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君と僕の夏だけの関係。1
夏の思い出思いつかなかった!ので恋愛系になりました。
夏だけじゃ終わらない!?普通の陰キャと隠れ依存症陽キャのちょっと笑える?ドキドキ病み病み!ハートラブコメディ!!!
....これでも頑張ってネタを抑えたんだ。許してくれ。
正直言って僕は、モテないと思う。陽キャか陰キャかどっちだと聞かれたらまっさきに陰キャを選ぶような人間だ。
「はい!じゃあみんな、夏休み楽しんでね!」
教室で担任がそう言った時だって別に嬉しくもなかったし。
中学最後の夏だっていうのに遊ぶ友達すら居なかった。
「どこで遊ぶ〜?」
「え。ここいこ!ここいこ!」
そんな会話ですらうざく感じる僕は、変だろうか。
「理緒は?いつ開いてる?みんなでここ行こうって話をしてたんだけど...」
「あ、私はいいや。」
ぼーっと席に座っていた僕は、初めて驚いた。
佐々木 理緒。クラスの中でもカースト上位の人で、学校内でも数えられるほどの美人だ。
そんな人が誘いを断るなんて、驚くどころではなかった。
僕は結構クラスの会話に耳を傾けているから、佐々木さんがこういう集まりを嫌いじゃないことを知っている。
「私語学研修でほとんど空いてないんだよね〜...」
少し残念そうな顔をしていったが、その声は悲しそうな声ではなく、換気に満ちていた。
「そっかぁ~」
(....語学研修。)
このとき僕は嫌な予感でいっぱいになっていた。
なぜかと言うと、夏休みの長期間の語学研修は僕も参加するから。
ほかの研修だと信じたいが、さすがにすこし寒気がした。
(僕のような下位の人間と佐々木さんみたいな人が一緒に居たなんて知ったらどうなるかわからない...)
不安に包まれながら家に帰った。
そして、研修開始日当日。
予感は的中した。
「え。」
僕は集合時間の十分以上前に余裕を持ってきたのだ。
僕より先に来る人は居ない、はずなのに。
(佐々木さん!!!???)
「あ、本城くんだ。」
「あ、さ、佐々木、さん」
「この研修、本城くんも参加するんだね!」
太陽のように光っているその笑顔を向けられ、僕は黙ってうなずくことしかできなかった。
「じゃあ一ヶ月くらいかな?よろしくね!本城くん!」
普通の研修なら我慢できた。だけどこの研修の期間は....
(驚異の一ヶ月ちょっと....)
「........よろ、しく。」
(偶然を装って一緒の研修参加しちゃったよぉ!こういうの速く来るタイプなはずだから三十分前から待機してたんだよよかった...ファッションもメイクも結構凝ったよ?これから一ヶ月ちょっと...君を惚れさせるために)
「頑張ろう!」
「?うん」
まあ、このとき佐々木さんがこんなことを思っていたなんて、あとから聞いた話なのだけど。
シリーズにはいれずに題名だけ合わせていただけると助かります!
佐々木さんは読めない人のために言っておくと佐々木 理緒(ささき りお)です。
つぎのひとはファンレターでお伝えします。w