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#3.
「……はぁ…」
何度もため息をつく
オレらしくないことは分かってる
「……オレってなんなんだろうか…」
未来のスター?
いい兄になれているか?
みんなを笑顔にできているか?
「…こんなの…オレが望んでいたスターじゃない…」
そう思って、またカッターを手に取る
綺麗に、丁寧に…たくさんの線を腕につける
「…ッ…もっと…ッ!」
力強く、思いっきり…
線だけじゃ物足りない
何も考えず、腕を刺す
「……やりすぎたか…?」
真っ赤になってる手や床
「…深く刺しすぎたな…」
といっても、手当は適当だ
消毒をして…バレないように包帯を巻く
「腕はもう傷つける場所がない…」
「…足か…?」
「いや…衣装によっては足も出すし…だめだな…」
結局、傷があってもお構いなしに切り付けることにした
「…今何時だ…」
「3時…まだ日は出てきてないか…」
「…台本考えるか…?」
「いや…だめだ……勉強しないと…」
「……はぁ…」
1日で何回ため息をついたのだろう
…まぁ…数えてもこれと言った意味はない
「……練習あるし…少し仮眠するか…」