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君が死にたいと言うから…《11話》
おはよー
今、朝の8時なんだけど超絶眠い(@ ̄ρ ̄@)
今日はミニオンの映画見に行くんだ〜((どーでもよw
それでは、小説の世界へレッツゴー!
ピーポーパーポー。
ピーポーパーポー。
なんの音だろう?
「大丈夫ですか?
傷がこんなに、」
「少しめまいが…
ここで何があったんですか?」
「あなた、ここにいたのに覚えていないんですか?」
「ここに着いたあたりから記憶が無くて…」
「それは大変だ、すぐに病院へ」
たくさんの女の子が救急車に乗せられ運ばれていく。
私もその中に混じる。
おぼろげに曇った視界。
「流莉!流莉!」
誰かが私を呼んでいる。
あなたは誰なの…あなたh
ここで私の視界が真っ黒に染まった。
「流夏に会いたい…」
《流夏視点》
ここはどこだろう?
確か、流莉がいなくなって、音羽さんと…
ん?
手が縄で縛られている。
「おはようございます、流夏くん。」
「音羽さん? ここはどこなんですか?
これ解いてくださいよ。」
「いっぺんに質問するの禁止!
まず下の名前で呼んでよ〜」
「え、何を言って…」
「ここは秘密の場所。
黙って私の言うこと聞いといた方が身のためだと思うよ?」
音羽さんはいつもと違う口調で僕に顔を近づけて言う。
1時間後。
「………琴音…」
「よくできました!」
音羽さんはまるで赤子をあやすように僕に褒めてくる。
「なぜ、僕にこんなことを…?」
「まだわかんないの〜?
琴音、流夏のことが大好きだからだよ!」
「え!?」
「でも、琴音はアイドルだから恋愛禁止なの…
ここならイチャイチャできるでしょ!」
「……僕には彼女がいて…」
「そんなの知っているわよ。
如月流莉とお付き合いされているのでしょう?
あんなブスより私と付き合った方が何倍もいいに決まっているわ。
あの子は一般人、私はアイドル、
どちらがいいか、
頭の悪い人でもわかると思うけど?」
「それを言ったら、僕も一般人ですが…」
「ノープロブレム!(問題なしという意味)
私が選んだ男よ?
だからバカな選択はしないでねー
5分間、考える時間をあげる。
それまでにどちらを取るか選んでね!」
そのまま、彼女は別の部屋に行ってしまった。
僕を拘束したまま。
どういうことだ?
音羽さんが僕のことを好き!?
そんなことあるのか?
同じクラスではあるが、テレビや雑誌に引っ張りだこのアイドルで、
生徒会長だぞ?!
たしかに、音羽さんはかわいくていい子だけど…
流莉とはなんか違う。
一緒に居た時間が違うのだ。
流莉は生まれた時から一緒、音羽さんは…中学からだし。
それに、さっき僕に見せた顔は僕も知らない音羽さんの顔だった。
ん? でも、流莉は僕のこと好きなのか?
それに、まだ流莉に僕の気持ちも伝えていない。
あと、流莉のことを僕は理解していない。
僕は、流莉を愛する資格があるのか…
好きの定義ってなんだろう。
僕は5分間ずっとこのことを考えていた。
「流夏ー!
答えは出たー?」
5分間きっかりに彼女は来た。
「はい、出ました。
僕は、あなたと付き合えません」
「どうして?
あいつより私が劣っているとでも言うの?
あーもう、手荒なまねはしたくなかったのにな」
すると、どこから持ってきたのか、拳銃を僕に向けようとしてくる。
「ちょっと待ってくれ、
だからと言って音羽さんのことが嫌いなわけではない。
音羽さんはかわいくて、いじめられてもめげずに
仕事をこなしつつ、学校にもちゃんと来て、生徒会長としても頑張っていて
しかも、影で頑張るタイプなのは知っている。
一週間前の昼休みに校舎裏にいただろ?
クラスの陽キャの女子にその…牛乳をかけられてたのを見たんだ…
あとほぼ毎日公園で一人で練習してるだろ?
よく塾の帰りに見かけるんだ。夜遅くまで…」
「もうやめて!
なんでそんなことあんたが知ってるのよ!」
音羽さんは拳銃を落とした。
「あれはたまたま見たって言うか…その…」
やばい、怒らせた!?
「やっぱり、流夏は優しいね」
?
アイドルとは思えないほど顔が涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった
顔で笑顔で言う。
まるで、そこにだけ日の光が当たってるみたいに。
そして、泣きながら僕に語った。
「私は小さい頃にスカウトされてからずっといじめられてきた。
でも、頑張れたのはファンがいたから。
人一倍練習して、成果を出せばいじめっ子も認めてくれるんじゃないかって
思ってた。
だけど、現実は甘くなかった。
いじめはひどくなる一方で、相談しようにも、
そんなこと、マネージャーやプロデューサー、ましてやファンにバレたら
私自身も事務所にだってダメージを受ける。
でも、流夏の言葉で私の人生は変わった。
いつも、何気なく優しく接してくれて私の心はポカポカになる。
幸せだった。
けど、いつも流夏の隣には如月流莉がいた…
みんな、二人はお似合いだって祝福してた。
公言しなくてもわかるよ。付き合ってることくらい。
お互いに信頼し合うってこういうことを言うんだって思った。
でも、私は微笑ましくなかった。
あいつがいるかぎり、私は幸せになれない。
それに気づいたからこの場を用意したの。
でも、馬鹿みたい。
こうなるって最初からわかってたはずなのに。
さっきの流夏の言葉で我に返ったよ」
「じゃあ、僕のこと解放してくれるんだね」
「うん、いいよ。
でも、少しお話に付き合ってくれるかな。
まだ時間が残ってる」
時計を見せてきた。
「う、うん」
時間? この部屋を借りる時間かな?
なんの話…?
「知ってる?
誰かの不幸の上に人の幸が成り立ってるんだよ。
今回の場合もそう。
私が流夏から手を引くから、如月流莉と幸せになれるの。
でも、これっておかしくない?
なんで私がこの身を犠牲にしてまで二人を幸せにしてあげなくちゃなんないの?
そんなの嫌だよ…」
「僕は…」
「な〜に?」
怖い笑顔で尋ねてくる。
ひるまずに…
「僕がもし、好きな人が別に好きな人がいてお互いに愛し合っているなら、身をひくかな…」
「は? なんでよ」
今度はにらみながら尋ねてくる。
「僕は好きな人の幸せが“僕の幸せ”だからだよ
好きな人が幸せなら嬉しいし、その幸せに僕が必要ないなら身を引く。
辛いけど、好きな人の幸せを守りたいから」
「うわ〜ん」
「あわわ」
泣いちゃった〜
どうしよう…
「い、いつか絶対振り向かせてやるんだから!
待ってなさい!」
音羽さんは走って部屋を飛び出してしまった。
「え、ちょっと…」
この後、僕に何があったか憶えていない。
覚えていることといえば眠ってしまったことくらいだ。
流莉の記憶が無いってことはつまり…
流夏のこと監禁するって音羽さんなかなかやりますねw
でも、音羽さん陰で努力してたんだね…
なんか泣けてくる←自分で書いたのに!?
感想待ってます!
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