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人間が妖精族と子作りする方法・7
天井から茨──トゲは丸めてある──が数本おりてきた。複数の茨は左右に分かれて、エースの太ももの付け根をそれぞれ縛る。丸いトゲがエースの肌に食いこみ、離れない。そのまま茨を上にピンと張れば……エースの股間は限界まで突き上がった状態で固定された。
どこにも逃げられなくなったエースのペニスを、えんりょなくマレウスはしごいていく。
「ほおおおおおおおうううう!!」
不意打ちをくらったエースはすぐに股間を下ろそうとする。だが当然、茨に吊るされているせいで下ろせない。なすすべなくマレウスの手淫も食らう。
「があっ! あぁあ、あっぎいいいい! おおお! おろぜええええぇえ! さわんなあぁああああああ!」
ガクンガクンと、激しくけいれんしだすエースの体。
そろそろだろう。そう判断したマレウスはもう片方の手もエースの股間に伸ばして、二つの睾丸を転がし、会陰をくすぐる。もちろん同時にペニスをしごくのも忘れない。
けいれんが頂点に達した瞬間。エースの体が硬直した。
「……あ」
達したにしては、やけに小さな声だった。そして精液も、尿と比べれば派手には出てこなかった。
マレウスがペニスを責めていた手と振動を止めれば、精巣内で煮込まれた精液が、とぽ……とぽ……と、スティックの底部と尿道口の隙間から吐き出されていく。数回に分かれて吐かれたそれらはエースの腹に着地して、脇腹と背中をくすぐるように伝い落ちていった。
少ない射精を終えたエースは、またブルブルと全身をけいれんさせていく。
「で……ない……。あ……うそ…………出ないよお……」
「どうしたんだ?」
「出ない。でない。あっ。あっ。でないのおおお……」
エースは思うように射精できなかった。
理由は、スティックの存在である。
粘度が低い尿なら難なく通れる隙間が、粘度が高い精液だとつっかえて通れなくなる。
つまりスティックと尿道の隙間がせますぎて、精液を思うように通してくれないのだ。
切なさのあまり、エースは不自由な腰を揺らして泣く。
「ううう……うえええええん…………。出したいよおおお……。射精させてえええええ…………」
一方でマレウスはエースの状況に、ひとり納得していた。
マレウスはエースに声をかける。
「聞け、トラッポラ。射精できない理由がわかった」
「射精したいよお……出したいよおお……」
射精しか考えられなくなったエースの耳には、マレウスの声が届かない。
このままでは埒があかないと判断したマレウスは、強硬手段に出る。
「聞け、トラッポラ!」
エースのペニスに魔法の電流を流した。
「ぎゃあああがががっがががっぎぎぎぎぎ!!」
エースはすぐに現実に引きずり戻された。
急所を中心に感電しているエースの体はのけ反りすぎて、顔面は逆さまになり、ソファの背面クッションに顔をめり込ませている。
「がごぶっ!! むぐっ! むうううう……っ!」
じょぱっ、と音を立てるほどに失禁の勢いが増した。遅れて精液も、とぽり……と吐き出される。どうやら呼吸を制限させると、より一層感じるらしい。
しかし今は呼吸制限させることが目的ではないので、マレウスはソファの背もたれを壊して本体から外し、エースの顔面をクッションから救出した。
「ぶばあぁああっ!! ひっぎいいああばばばばっ!!」
電流を止めた。
股間を吊るされながら息を荒くしている、自身の尿で全身ずぶ濡れのエース。背面クッションという支えを無くして、すっかり逆さまになってしまった、赤くて汚い顔。そんなエースを真顔で見下ろしているマレウスは改めて、一字一句、違わずに言う。
「聞け、トラッポラ。射精できない理由がわかった」
「うあ……は……はい……」
エースのうつろな目がマレウスを映していることを確認してから、マレウスは続ける。
「粘度が高すぎる精液では、棒と尿道の隙間を通るなどほぼ無理だ。だがそれは想定通りなんだ」
「え……?」
「昔話を思い出せ」
そう言われても、とっさには思い出せない。エースが返答に詰まっていれば、すぐにマレウスは答えを明かす。
「人間が妖精族の子どもを身に宿すためには、妖精族にならなくてはいけない。そして妖精族になるためには……人間の精巣の中に、妖精族の精液を詰める必要がある。そう言っただろう?」
「……あ」
察したエースの顔が青くなった。
まさか射精しにくくなっているのは、ただの事故ではなくて、計算されたものだったとしたら……。
「お前に一つ、新しい知識を増やしてやる。……妖精族の精液は、人間よりも、はるかに粘度が高い」
マレウスはエースのペニスをゆるく撫でる。
「そしてこの中に、人間の精液ですら通りにくい隙間があるな? 妖精族の精液なんて、一滴も通さないだろうな? この魔道具の棒のおかげで、僕の精液を閉じ込めるのに最適な環境になっているな?」
「あ、あ」
「そしてこの棒を使うには、転送魔法が得意であることが条件だ。そうでなければ、自分の精液を他人の精巣の中に詰められないからな」
終始ほぼ真顔だったマレウスは、ここで初めて笑みを浮かべた。
やっと獲物にありつける、ケダモノの笑みだった。
「詰めるためには、お前の精液が邪魔だ。全て射精させてやろう。どんなに射精しにくかろうと、全て、だ。疲れても、電流を流して射精運動をうながせば良い。棒と尿道の隙間に精液が絡みついても問題ない。亀頭をいっぱい触って、尿や潮で洗い流してやろう。……ああ、そうだ。『オレの精液を魔法で外に転送してくれ』なんて野暮なことは言うんじゃないぞ? 僕はお前が快楽におぼれていくところを見るのが好きなんだ。僕の楽しみを奪わないでくれ」
「あああ……!」
エースは絶望の声をあげた。
(続く)