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Vigeon 第一章
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昔々、鳩の青年アレンは、この国に失望していました。狼の王が弱い者を奴隷の様に扱い、自分は贅沢をして暮らしていたからです。
国民の一部は過去に反乱軍として戦いを起こしました。しかし、王の下僕に捕まり、見せしめとして処刑されてしまったのです。
国民は生きる気力を失い、ただ日々を機械のように繰り返すようになりました。
アレンは、この状況を変えたい。そう思い、六人の仲間と共に再び反乱を起こしました。
以外にも王は呆気なく倒され、国民からは称賛されました。
そして、アレンとその仲間たちは、国を分け、王や女王として統治するようになりました。
そしてここベースタウンでは、アレンと婚約者で女王でもあるベルと平和に国民を守っているのです。
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ベルは本を閉じ、隣に座る少女の頭を撫でた。
「分かった?次は貴方の番なのよ」
「子供扱いしないで、今どき今どき読み聞かせなんて……」
口を尖らせたのは、アレンとベルの娘のオリビアだった。
「もう明日なのね、あんなに小さかったのに……」
明日は、オリビアの十五歳の誕生日であり、結婚相手を見つける日でもあった。
「ただ結婚するだけで大げさ」
「貴方の人生が決まるのよ?私は……やっぱり何でもないわ。明日は早いんだからゆっくり休みなさい」
ベルは少し不安そうな顔をした。ベルに言われて、オリビアは自分の部屋の大きなベッドで、いつもより早く眠りについた。
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深夜、オリビアはベルの叫び声で目が覚める。
走って両親の部屋へと急ぐ。そして扉を開けると、そこには受け入れがたい光景が広がっていた。
なんと、アレンがベルを殴り殺していたのだ。あまりにも衝撃的な出来事だったため、オリビアは膝から崩れ落ちる。そんなオリビアを見たアレンは、彼女を壁に投げ飛ばした。オリビアは失神してしまう。
その瞬間、扉の外から謎の鳩が現れ、隠し持っていた刃物を振りかざそうとする。しかしアレンは攻撃を避け、バルコニーから飛び去る。男も追ってバルコニーに出るが、アレンは城に火をつけている最中だった。
手から火が出ているという異様な光景に男は思考が停止するが、すぐに逃げるという言葉が頭に浮かんだ。
一人で逃げようとするが、オリビアを置いていくことができなかった。彼女を抱えて廊下を走るが、火の手がそこまで迫っていた。残る選択肢は窓だけだった。
男はオリビアを羽根で覆い、窓を突き破ると、すぐ羽根を広げて飛ぶ。羽根に多くの硝子の破片が、刺さってしまった。
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城から少し離れた、小さな木造の家に、男は降り立った。そして扉を足で蹴り飛ばすと、中のソファーにオリビアを寝かせた。
「堂々と浮気?」
二階から、胸元が開けた服を着ている猫の女が降りてきた。だいぶ酒に酔っているようだ。
「そもそも付き合ってねぇだろ……計画は中止。女王が死んだ」
男は煙草に火をつけ、ため息を吐いた。
前世に書いた小説のリメイクです
ちなみに前世は「書くの疲れた」ってなって自然消滅しました
また頑張ります