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夜の学校で不思議な本を見つけたらどうする?第10話
最終回~
と見せかけて最終回じゃないんだよ~
ゆうちゃんは、微笑みながら消えていった。
私は、さっきまで抱きしめていたゆうちゃんの温もりを感じながら、静かに泣いた。
悲しくて、苦しくて___。
最後に、ゆうちゃんはこう言っていた。
『また、会えたらいいわね、楽しみにしてるわ___。』
その言葉を反芻しながら、私は、ゆっくりと歩き始めた。
家に向かって。
私は、ショックのあまりあの後学校を1日休んだ。
お母さんとお父さんは心配してくれたけど、話せなくて、布団に潜り込んでいた。
けれど、どれだけ私が悲しくても。
どれだけ辛くても。
日常は進んでいく。
何もなかったかのように。
私は、それに耐えられなかった。
ゆうちゃんは、最後に微笑んでいた。
嬉しかったのかな。
悲しいけど、これがゆうちゃんのためだったのだと、自分に言い聞かせる。
ゆうちゃんのためにも、私が上を向いて歩かなければならないのだから。
ゆうちゃんのぶんまで、私が生きる。
そうきめて、布団から起き上がった。
誰かのためにここまでやるのは初めてだった。
そこまで、ゆうちゃんのことが大事だったんだと、自分で気づいて嬉しくなる。
ゆうちゃんのぶんまで、私が___
最終回みたいだね
短いんだけど
にしんがこのあともうちょっと描きたいっていうから
じゃ、にしん頼んだ