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柊
Senrinokyu
気持ちよく朝起きる。
それはみんなにとっても至極難しいことであるかもしれない。
「柊斗!早く起きなさーい!」
「……?」
どうやらやらかす寸前のところで遅刻は免れたようだ。最近はアラームが鳴っても起きれない。
なんのためにアラームあんねん……と思いながら起き上がるのにつらいほど労力を使って起き上がった。
「早く寝ないと寝坊するよっていつもいってるじゃない。」
「別に遅くないって」
「何時にねたの」
「2時」
呆然とこちらを見てくる母に思わず吹き出しそうになった牛乳を喉に流し込んだせいで食道あたりが痛い。
せっせと準備を進め、今は7時。出ればギリギリ間に合う。電車に乗り遅れなければね。
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「お前、そろそろいい加減にしとけよ。」
「すいません……。」
まさかいつも見かける猫に時間割かれるとは思ってなかった。これ絶対母さん怒んじゃーん。
「ん、おはよ」
「おはよ」
「また遅刻してる」
隣の女子は少し笑いながら言ってきた。遅刻した日はいつもこいつが煽ってくる。
「また耳聞こえなかったのー?難聴?」
がちで言ってんのかこいつ、でもどれくらいしたらそうなるのか、と考え込んでしまった。
悔しすぎる。と言う感じに、こいつはむかつくかむかつかないかのぎりぎりを攻めてくる。
「テスト何点だったー?」
「41、お前は?」
**98点**
「今回難しかったもんね」
みたいな感じで超癪に障るのである。否定もできないのが強い。
こいつとは去年も同じクラスで、結構仲良くなったやつでもある。どっか遊びに行ったりもしたが、別に付き合いたいとかまでは思わないほどである。
「まーた遅刻かよおめぇ」
「しゃーねーだろ、難聴なんだよ」
「それ自分で言うんだ笑」
「あ、やべ」
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「じゃんけんぽん!!!」
「はい雑魚ー」「お前よわすぎ」「あざっすー」
俺は最近部活をサボり気味である。**だるいからだ**。最近まじで頑張れないんだよなぁ、と思いつつもまぁいっかとなっている自分もいる。まぁ実際、そこまで気にしているわけでもない。
顧問もゆるゆるなので、休みまーすって言えばOKなのだ。去年までは皆勤だったんだけど……。と思いながら掃除終わりに教室に戻った。相変わらずにじゃんけんに負けて結構遠いゴミ捨て場まで歩いていかなきゃいけない。
夕日の差し掛かる教室は綺麗だ。エモいって言えば片付くのが勿体無いくらいに。そこにはあいつの姿があった。
「えー、また負けたわけー?」
「ウルセェ」
整えられた髪の毛が夕日に照り付けられてオレンジ色の光を反射する。まるで溶け込んでいるかのように。それは息を呑むほど、その風景を永遠と絵に残しておきたいと思うほどに綺麗なものだった。