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1.ワンピースは知っていた
愛し方とは時に間違うものでもある。
「…あ、ラウくん。」
「あ!ゆきねちゃん、元気…じゃなさそうだね。」
「うん…ふっかぁ…」
「重症そう…」
「ふかふかふっかさん…ふっかさぁん…」
「…電話するか。」
「わ、ゆきね…ちゃん、っ???」
「あちゃ…やってるね。」
「あかりちゃん、舘さん、よろしく…」
「わ、ラウールさん…ごめんなさい、邪魔、でしたッ…よね?」
「全然!むしろ来ても)))」
「ラウール???」
「ア…ゴメンナサイ、ダテサン…」
「あかり…!!あかり、ふっか、ふっか、ふっかさん…」
「…宮舘さん、で、電話って…できます、か??」
「大丈夫だよ、今する。」
「ありがとう、ございます…、あぁ、ゆきねちゃん、大丈夫じゃない、よね…」
「駄目。でない…あ!そうだ、今撮影行ってた…ごめん、あかりちゃん。」
「い、いぇ…ッ、私もすいません、無理に。」
「ふっかぁ…写真…」
「あ、そうだ。最近康二が撮ってた写真、大量にデータもらったからあるかも…」
「え、ありますか…?」
「ふっか!!!?」
「…おし、軽く20枚…足りるかな。とりあえずあかりちゃんに送るから、そっからよろしく。」
「は、はい…」
「ふっかぁぁぁあ…???」
「よし、一式送れました…一応、」
「…はわあぁあぁぁ!?!?ふっか、さん…イケメン!!!」
「宮舘さん、すいません…」
「全然。あかりちゃんはもっと頼っていいから。」
「…はい。」
____
「…ん?」
いつの間にみんな居ない。
記憶が…あれれ?だてさん…あかりちゃん…???
「あ、やばい!!!」
迷惑かけたぁあぁあ!!!
みんな帰っちゃったか…
あ、でも…時間、ふっかさんが帰ってる途中の時間?
「…寂しいし、いいよね。」
あたし、悪いこと再来です…🥺
「…はぁ、たつやくん…♡」
バレない。たつやくん、ご機嫌。
即調べたから、ほんとかわからないけど、今日の撮影はテレビ。
女優さんとふれあいはなし。その代わりに目を合わせるのが多数。
その女優は裏表のない元気な人っぽい。
大丈夫、きっとね。
「家か…なんか、寂しいな…」
…いいや。吹っ切れた。
(ぎゅっ
「たーつやくん♡だーれだ?」
「ッ!?え、だ、誰…!?」
「正解は、あたし!」
「…は、ッ?え、ゆ、ゆきね…ちゃん?」
「うん!よくわかったね!」
「なんで、…」
「あはは、たつやくんっぽい〜w」
「付いて、くんなよ!!!」
「え?なんで?」
「いや、気持ち悪、い…?」
「なんで疑問系なの?」
「…ッ、ほんと、やめてよ!」
「だよね、あたし気持ち悪いんだもんね。」
「!…いや、その、…」
「あはは、じゃおやすみ!」
「…」
あたしは自分で自分を傷つけて、何が楽しいかな。