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会議
澪サイドに帰るよ
どうしよう、絶対助けたい、でもまた嘘かも。それに何があってもここの会社を潰したい。そこで私は電話を取り出した。相手は『もしもし?澪どうした?』社長だ。「社長、一個お願い聞いて~」『はよ言え』「辛辣ぅ。ラムネ商業買い取ってよ」『なんで?』「そっちの利益になるかは知らんけど、潰すのに一番効率のいい表向きの事情になるから」『買うのも大変なんだよ、、、社長と話さなきゃ出しだし、、、』「大丈夫、餅にするから」『なんで??』「騙されたし、今度いずれ餅にするんでしょ?」『まぁそうなんだけど、、、』「ならいいじゃん、何より、××が監禁されてるかもだし。」『行っておいで、買っとく』「お願い、こっちもうまいことやっとく」『頼んだよ?』「うん」
電話を切ってメンバーを見る。いつの間にか専務の琴実、万年平社員の琴葉、人食いバイトの未和、面接官の亜子が来ていた。みんな深刻そうな顔をしている。「、、、そんなに深刻そうな顔しないで。いつも通りやるよ。」明らかに自分でもわかるくらいへたくそな作り笑いを浮かべる。「で、でも餅にするって、、、」琴葉がおびえた表情と震える声で質問する。「まぁ、、、しないと、のほうが正確かな。ただでさえヒトが人に飼われているんだから。正直自分の時より腹立つ」弥都が小声で「ばっかじゃないの」とつぶやいていたが、澪はこの人と話が通じるとは思ってもいないのでとりあえずスルーした。正直ほんとに話が通じたことが少ない。何で通じたかも忘れたが。
どうしよう。下からラムネ商業の援軍が来てもまずい。かといって××を使うのも閉じ込められていた人に申し訳ない。二手に分かれて上と下に行くしかないだろう。だとしたら下行きのメンバーには琴葉、未和、碧唯に行ってもらうのは確定だ。その時
ガチャ
音をしたほうを見ると、秘書が立っていた。珍しく一人だ。「十和さん、お疲れ様です。」「お疲れ、みんな。澪はどうするの」「上に行こうと思ってるっす。ここまでくると、ぼ、私の手でつぶしたい。」すると十和は「私も上に行こうか。きっとそっちのほうが気が楽でしょ。」といった。だが、澪は違った。「いいえ、十和さん、あなたには下に行ってもらいたいんです。」十和は少し考えるそぶりをして「監禁されている子を助ければいいのか。分かった。私が行くよ。」ここで弥都が口をはさんだ。「ねえ澪。どうして自分の手でやりたいの。騙されたからって理由だけだと薄っぺらくない?」ごもっともだが正直死んでも言いたくなかったしこの疑問が飛んでこないことを祈ってた。無理だったが。澪はうつむき、大変言いにくそうにしていたが、ため息をつき、彼女の過去を、ここに入った理由を話し始めた。