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推しの精液
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薬局に行ったら、推しの精液が売っていた。
コンドームとかが売っている棚である。
ローション、電マ、コンドーム……陰毛用のカミソリも置かれている。その一部に、精液売り場がまるでシャンプーのように、種類豊富に取り揃えられていた。推しの精液は、その中にあった。
女の子は、お気に入りの私服姿なのに、そこばかりに目が行った。
まだ仕入れされたばかりなのか、パッケージの透明な部分に中身の液体がうようよしていた。ちょっと白さが残っている。表面を触るとちょっと温かい……新鮮なのかな。
ああもう。まだ◯学生なのに、アソコに精液入れる必要ないのに……。
女の子は最近オナニーを覚えちゃって、それで思春期を直接アソコに覚え込ませることを毎日の日課のようにしていた。いつも乾くことのない愛液を、だらだらと分泌させた。
そんな未成年のヘンタイ女子が、精液をみたら、おまんこがキュンってうずいちゃう。挙げ句、推しの精液だったら……
どうかしてたと思う。
女の子は本当は綿棒を買おうとしてたのに。
包皮に埋もれたクリをイジめるための。それを買おうとしたのである。
朝、ヌいてきたばかりなのに。性欲強めだから、思春期の男子の使うティッシュ並みの消費量の多い品目を買おうとしただけ。でも、でも……。と女の子は立ちすくみ、その場から離れない。目はもう、釘付けだった。
陳列棚の精液には、あと一つしか残ってなかったから。
もう、手にしていた。
手を伸ばした動作なんて、覚えていないほどにシュッと、カゴのなかに一つだけ入れた。
恥ずかしくて、隠したくて。
特に買う必要のない商品で、推しの精液をかごの底に沈め、別の商品を盛って隠した。初めてコンドームを買うときって、こんな感じなのかな……。
レジに行った。
恥ずかしい感じでカゴを提出した。
ピッ、ピッ、ピッ。
商品たちがバーコードリーダーでかざされてて、隣の購入済みカゴへ移されていく。
そうしていったら、わかっちゃう。
「あっ」
気づかれちゃった。
女の店員に気づかれちゃった。
女の子も「あっ」てなった。
「あの、これ……、精液、ですよね」
「え、えっと」
女の子は戸惑っていた。
やっぱり〇学生がオトナの精液を買ったらいけないのかな。お酒じゃないからいけるって思ったんだけど。
しかし、戸惑う必要はなかった。
未成年だから、購入目的を聞かれただけだった。購入目的は素直に答えた。
推しの精液をナカに入れたいって言った。
そしたら、生理周期を確認をされた。
精子は「ナマモノ」だから消費期限があって、この精液の場合、3日以内に使い切らないといけないということだった。
本来受精目的で購入するものだから、排卵日がもうすぐ来るのかなどを確認された。
私は◯学生だから、受精してはいけない年齢になっていた。
「あなたの場合は「娯楽目的」の使用になるから、排卵日を避ける必要があるよ」と言われた。
妊娠してもいいと心底思ったから、
「今週は大丈夫だと思います」と嘘をついた。
本当は、生理不順でよく分からない。
オリモノの粘つき具合から、生理前だと思うけど、それが長引いているという感じ。
今週かもしれない、来週かもしれない。
だったら今週がいいなという気分。
店員は誓約書を書かせた。
女の子はそれに名前を書いて、ようやく「推しの精液」を購入できた。
忍者にでもなったように、急いで家に帰る。
階段を昇って、自室に入り、カチンと鍵を閉める。
とりあえずパンツのみを脱いだ。
薄赤のキャミソールに下着なしのスカート姿。下半身がスースーとして、もじもじとした。そんなえっちな格好で、精液注入の準備を進めた。
「へぇ、こんな感じになってるんだ……」
パッケージを破ると、中には精液の入った透明なパックと注入用のシリンジ(※注射器)があった。注射器の形は……おちんぽだった。それもオトナの、勃起をした形……。
「これ、もしかして……推しのちんぽ、なのかな」
興味津々で取扱説明書を読んだ。
