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セカイ最信仰特区
剣持刀也の「セカイ最信仰特区」歌ってみたのコメ欄にあった小説の案を使わせていただきました。YouTubeのアカウントなくて発案者方に伝えられてないです、申し訳ない…💦皆様の考えを文章化した小説ですよ!僕の案じゃないですよ!!
ちょっとだけギャグ味あるかもです。
主人公のセリフ→『』
剣持(彼)のセリフ→「」
とあるよく晴れた日。
私は、ビルの屋上に立っていた。
今から死のうと思っているのに、なんという晴れた日なのだろう。まるで、「死ぬな」と訴えかけてくるようだ。だが、そんなことはさほど気にならない。フェンスに足をかける。
ーー私は学校でいじめにあっている。親も先生も見て見ぬ振りだ。アニメや漫画だったら誰かが助けてくれるのだろうが、実際はそんなの夢物語だ。…この世界に私の居場所などない。
私はフェンスを乗り越えた。
トンッ…
足が地面から離れる感覚。
それとともに嫌な浮遊感に襲われた。
心臓の鼓動が早くなっていくのを感じる。
ふと、ヒュン、と何かが風を切る音が聞こえた。
…鳥だろうか?いや、もっと近くで聞こえた気がする…。くるっと、体の向きを変えてみる。
そこに、”彼”はいた。
『えっ…?』
意味がわからない、こんな空中で人と会うなんて。
彼はニコッと笑いながら言った。
「こんな天気のいい日に飛び降りですか?」
私は目を見開いて彼を見つめる。沈黙が訪れる。
彼が口を開く。
「…無視ですか?酷いですね」
「それはさておき。なぜ、飛び降りだなんてしているんです?」
『……』
「…この世界に絶望でもしたってところですか?」
『!』
図星だった。言葉が出ない。
彼が言う。
「…図星ですか。」
「そんなあなたには、この世界の素晴らしさを教えてあげましょう」
希望を与えようとでもしているのだろうか?…おそらくそれは失敗に終わってしまうだろうが。
「…全ては、虚空から生まれました。」
『…は?』
突拍子もないことを突然言い出す彼。思わず声が漏れる。
「動物も…人間も…まぐろみかんも…全てが虚空から生まれてきたのです。」
よくわからないことを言っている。…理解しようとしても無駄な気がする。
「あ、申し遅れました。僕は…虚空教の教祖、剣持刀也と申します。以後お見知り置きを。」
『はあ…』
以後なんてないというのに。
「あなたはきっと、こう思っているんですよね?“この世界に私の居場所はない”…と」
『!!』
…なぜわかったのだろう?人の心を読めでもするのか?教祖とやらの力で。
「そんなあなたに朗報です!虚空は…虚空教は全てを受け入れます。」
…宗教の勧誘か?
「怪訝な目をしないで下さい。居場所がないあなたに居場所を提供しようとしているんです。」
なるほど。やはり宗教の勧誘だ。自殺をしようとしているのに宗教の勧誘だなんて…世も末である。死ぬ間際に見るのがよくわからない教祖なんて。死ぬのは明日にすればよかったかもしれない。
「見たところあなたは学生でしょう?学校という鳥籠の中からは見れないものがオトナになったら見えてきますよ」
「だから、もう少し生きてみたらどうですか」
『…あなたは私の苦労も辛さも何も知らないじゃないですか。無責任なこと言わないで下さい。』
彼は少し考えてから言う。
「…僕は死ぬなと言っているわけではありません。死ぬタイミングは今じゃない、と言っているんです。今あなたに見えている世界はほんの一部だけです。死ぬかどうか決めるのはそれを見てからでいいんじゃないですか。」
何も言えない。正直少し、心が揺らいでいると思う。単純な自分が嫌になる。…今更後悔したって遅いのに。
「具体的に世界の素晴らしいところは〜〜…」
少し呆れてふと下に目線を移す。さっきまで感じていなかったがけれど、明らかに地面が近くなっている。彼は具体的に話してくれているようだがもうさっぱり頭に入ってこない。
ここまできて怖くなって目を瞑る。
ああ、やばい、死ーー…
…トンッ。
『え、?』
…生きてる?生きてる。…生きてる!?
『なんで……?』
そう呟きながら目を開ける。
目の前に彼の顔が飛び込んでくる。
……私、彼に抱き止められたのか。
しかし、一体どうやって。彼も一緒に落下していたはずである。意味がわからない。私は考えることを諦めた。
『…ありがとうございます。』
「いえいえ。それでー…世界の素晴らしさ、わかっていただけましたか?」
正直具体例のところはよく聞こえていなかったが。でも、彼がいるなら、私のことを初めて気にかけてくれた人がいるならー…もう少しくらい、生きてみてもいいかもしれないと思った。
『…はい。』
「そうですか。それはよかった。ところで、虚空教に入ってはくれないんですか。」
私を地面に優しく下ろしながら彼は言う。
そうだ、忘れていた。彼は、虚空教?と言う宗教の教祖なのだった。…もしかして虚空教に入れば彼と会える、のか?このタイミングで言ってくるところはすごくちゃっかりしているが。そこは、私の居場所に、生きる意味になってくれるかもしれない。
『じゃあ…入ります』
彼は満足そうに微笑む。
「ふふ。……おかえりなさい」
そう言った彼が、黒いベールのようなものに包まれる。次に瞬きをした瞬間には、彼の姿は消えていた。
かなり急展開でしたね!!小説久しぶりすぎて上手くできてないと思いますがご了承ください…。コメ欄の皆様、天才的な案をありがとうございました!!