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キミは猫の額ほどの器だね
ニャン子
薄暗い放課後の3年E組の教室
徐々に紺色に染まってゆく
橙色の空の光が、その教室に差し込んだ
そこには、いつも私を散々いじめてきた
猫の額ほどの器の持ち主のキミと、
散々好き勝手された私がいた
私の机には煽るように黒い文字列が並んでいる
『バカ』『アホ』『媚び売るな』……どれも私に対しての|悪口《ホンネ》だった
キミの|友達《ナカマ》も一緒に書いたんだろう、多分
そこで私は思わず口を開いた
「キミは猫の額ほどの器だね」
って、ほんとバカみたい
意味
そんなものない
ただ脳内から排出されただけの言葉
もちろん
「お前、何言ってんだ」
としか返ってこない
当たり前か
まあ、いっか
別に悲しくなんかない
失うものがないから
ネットっていう|汚い海《変な人がいる所》に
住所や名前を晒され
学校も晒された
教科書や上履きもなくなったし
それをなんども担任に言っても
「は?」
としか言ってくれない
もう、そのパターンは飽きたよ
お願い、他のパターンも見せてね