予想は的中。推しの実寸大のおちんぽだった。
それで俄然やる気になってきたのか、自分の性的興奮中なワレメに、今まで生きてきたご褒美として――推しのちんぽ(シリンジ)で推しの精液を入れる……。
そんなの、セックスじゃん。
自然と指がワレメを触っていた。
もう濡れてる……。ローション要らずのえっちに夢中なおまんこちゃん。女の子は、女性器についての性教育はバッチリだと思っている。
溝に沿って行ったり来たり。汁の出方を窺い知り、分泌された粘液をピンク色の粘膜上で分け合うようにする。
クリトリスをいじりながら、精液パックの封を解いた。それで一気に、男の子の下半身を想像させる、今まで嗅いだことがないニオイが女の子の部屋に広がって、すぐに充満した。
これが、精液のニオイ……。顔がゆがむほどにクサイ。けど、これが……、推しの……。
精液パックに鼻を近づける。
くんくん、すんすん。
クサッ。腐ってるよこれ。でも、これが、すんすん、男の……。
なぜか嗅いでしまいたくなる刺激臭。いつしか嗅ぎながらオナニーの指が速まった。
くちゅ、くちゅ……と、自分のアソコから、えっちな水音が聞こえるくらいまでになった。私、こんなクサイ精液のニオイを嗅いでいるのに、おまんこイジって、おまんこ濡らしてる。
それを認識したらさらに肉汁があふれ出た。そうしてえっちな妄想で液を分泌させてから、中指を攻め込んだ。
一本二本、そして三本。でも、満足しない。
自分の小さな指では、どれだけ指を入れてクチュクチュと動かしても、穴の入口を拡張できないし、奥に届かない。子供だからだ。
クリオナが限界。別にそれでもいいんだけど。今日はそれじゃ、イケない。
この商品を買ってきてよかったと思った。
だって、推しの……大人のおちんぽを体験できるから。
おちんぽ型のシリンジの先を、精液パックの中に浸した。白い液体を吸って、おちんぽが硬く勃起する。なんか不思議な感じ。精液を出すところなのに、精液を入れてるの……。
不快なはずのニオイを放つ精液を注射器に一杯入れて、女の子はえっちな態勢になった。仰向けでも良かったが、いっそえっちな格好をした。四つん這いである。
「んっ、んっ。やっ、だ、だめ……」
自分で入れようとして、自分で拒否をするセリフを言う。矛盾を受け入れる自演だ。
四つん這いになって、濡れて少し炎症を起こしていそうな位赤いワレメに、勃起した陰茎形のシリンジの先を当てる。
溝のナカにあてがって、穴を探す。充填した精液が、チャポンと揺れる。
「やだっ、入れないで……」
合意なし、推しが責め。
無理やりちんぽを入れられるシチュにした。脳内の推しを召喚した。推しは今、自分のちんぽを持って、女の子の幼い性器にあてがって、上下に動かして焦らしている。
拒否してるけど、ほら、もう濡れてるじゃん。期待してるだろ? と脳内で生成された推しの幻影が囁いている。
「やっ、ダメ……っ。赤ちゃんできちゃいます」
そんなこと言っといて、ほら、おまんこ熱いよ。とっても濡れてるし……。
そうやっておちんぽ型注射器をアソコ当てがって、小さな穴を探している。入れようとする。でも、しない。焦らす。
想像していた以上に、おちんぽさんは大きい。けど、推しのちんぽの形だから、これは試練だと受け入れている。多少の痛みは覚悟済みだ。
そりゃ◯学生の幼いおまんこを無理やりこじ開けて、大人の怒張したおちんぽを入れようとしているのだ。痛くないほうがおかしい。
亀頭の素材はスポンジのように若干柔らかめで、入れやすかった。
「あっ」
先端が穴を特定したら、進んで女の子の中に入っていった。タンポンが二〜三本一気に入った感じ。
お腹の中で外側に無理やり広げられて、突き進む感覚。
これを受け入れることが、セックスなんだろう。女の子は目をつむり、大人の階段を昇る、疑似体験をした。
「はぁ、はぁ。入ったあ」
さすがに全部は入れられなかったが、入ってるのは確定だ。見る。血は出ていない。でも、結合している。
彼女のおまんこに、きょーぼーな推しが、入っている。すごいって彼女は思った。
このまま注射器を押したら、精液が入ってしまう……。
推しの精液が、入っちゃうっ。
そんなのヤダっ、妊娠しちゃう!
