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カーテンコール2
ずいぶん間が開いたので書き方が変わってたり
「あお゙ぁぁあああああ!!!」
「恐竜か…ほら、言ったでしょ、新人の子」
「でも…紙袋が勝手に…動きました」
「紙袋も生きてるんですよ、ほら、先行ってて」
「…?もうわかんないのだ…」
うぱさんの声。でももうひとり違う人がいた。
誰だろう。
「化け猫でも入れたかな…生きてる?」
つんつんとくすぐった感触に”しょうがなく”目を開ける。
思った通りの水色の髪。やっぱ夢じゃないか…
「ご飯だよ…って着替えてないじゃん、まあいいや」
そっと脇の下に温かみが通って、からだがちゅうにうく。
ぷらーんと脱力していると「あれ…意外と小さいかなって思ったら長いような…身長何センチ?」
「忘れました」
「猫の現象人間でも起きるんだ…」
そのまま振り子時計のように左右に揺らされたり、しゃかしゃか(こんな音はならない)振られたり
おもちゃじゃないぞ、わたしは。
「あれ、目赤色だったっけ」
「?」
「鈍色だった気がするんだけど…」
赤色?
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「うわぁ…なんですかこれ…」まじまじと自分の目玉を見た。黒寄りの薄い鈍色だった(もともと変な色でしたけど)目玉が、真っ赤に赤くなっている。
「いいじゃん綺麗で…それ僕もできるよ」
意味のわからないことをつぶやき、ぱちんとアイドルっぽく目を可愛くつぶり、ぱっと開けると、後ろに映るうぱさんのめは同じ真っ赤に。わたしの幾分か明るい。
「どうやったんですか…」
「ほんとは赤色だもん」
「カラコン?」
「教えなーい」
もう一度、鏡を見てみる。自分は、もっと、うぱさんとはちがう。いわゆる深紅というような色な気がした
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赤目のことをぶつぶつはなして、幾つもの障子を抜けていく。畳にフローリング、コンクリート、花崗岩、ガラス。様々な床と装飾を抜け、やっとの思いで花場という場所につく。
軽く目を見張った。
まるで世界中の人々がかき集められたみたいな、そんな感じ。
色白の子もいれば、日焼け…アフリカ系??みたいな子もいるし、西洋っぽさもあれば、和風っぽいのもあるし…角が生えてれば、熊耳さえも生えている。
「よろしくお願いしま〜す!!!!」
耳が張り裂けんばかりの大声と、歓声。クラッカーの音だとかが聞こえ、その歓声は、綺麗に歌のように混じり合って聞こえた。
「遠慮しないで、すわりなよ」
ぽんぽんと紫色の座布団を叩かれ、そっと座る。
「むちゃいるしめんどくさいからなぁ…紹介するの、後で部屋で教えるよ」とうぱさん。
一通りの名前を聞き、頭の中で少しばかり暗唱し、もう一度、前を向いた。
一同の顔を見回し、そっと一言「よろしくお願いします」
ぱちぱちと高い拍手が広がった。
マトリョシカに最近はまってます(なぞ報告