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ナイトメア『ジェノサイドエンド前日譚』
あっ、是非ともファンレt(殴
私には希望が無かった。
身内、金、家、愛、信頼、友達。
一切のものは私に近づかなかった。
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私には名前が無い。
戸籍もない。
気づいたら独りぼっちだった。
記憶があるのは10才ごろぐらいまで。
その当時から何にも持っていなかった。
しいていい思い出というと昔優しい人が家にかくまってくれた時期があった。
その人は女性でとても美しかった。名前は、、、、覚えてない。
でもその時、急に意味の分からない言い訳で追い出された。
きっと金の問題かなんかだろう。
私は大人の汚い顔を知っている。
私はいつもどうり恵んでもらったものや漁ったものも食べる。
不味いものもあればうまいものもある。
いや、この際不味いなんて言ってられない。
生きるだけで必死だった_______。
食べ物も底がついてきたころ
食べ物を食べている途中話しかけられた。
「ねぇ。君ちょっといいかな?」
謎の男女二人組に話しかけられた。
「はい。」
「山野桜って知ってる?教えてくれたらめいいっぱいごちそうするよ。」
私は違和感を覚えた。
どこかで聞いたことのある名前だ。
「どこかで聞いたことがあります。」
「どこか覚えてる?」「しんさん、ちょっと、、」
女性は食い気味に話す。男性は少し引いている。
私はめいいっぱいのご馳走のために頭をフル回転していた。
14年生きてきた中での『山野桜』との出会い。
記憶の片っ端から片っ端まで。
全てを探した______。
「あ、」
「思い出した?!!!!」
またもや女性は食い気味に話す。
「どんな人だった?」
何故か場は緊張感に包まれていた。
「、、、昔会いました。とても優しい人で綺麗な人でしたよ。どこにいるのかはわかりませんが。」
山野桜は確かに昔匿ってくれた人の名だった。
言葉を発した瞬間。場は凍り付いたように感じた。
「そうか。じゃあついてきて」
女性は車を指さす。
「白夜。よろしく」
「はい。」
「君、いこっか。」
私は連れていかれたのだ。
私は気づけば知らない部屋にいた。
あたりを見渡す。すると手が鎖につながれていた。
監禁?誘拐?身売り?
あらゆる可能性を考えるが。
私は脱出する気になれなかった。
この世にいても意味が無いからだ。
数十分が経過したころさっきの男女がやってきた。
「あ、、、。」
ポロリと声が出る。
すると女性は少し悲しそうに言った。
「ごめんね。君を殺さないと」
私は無情にも銃を突き付けられていた。
理解は出来なかった。
でも、もうどうでもよかった。
この世界に居てもやることなどない。
死ぬのは怖い。
だけど。もういいんだ。
私は。
わたしは。
わたしは。
私は。
ブチッ
手につながれている物を力を振り絞って引きちぎる。
二人はとても驚いていた。
私はドアを目指した。
やっぱり、死ぬのは怖かった。
男性が焦っているような顔を浮かべ一目散に追いかけてくる。
でも、ドアは目の前
ガチャ ガチャガチャ
開かない。
後ろを振り返ると私は銃を向けられていた。
私は全速力で男性の方へ走る。
「えっ!!!ちょ」
次の瞬間には男性の銃を取っていた。
そして、女性の方へ銃口を向ける。
私は無意識だった。
ただ、死にたくないという本能が体を動かしていた。
バンッ
五月蠅い銃声音が響く。
女性の方を向くと顔のかすり傷から血が出ていた。
その時二人の動きは止まった。
私は空気を読み。銃を下げていた。
すると女性は言った。
「君も入れ。」
これが『ジェノサイド』。
裏社会へのきっかけだった。
その後私はジェノサイドに入ったのだ。
あと、もう一つ。
思い出したことがある。
私の苗字は「十六夜」ということを。
十六夜は分かる人には分かります笑
どうでしたかね?
頑張りました~!!
小ネタ
「どうして私を狙っていたんですか?」
「んーとね。依頼者がね。山野桜に対して好感を持っている人いたら殺せって言われたから。」
「依頼者はどうしてそんなことを?」
「嫉妬だよ。彼女。めちゃくちゃ美しかったし。」
「なぜそれを?」
「裏社会だから情報なんて嫌でも入ってくるよ。」