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ドラマの中の主人公 ⑥
とりあえず…よかったのかな…?
「さぁ、優花。帰りましょう」
「そうだ。優花、家に帰ってまた過ごそう」
どうしよう…屋敷で過ごすか家に帰るか…
「わ…私は…帰らない。屋敷で過ごす」
「なに言ってるの!?優花、帰るわよ。変なところに行ってないで」
「そうだぞ。優花。俺たちと一緒に家に帰るんだ」
ここにすかさずメイドが入ってきた。
「みなさん…!一度落ち着いてください!」
「…………あなたはうちの家族に関係ないでしょ。さっさと立ち去って」
「お母さん…待って…この人は私の……」
「…優花お嬢様は……私たちが保護します。家族はお引き取りください」
「なんで私たち親が帰らないといけないのよ!」
「それは…あなたたちが本物の母親と父親ではないからです」
メイドがこの言葉を言った瞬間、頭に何かが刺さるような衝撃がきた。全て、思い出した。昔の記憶を__
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これは私が7歳の誕生日の日。お母さんと一緒に買い物をしていた。そしたら私が誤って道路に飛び出してしまい交通事故に遭いそうになった。でもお母さんが守ってくれて…私は怪我はなかったけどお母さんは重症だった。死ぬか生きるかの境界線。そして…お母さんは死んでしまった。お父さんは別の人と結婚したけどその人はあんまり好きではなかった。数年後、お父さんは脳梗塞が発見され、処置が遅れたためそのまま死んだ。私には__もう血が繋がっている人がいなかった。お母さん…と名乗る人は誰かと結婚して…私は…もう…
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急に記憶が蘇ってきた。でも…もう…
そしたらメイドが私だけに聞こえる小声で話しかけてきた。
「優花お嬢様、外に車を停めてあります。そこに入ったらメイドたちがいます。逃げてください」
「あなたはどうするの……?」
「私は頑張って時間を稼ぎます。頑張ってください。優花お嬢様」
私は本気で走り出した。そして車に乗ったらすぐに発進した。
車の窓からお母さん…とお父さんがいる場所を見てみたんだけど…そしたらお母さんがすごい形相で私を睨みつけてた。
屋敷に着いたみたいで車から降りた。そしたら知らない人がいた。メイドさんがその人について説明してくれたけど…蓮の代わりの執事みたい。
「優花お嬢様、こんにちは。初めてお目にかかりますがとても美しいですね。私のことは『凛月』とお呼びください」
「は…はい」
「優花お嬢様、疲れていらっしゃるでしょう。スイーツを用意いたします。食堂までどうぞ」
私は言われた通り食堂に行った。たくさんのスイーツが並んでいた。
「好きなものをお食べください。普段はこんなことできませんが…今日は特別です」
本当にたくさんの種類があった。これ…全部食べていいのかな?私の好きなショートケーキとかマカロンとかクッキー、ビスケットもあるし…プリンもあるじゃん!
私はスイーツを食べ始めた。
食べ始めてから思い出したけど…あのメイドどうなったのかな…?大丈夫なのかな?
「優花お嬢様、お味の方はどうですか?お口に合わなかったら無理に食べなくても大丈夫です」
「ううん、全然大丈夫。普通に美味しかった。でもそろそろ部屋に帰ろうかな…って思ってる」
「そうですか。では部屋に帰りましょう」
部屋に帰る途中、外からドカーン、ドカーンと音が聞こえたけど何か工事でもしてるのかな…?
……あ、そうだ。私の資産使って作ってくれてるのかな?
いつの間にか部屋に前にいた。部屋のドアを開ける。中に入ろうとすると凛月が言った。
「優花お嬢様、6時から夕食でございます。その時間にまたお迎えに参ります。それまでごゆっくり」
こう言って凛月は部屋を出て行った。6時まで…あと1時間半ぐらいある。何をしよう。
……瑞稀とチャットをしよう。
私はスマホを手に取りチャットサイトを開くそして瑞稀との部屋に入る。入ると瑞稀が待っていた。
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*優花が入室しました*
瑞稀
<『ゆ…優花!?やっときてくれた!何があったの!?』
優花
<『実は…』
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私はあったことを全て話した。時間はかかったけど。
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瑞稀
<『そ…それまじ?』
優花
<『……うん』
瑞稀
<『私も蓮っていう人と凛月っていう人に会いたかった〜!優花だけずるいよ!』
優花
<『違うよ!私も行きたくて行ったわけじゃない!朝目が覚めたらここにいたの!』
瑞稀
<『……あの話は本当だったのね。優花のお母さんとお父さんの』
優花
<『……うん。本当。だけど……』
瑞稀
<『あ、ごめん今から習い事行くからもう退出する。また話そ』
優花
<『う……うん』
*瑞稀が退出しました*
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…………瑞稀…
時間を確認しようとして時計がある方を見た。見たら…窓に黒いスーツを着た人がいた。
私はすぐにドアを開けて部屋を出た。そして凛月を呼んだ。
「凛月!凛月!実は……変な人が窓のところにいて……」
「優花お嬢様…わかりました。偵察部隊に偵察してきてもらいます。優花お嬢様は2階へ行っておいてください」
「り…凛月は?」
「私は偵察部隊と一緒に見回ります。もしも、何かあったらメイドに言ってください」
………あのスイーツの時とは違う…感じがした。凛月ももしかして……