と思いながら、刺さったままのものを出し入れした。推し、推し、と名前を連呼しながらおちんぽ型シリンジを動かした。
最初はおっかなびっくり。次第に動かしにくいものを動かし、中で陰茎の突起部分がお腹のなかで突っかかって、とても気持ちいいと感じるようになった。我ながら覚え込みが良いまんこだ。
いく直前になって、注射器の力を込めた。
どびゅっ。
……という音を立てるように、勢いよく押し出した。
あっ、出されてる……。無責任中出しされちゃってる……。子宮が、ゴクッ、ゴクッ、って言ってるよぉ〜。
1本分入れる前に、おまんこの中が満杯になったみたいで、入口からこぼれてしまった。
もったいないと思ってしまって、シリンジの入れる深さを調節して、子宮だけでなく、おまんこの中の分までの容積を入れ、溢れないうちに注射器を抜いた。
「いっぱい、種付けされちゃった……」
仰向けになって、お腹をさする。
この中に、精子がいっぱい泳いでる……。
絶対にありえないことだ。
推しのファンとして、この受容は大事なことだ。だって、本当に受精したら、推しとの赤ちゃん、生まなきゃ、いけないっ……。
◯学生なのに、まだランドセル背負って、異性と手も繋いだことのない清純無垢な身体なのに、おまんこから汚れちゃった……。
おまんこから汚れを知っちゃった。
お腹のなかに、まだ生のおちんちん入れてないから、処女で、いいんだよね?
でも、なか、精液まみれになってるから……。
そう思っていると、想像で推しの顔が浮かんできた。疑似セックスをした後。事後のシーンが容易に想像できた。
身体がうずいちゃってる。
「おちんぽ、そーじ……しなきゃ」
ネットの知識で、後戯をすることにした。
おちんぽ型のシリンジに対してお掃除フェラをした。精液を舐め取りながら、おまんこからあふれ出た余分な精液で、精液オナニーをした。おまんこやクリトリスにつけて、くちゅくちゅと指オナする。
あっ、クリ、全然触ってないのに、もうこんなに硬くなってる。乳首も硬くなってるし……。
こんなにいっぱい、出されちゃったのに、まだ満足してない。えっち。推しのことを思うと途端にえっちになる。
生モノの精液、嗅いだらとっても、……匂いすごい……。推しの精液嗅ぎながらのオナニー、めっちゃ捗る……。
オナニーで何回もイッた後、冷静になった。
残った精液をどうしようか悩んだ。ナマモノだから、明日まで持つかな。
でも、封開けちゃったし、冷蔵庫に入れたらニオイで親にバレちゃうし。そしたらオナニーしてることバレる。前バレた時は、推しのグッズ捨てられたことがあって、泣きはらすくらい悲しい記憶を思い出した。だったら……。
「あっ」
とってもえっちな考えが浮かんてしまった。
おちんぽ形の先っぽを精液パックにつけ、満杯にする。そしてそれを、口の中に。
おちんぽをストローに見立てて、くっとシリンジを押し出す。口内に出される。ごくっ、ごくっと。精液ごっくん。
「ぷはっ」
飲んじゃった。思ったより苦い味。
喉に絡みつく不快感。そして、飲み干すごとに増す充足感、満足感。
シリンジを押しながらの強制精飲。
ほら、尿道に残った物も飲めよ、とお掃除フェラが強制されている。率先した精飲で、推しへの忠誠を誓うみたいに、愛が深まっていく……。こんな感じで、口の中も、喉も、胃の中も汚れちゃった……。
「今日、お風呂入りたくないなぁー」
上の口も下の口も精液で汚されちゃった。
胃の中も、膣内も、精液でたぷたぷ。
オナニーのときにローションみたいに乳首やクリやお腹に塗ったので、部屋の空気がえっちなオスの匂いになっていた。
セックスした後、身体中が汚れているのに、お風呂に入らずにベッドにいる。推しの隣にいて、ピロートークをしてる感じ。
改めて誓約書を見てみることにした。
難しい内容だったが、
「本物の精子を封入しておりますので、妊娠する可能性があります」
「妊娠した場合、その子は認知しません。金銭的援助もしません」
と書かれていた。
本物の精子……。
もしかして、とその可能性に心を預けた。
推しの生配信が楽しみになった。
コメント欄にはこう書くんだ。
「私◯学生なのに、推しの精液で受け入れちゃった」って。