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    新学期、クラス替えの不安。
    
    
    
    今日は、|しんがっき《うんめいのひ》。
谷川さんとまた同じクラスになるかもしれない。
逆に、別のクラスになって、いじめから逃れられるかもしれない。
どきどきする。
同じクラスになりたくない。
別のクラスになってほしい。
「行ってきます…」
「気をつけるのよー」
私は学校行く時、いつも元気ない。
だけど、ママはもう慣れたみたい。
まぁ、いじめが始まってから1年経つもんね…
うちの学校では、毎年昇降口が開くと同時に、クラス分けの紙が貼られたボードが出されるシステムだ。
少し早めに学校に着いてしまった。
まだ昇降口は開いていない。
_____すると。
「あ!ゴミクソ愛菜だw」
ぎくっとする。
うしろには、谷川さんと、他多数のいじめっ子たちが立って、気味悪く笑っていた。
「どーせ、また私たちと同じクラスになって、ひっそり泣いてるんだろ?ww」
背中がぞくっとした。
だって_____谷川さんが言った通りの未来が、見えてしまったから。
必死に頭を動かす。
あ、でも3クラスあるし、確率は3分の1…
でも……
悲観的な考えばかりが頭に浮かんでは消えてゆく。
_____その瞬間。