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空母いぶき~新第五護衛艦隊、始動~<第四話>
<注意事項>
・初心者なので本文におかしなところがあるかもしれませんが気にしないで下さい。
・この作品はあくまで二次創作で、僕の想像です。原作や現実と比べておかしなところがあるかもしれませんが気にしないで下さい。
・僕は軍事の専門家ではありません。(まぁまぁ詳しいけど…別にいいよね!)
・この作品は《《戦争美化》》を目的とはしていません。
「それで、パイロットは?」
「確認しましたが……死んだものと…」
「総理‼もう分かっただろう!防衛出動を下令するべきだ!でなければこの戦、ほんとに負けるぞ‼」
「外務大臣……今まで日本では数多くの政治家が、この国会議事堂で議論を重ね、必死に戦ってきました。しかし、今まで数多くの政治家たちが一人残らず全員で守ってきたものがあります。それは、この国は、日本は絶対に戦争はしないという国民との約束です!…外務大臣。軽々しく、戦という言葉を使わないでください」
「……」
「官房長官。話があります…」
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国会議事堂内 トイレにて
手洗いをし、顔に水をかける総理がいる
「アメリカが日本を攻撃……安保条約とはなんだったのやら……」
「はは、まったく。誰かと思えば……アジア太平洋局長…」
「諸外国は協力しないでしょうね。戦争に巻き込まれるのを怯えてる」
「ああ、アメリカと戦うかもしれないと思うと、協力する気なんか失せるだろうな」
「アメリカは、東亜連邦を早急に消し去りたいでしょう。時間をかければ、より危険な行為にでてきます」
「……」
「この24時間が山です」
「ああ……。だが不安だな。外務大臣の考えが現実になったとき、戦局はどうなるか」
「外務大臣……ああ見えて正義感は人一倍強いんですがね」
「その正義感が、いい方向に傾くかどうか……」
「総理、この戦いが世界に及ぼす影響は計り知れません。どうか、慎重に」
「ああ。最善を尽くすよ…」
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少し前 空母いぶき艦内
「本部に報告をしてくる」
そう言い、CICを出て通路を歩く艦長に、CICから出てきた副長が話しかける。
「艦長、聞きたいことがあります」
「どうした」
「……はは。やっぱり、お前に敬語でしゃべるのは、いつになっても慣れないな」
そういい、副長が帽子をとる。
「なあ、お前の言う、そのハードルってのはなんだ?」
「…我が国の主権をおびやかし、侵略しようとする者に対し、躊躇なく武力を行使するその覚悟だ」
「…防衛大学で誰とも関わろうとしないお前は、空自がお似合いだと思ってた」
「……」
「戦う時も、死ぬ時も、たった一人の戦闘機乗りが」
「……」
「…なるべく死者は出したくない。その思いは、同じと思っていいか?」
「……」
「我々自衛隊の誇りは、自衛隊設立以来、誰一人として戦死者を出していない事だろう?」
「いや違う。我々の誇りは戦後、誰一人として国民に戦死者がいない事だ。国民のために死ぬのなら、自衛官として本望だろう」
「……船乗りは、命を大切にする。なぜならば、同じ船に仲間が乗っているからだ。たった一人の、たった一つのミスで、仲間全員が死ぬ可能性があるからだ」
「そうか……。戦いはより激しいものになるだろう。気を引き締めろ」
艦長が静かに通り過ぎて行く。
「はぁ……今は平時ではなく有事か……」
「CICに戻ろう……」
第四話 完
こんにちは!ヤギメ―です。毎度毎度短くてすみません。でも、初めての戦闘シーン無しです!どうでしたか?よければ感想を!では、バイッ!