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しあわせ。
ひゃほぉおおおい!!
今日はクロアの誕生日!!!!(8月3日)
ということで、ラピとクロアを書きました。めずらしく屋敷にいません、城です(?)
とぅじょぅじんぶっ
クロア:15歳。ある一国の王女。父母共に幼い頃に亡くすが、ラピと出会い、今は幸せ
ラピ :17歳。クッキーが大好きな龍の子。どこへ行くもクロアと一緒。
「はっぴぃばあすでぇぃぃ、でぃあくろあ〜、はっぴばぁぁすでぇいとぅゆぅ〜」
独特なリズムで歌いながら、机の上にタルトの乗った皿を置く。すでにお菓子やジュースがあるのだが、今日のメインはこれだ。
一枚なくなったチョコチップクッキーのあった皿をそっと見やり、それからクロアを見て嬉しそうに言った。
「クロア、誕生日おめでとぉ、今日で何歳?」
「15歳だけど…」
「15歳の気持ちは?」
「実感ない」
「15歳らしいことすればいいんじゃないかな…」
「どういう事?」
「キスでもする?」
「頭沸いてるの?」
「……」
珍しく凹むラピを見ながら、早くも皿に取ったタルトをクロアは頬張った。ラピを怪訝そうな目で見ながら。
息苦しい沈黙が続く中、ガコンッと机を立つラピ。そのまま、どてっと床に倒れ込む。
膝を抱え込んで。
「ッたぁ…」
「なにしてんの」
「膝…ぶつけたぁ…ッ」
「そう」
なんだかなぁ。とやけに冷たいクロアの反応にふさぎ込みながらも、やっとの思いで立ち上がり、クロアの隣に行く。椅子は二脚しか無いので、目線を合わせるためにしゃがむ。
「15歳だねぇ、クロア。」
「そうだけど…どうしたの」
照れくさそうに小さな箱を取り出すと、軽快な音を立てて箱が開く。
中身は、言わずともわかるだろう。そう、指輪であった。水色の透き通った宝石がはめ込まれる、小さな指輪。
プラチナのリングに嵌る深く涼やかなそれは、幻想的な光を放っている。
「手、貸して?」
おずおずと左手を差し出すクロア。そっと左の薬指に指輪をはめると、安堵の息をついた。
「ぴったり…だ…よかった…」
「ありがとう…って言ったほうがいい?」
「最後が余計だなぁ…ちょっとまってくれる?」
こめかみに汗を感じ、耳が布ずれから小さな風の音まで気にし始める。振り払うようにラピは一度咳払いし、ひざまずいて手を取ると、クロアの目を見て、言う。
--- 「僕と、結婚してくれる?」 ---
しばし沈黙。息苦しさに耐えかねて、だめかぁと、おちゃらけようとした。もし、そうしてしまったら、必ず後悔するだろう。そう思って、顔を伏せてラピは待った。
待つと、か細くすすり泣く声がした。ほかでもない、クロアだ。
伏せた顔を上げると、涙ながらに声を絞り出すようにクロアが聞く。
「らぴ…わたッ…わたしで、いい、の?」
「…いいんだよ、君じゃなきゃだめだ。」
「ほ、んとうに?」
「嘘なんかつかないよ、本当だ」
「わ、たしも、らぴと…ッいっしょがいい、」
「…それは…YESってこと…?」
こくりと頷くクロアを見て、ラピは嬉しさに打ち震える。
その輝き艶めいた空色の目を、じっと見つめた。一度、今度は深く頷くクロアを見て、その顎下に指を添える。
そっと口にキスをする。頬を赤らめるクロアを見て、自然に顔がほころぶ。
してしまったという驚きが顔にでて、クロアは自身の唇にそっと指で触れた。
深い満足感をもたらしたラピとの口付けが、その姿とともに浮かぶ。
「私…ずっと、待ってたよ」
「…知ってたの?」
「知らない。けど、プロポーズ、されるかもって、そしたらほんとにされちゃうんだもの」
「…クロアは何でも知ってるなぁ」
指輪と同じ色の、深く涼やかな空色の目。秋空を吸い込んだような、とても綺麗で、宝石のような目。
今夜だけの姿を目に焼き付け、ラピは椅子からクロアを抱き上げる。
布団に転がり、これでもかと小さい体を抱きしめると、詰まった声でクロアが言った。「いたい」
「嬉しいんだ…夢じゃないかって」
「夢じゃないよ」
「夢かも…」
今にも泣きそうな笑ったラピに、お返しと言わんばかりにクロアがそっと頬にキスをする。
「口じゃないんだ」
「……うるさい」
顔を合わせ、軽やかに笑う。そっと互いの手を絡め合わせると、ひやりとした指輪の感覚が手を伝う。
「愛してるよ」
「私も愛してる」
指輪に嵌るアクアマリンが、きらりと輝いていた。
クロア誕生日おめでと!!!!これからもよろしく!!!!!
オリキャラが成長してくのまじ好き、時は動く!!!!!!!(???
なんで8月3日が誕生日かって?聞いて驚け(?)
はちみつの日だぞ。
クロア・ミード(蜂蜜酒)・ジェラルディン
だからだ。
そういえば関係ないですが音ちゃんの誕生日は過ぎてます(7月23日)
誰かお祝いしてやってください。
あとこの小説は書きたすぎてフライングして書いてます。予約投稿だぜ