公開中
あなたはどう考えますか。#2
右舞、左多咲、「」柚木(友達)
<「私が前の|さき《多咲》ちゃんみたいになったら、|たのしく《楽しく》前みたいに|しゃべって《喋って》くれるかな」
私はこの時の自分が、世界で1番大嫌いです。
---
小学一年生になった頃。多咲ちゃんは不登校になりました。
<「|さき《多咲》ちゃん!なんで小学校|こ《来》ないの!?私も行くのいやだけど!がんばってきてるよ!!」
「………ごめん、いやなんだ。来れたら遊んでくれる?」>
<「えー……。わかったよ………。」
説得すれば、来てくれると思いました。でもこの一年、あの子はほとんど、学校へは来ませんでした。
小学2年生になりました。
「舞ちゃん舞ちゃん!私たち親友だよね!!」>
<「|しん《親》友だよ!!星五つ星!!」
「いや!!100星!!もうほんっとにとっても!!!」>
<「だよね!!!あははっ!」
「えへへへ〜!!」>
多咲ちゃん以外にも、友達と呼べる存在ができた、ある日。私たちは、ジャングルジムで遊んでいました。
柚木
「じゃんけんで勝って、ジャングルジムの1番上まで|のぼ《登》れた人が勝ちね」
<「(高いなぁ……あそこまでいったら、木の葉っぱまでとどく……。ちょっと|こわ《怖》いなぁ……)」
「さいしょはぐー!」>
「じゃんけんぽい!」
「あーー負けたぁ」>
<「さいしょはぐー!」
「じゃんけいぽい!」
<「勝った勝った!」
「|ゆ木《柚ぎ》ちゃん、次私とじゃんけん!」>
<「(|のぼ《登》るのこわいなぁ……。負けても一段しか下がらないし……。あともうちょいで頂上……。)あっ…!」
落ちる