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夜の学校で不思議な本を見つけたらどうする?第4話
にしんやっぱ描くの上手いよね
僕も頑張る💪😤
「外、に__?」
私は頷く。
「だから、この本を、読ませて。私と一緒に、きて。」
ゆうちゃんは静かに考え込む。
「…いいわよ、付き合ってあげる。」
…!
私は、読ませてくれることよりも、ゆうちゃんが一緒に来てくれることが嬉しかった。
「…本、読みたいんでしょ…はぁ…さっさとそこいくわよ…はぁ…」
そう言う声と表情は、少し嬉しそうに見えた。
「…うんッ!!」
歩きながら、ゆうちゃんが説明してくれる。
「さっきのやつは、読めないの。みんな失望するから、すぐには読めないように、奥にしまってるの…はぁ…」
私は、少しだけ怖くなって聞く。
「そんなに、やばい歴史があるの…?」
ゆうちゃんは、堂々と頷く。
「…かなりやばいけど…今更怖くなった…?いまからやめてもいいわよ…はぁ…」
私は、慌てて首を振る。
「ううん、怖くなったとかじゃなくて…聞いてみただけ。」
「…そう。」
ゆうちゃんは短く呟き、また歩き始めた。
「いきなりだと驚くだろうから、ある程度説明しとくわね。
蒼海市は、長丸い形をしていて、人口は約10万人。男女割合は半々といったところ。
若者が多く、少子高齢化とは程遠いわね…はぁ…」
私はまたびっくり。
「そ、そこまで覚えてるの…?すごい…」
「…私は長い間ここにいるから…」
あまり答えになっていない気がしたけど、表情はとても暗かった。
触れないでおくべきなのか、
…いや、私はきっと、この子のことを知って、助けるために生まれた。
そのような気がしてならなかった。
だから、聞かないと、ダメだと思った。
「…ねぇ、本当は、違うんでしょう…?」
「ッ…!?」
ゆうちゃんが、驚いた顔をした。
「…」
「ねえ、教えて…ここにきてからのこと、さいしょから…」
長い沈黙。
「…あの本を読んでからの方がいいわ…はぁ…」
私は素直に頷く。この子が嘘をつくような子には見えなかった。
「わかった。じゃあ、あの本を読もう。一緒に。」
「…わかったわよ…はぁ…さっさといくわよ…ついてきなさい…」
そういうと、ゆうちゃんはゆっくり歩き出した。