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【入れ替わり編】「カイとイーサンが入れ替わっちゃった!?」
キャラ崩壊注意
※一部本編のネタバレを含む可能性があります。
とある日─
カイ「…ねぇ、なんかあるんだけど。」
カイは木箱の中に入れられている紫色をした粉が入った小瓶を見つけ、しゃがみ込んで指をさす。
イーサン「あ?見るからにやべえ薬じゃねぇかやめろてか何でそれがあるんだよ」
カイの言葉に眉を顰め、視線を小瓶の方へと移す。明らかに嫌そうな表情をしながら、一歩後ろへと下がる。嫌な予感しかせず、いつもよりも少し低いトーンの早口でそう喋る。
カイ「ふーん、綺麗だね、これ。」
カイは木箱の中へと手を伸ばして小瓶を取り出し、上へと掲げて陽の光に照らす。光に照らされ、紫色の粉がまるで宝石のアメジストのように綺麗に光り輝く。
イーサン「…落とすなよ?どんなことが起きるかわかったもんじゃ─」
カイ「あっ」
イーサン「は?」
カイの手から小瓶が滑り落ち、乾燥した硬い地面へと落下していく。
パキン、とガラスがひび割れる音がして、小瓶の中に入っていた粉がばら撒かれると同時に風が吹き、粉がカイとイーサンに降りかかる。
「ケホッ、ケホッ…なにこれ…ってえ?」
カイは咄嗟に腕を顔の前に持ってきながらも顔を顰め、自身の目線がいつもより高いことに気づく。それどころか、ガッチリとした筋肉質な体つきになっている。
「ゲホッ、はぁ、んだよ…?」
イーサンは咳き込みながら、カイと同じく自身の体に違和感を覚える。片目の視界が暗く、視界がいつもより狭い。しかも、細身で華奢な体つきになっていた。
「は…?」
「え……?」
呆然としてお互いに見つめ合い、ようやく彼らは理解した。
**「「はあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」」**
二人の耳をつんざくような絶叫が響き渡り、遠くでフェイと話していたアースはビクッと肩を振るわせた。振り返り、冷や汗を流しながら眉間に皺を寄せて
「え、なに…?」
「さぁ…?あんな叫び声は聞いたことがないが…まぁ、大丈夫でしょ。」
フェイは片眉を上げ、カイとイーサンがいる方向を見つめながらも、アースの方へと視線を戻してそう声をかけた。
「なんで!?何でこんなことが起きてるわけ!?誰だよ小瓶置いたの!!」
イーサンの体に入ったカイは、両手で頭を抱えて珍しくキレ散らかしながらそう怒鳴る。
「しらねぇよお前が勝手に取って勝手に割ったんだろ!だからやめろっていったんだよ!」
同じくカイの体に入ったイーサンは、視界が狭いのと何よりも、一番嫌いな相手の体に自分の魂が入っているということに苛立ちを隠せなかった。
「勘弁してくれよ!なんでこんな脳筋馬鹿の体に俺が入ってるんだよ!」
「俺の方が聞きてぇわ!なんでこんなくそみてぇな気色悪りぃやつの体の中に入らねぇといけねぇんだよ!」
互いに怒鳴り合い、いつも以上にヒートアップした強烈な毒を吐きまくる。
「なぁ、お前ら何してんだ?」
そこへたまたま通りかかったフェリックスが、いつものようにニコニコとした明るい笑みを浮かべながら近づいてくる。
「フェリックス!こいつが木箱の中に入っていた意味わからん小瓶を落として中に入った粉がぶちまけられてこうなった!」
「言葉足らずだな馬鹿イーサン!手が滑って落としてしまったのは謝るよ!とりあえず、その粉の影響で俺ら入れ替わっちゃったわけ!!」
二人に大声でヤケクソ気味に説明されながらも、フェリックスは「まぁまぁ」と困ったように眉を下げて苦笑いした。
「とりあえず、イーサンがカイの体に、カイがイーサンの体に入っているということか!!」
フェリックスは人差し指を立て、分かったようにパッと顔を明るくし瞳を輝かせてそう言った。
「「そう!!」」
状況把握能力が高すぎるフェリックスに対し、二人は見事にハモる。
「この小瓶の薬、効果が半日って書いてあるな…。」
フェリックスはしゃがみ、地面に散らかった状態の割れた小瓶の破片に貼られたラベルからなんとか文字を読み取り、そう呟いた。
「まじか…終わった…しにてぇ…今すぐ死にたい…。」
片手で顔を覆い、天を仰いでイーサンは小さく掠れた声で絶望する。
「だれだよ置いたの…。」
「まぁ、そんな支障はないだろうし、そのまま過ごせ!」
フェリックスは二人の肩を叩きながら、そう笑い飛ばす。
「支障しかないよ…。」
「…クソが…。」
揃って絶望し項垂れる二人を見て、フェリックスは呆れたように、だが滅多に見ない二人の様子を見て面白そうに小さく笑った。
久々に終防書いたんですけど、どうですかね?
文章力落ちてません?大丈夫ですかね?
終防本編はしばらく書きませんが、こういう番外編は気が向いたら投稿するので。