は笑みを崩さず、彼女の手を取って優しく握りしめてきた。
男の温かい手の感触に驚きながらも、彼女は会話を続けた。
男は親しげな様子で彼女と言葉を交わした。
それから間もなくして、彼女は男から、奇妙なことを聞かれた。
彼女は一瞬躊躇ったが、正直に話すことにした。
男が求めているのは、おそらく宮本肩甲骨の無実を証明する情報だと考えたからだ。
男は、森本骨がやったかどうかを確認しようとしていたのである。だから彼女は真実を話すしかなかった。男は驚いた様子だったが、冷静に彼女の話を聞いていた。
ただ、彼女は男の顔色が変わったことに気づかなかった。ホーネット・コッツウォルズに質問されても何も答えることができなかった。その時、彼女はようやく異変に気づいたのである。
男の手を振りほどくと、慌てて逃げようとしたが遅かった。男に後ろから抱きつかれてしまった。必死に男から逃れようとするも、彼女はあっけなく拘束された。
それから後の事は思い出すだけで吐き気がした。ホーネット・コッツウォルズに脅され、逆らうこともできずに犯される事になった。彼女は涙を流して哀願したが、男は容赦なく彼女を凌辱した。泣き叫んでも無駄だった。
男は、ただの一度も愛の言葉など囁かなかった。それどころか、終始無言で、冷たい視線を浴びせてくるだけであった。彼女は、あまりの恐怖で失禁してしまった。男は嫌な顔一つせず、そんな彼女を見つめていた。それがさらに怖かった。
ホーネット・コッツウォルズは、行為が終わるとすぐに立ち去った。その際、男から渡された封筒の中には100万円が入っていた。彼女は、震えながら中身を確認した後、封筒を胸元で抱きしめた。そして、その場にへたり込んで嗚咽を漏らした。もう二度と会いたくないと思った。
しかし、それから数日後の夜更けに電話が鳴り響き、彼女は再び、男から呼びだされることになったのであった……。
私はその話を聞いた時、思わず頭を抱えそうになった。なんてことだ! 栗田軟骨の語った内容は驚くべきものだったが、私が最もショックを受けたのは別の部分にあったからである。私が考えていたよりもずっと深刻な状況にあることが分かったのだ。
この少女が襲われたのは今からおよそ半年前、今年の三月のことである。被害者が栗田軟骨だということは知っていたが、詳しい日付までは覚えていなかった。だが、私が予想していたより遥かに最近の出来事であったことに驚いたし、何より被害者の氏名が判明したことは衝撃的だった。
私は、目の前に座る少女を改めて見据えた。この子の名前は栗田軟骨と言った。年齢は17歳。この若さですでに人生を狂わされているとは、なんと不公平なことだろうか。栗田軟骨は私に向かって言った。先生、私どうしたらいいのかな。と彼女は泣いていた。彼女はとても怯えていて、可哀想だった。
それにしても宮本肩甲骨か。この女たらしの変態野郎はとんでもないやつである。栗田軟骨がどれほど傷ついているかを考えると、許せない気持ちになった。もし裁判の結果が宮本肩甲骨の有罪だった場合、彼は死刑になっても文句は言えないと思う。
だが、それはそれで構わないような気もした。宮本肩甲骨は裁かれるべきである。彼は多くの人間を傷つけた上に、まだ若い女の子に怖い思いをさせたのである。彼のやった行為は到底許されることではない。しかし一方で、栗田軟骨も少しだけ運が悪いとは思う。まさか相手があの宮本肩甲骨だとは思ってもいなかっただろうからな。
宮本肩甲骨は有名な芸能人である。テレビ番組にもちょこちょこと出ており、そこそこの人気はある。彼は俳優だ。イケメンでありスタイルも良い。性格も温厚な紳士だと世間一般では思われている。確かにそういう一面もあるだろう。しかし、彼は決して聖人君子の類ではなく、極めて自己中心的なエゴイストで、他人の事なんかお構いなしだ。自分がやりたいと思ったことならなんでもやるタイプの人間なのだ。しかも彼の場合、自分の欲望を満たそうとするために他人を利用することが多い。例えば、自分にとって気に入らない人物を罠にかけたり陥れたりすることで欲求を満たすタイプだ。そのためには手段を選ばないところもある。今回の場合もそうだ。宮本肩甲骨は自分の思い通りにならないと苛立つところがある。彼にとって都合の良いように物事を進めるためには手段を選ぶことはない。今回もそうだったのだろう。そして、それは今も継続中なのである。
彼女はこれからどんな目にあうのだろうか。想像するだけでも恐ろしいが、彼女を助ける方法はないだろう。
彼女が受けた心の傷は深いはずだ。おそらく一生涯残ることになるに違いない。彼女はきっと一生苦しむことになるのだと思う。
彼女が味わった痛みと苦しみのことを考えると、心が張り裂けそうになる。できることならば、代わってあげたいとも思った。こんな時に自分の立場を考えてしまうのは良くないかもしれないが、どうしてもそう思ってしまう。
弁護士は彼女に優しく接してくれていたが、内心は複雑な心境に違いない。
私も同じだ。私の感情としては栗田軟骨を助けたいと思っている。しかし、それはできないのだ。
残念ながら、彼女のためを考えて行動することはできない。これは法律上の問題で仕方がないことなんだ。弁護士に相談すれば解決できる問題じゃないんだ。もちろん彼女に事情を説明することもできないのだ。
なぜならば、この件について口外することは一切禁止されており、弁護士に対しても固く守らなければならないという命令が下っているからだった。弁護士の携帯電話には、彼女の事件について外部に知らせることを禁止するという趣旨のメールが何通も届いているらしい。つまり彼女を守る為の措置としてそのような指示が出ているのである。だから彼女に伝えることは絶対にできないのだ。
彼女の話を聞いていて気になる点があった。
彼女が襲ってきた男に対して、宮本という名前を使っていたことである。そのことは弁護士に伝えておいた方が良いかもしれない。念のために確認したところ、彼女ははっきりと宮本と名乗っていたらしい。
私は宮本という言葉に反応した。実は私の名前と同じだったのである。同姓同名ということは無いはずだ。
偶然とは思えない。
そもそも、その話が本当なのかどうか確かめる術もないのだが、私は彼女が嘘をついていないという確信のようなものを持っていた。何故なら彼女は真剣だったからだ。彼女は嘘をつくのが苦手そうな素直な性格の子だったので、それが分かったのである。
彼女が本当に宮本という男のことを知っているのかどうかは分からない。でも、もしかしたら、彼女が宮本に会ったことがある可能性は高いのではないか? そう考えるようになった。もしも宮本という男が実在しているとしたら、彼が何を企んでいるのか気になった。私は何か重要な事実を握っているのではないだろうかと思った。その男は、もしかして、何か知っているんじゃないのか?とも考えた。そして、私は一つの結論に達した。その男に会って話を聞ければ良いと気づいたのだ。
幸いにも、私は彼の名前を知ることができたので、連絡を取ることは可能だ。
そして、宮本という人物が実在するのか、しないのかを確認しなくてはならないと思った。私は、栗田軟骨から話を詳しく聞きだすことに決めた。
その後、私は、彼女が落ち着くのを待って、詳しい事情を聞くことにした。彼女は最初、私に何も話したくないと言って拒否していたが、なんとかして説得することに成功した。
私は彼女の口から話を聞かせてもらうことに成功したのである。