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最悪バトルロワイアル!!必要なのは戦闘能力と欲だけ!!(第5弾)
僕は放送室のモニターを見ながら深いため息をついた。
「中々面白い…いやぁ…本当に面白いな…」
深々とうなずきながらモニターを見つめていると一人の女性がこういった。
「お坊ちゃま…一体これの何が面白いというのですか…?少女たちが戦っているのをただ見るだけじゃないですか。」
「いやぁたくさんの戦法があるんだなぁって感心するよ…」
「ふーん…お坊ちゃまは変態なんですね。」
「黙れ。」
相変わらず礼儀のない娘(やつ)だ…。
って…あ!?
みんな目をぴくぴくさせたり口に手を当てて笑っている。
しまった…!!みんなにかっこ悪いところを…っ!!!あ、そうだ。
「みなのものっ!!!!」
僕は声を張り上げた。僕の仲間全員がビクッとした。
「新しい企画を始めようじゃないか!!」
そういって僕は青い髪の小さな男の子を指さした。
「確か君は天候操作能力があったよね?」
「覚えててくれたの!?嬉しいな!!」
男の子は跳ねて喜んでいる。
「うん、僕は君の能力、気に入ってるんだぁ…。
ねえねえ、君はこの学校全体に大雨を降らすことってできるかな?」
「もっちろん!!」
男の子は集中力を高め、豪雨を呼び寄せ始めた。
みるみる空が不気味な黒に染まっていく。窓の外を覗いてみると大雨が力強く降り注ぎ、大太鼓のように大きな雷鳴が空に響き渡る。
「おっけー…いい感じ…。」
僕はにやりと笑いながらマイクに向かって叫んだ。
〈みんな~こんにちは~!!とんでもない大雨が降ってきちゃったね~。あ、雷もなってる!!これだと学校の外には出られないねー。そとにでたら雷に貫かれるか暴風に吹き飛ばされるかの二択だね。学校に非難したほうがいいと思うよ、活動範囲が狭くなっちゃうかもだけど頑張って~!!〉
僕は放送を終わった後にっこり微笑みながらみんなに質問した。
「どう?ぼくのアイデアは!!」
「…素晴らしいと思います。」
みんな声をそろえていった。
「そうだよねぇ…どんなバトルが見れるのかなぁ…」
僕はうっとりしながらまたモニターとにらめっこを始めた。
「やめ…て…はなし…てよ…!!」
「…。」
私は雪庭陽華。人を凍結させたり、低体温症にさせたり、魔力を使って大量出血で即死させたりして人をバタバタ殺した凶悪な雪女だ。今は私の事を不意打ちして襲ってきた同学年の嘴幹心美(はしもとここみ)を絞殺しようとしているところ。
「…っ…!!!あぁ…はぁっ!!」
私は腕全体を使って力任せに首を絞めた。早く始末しないとまた別のやつに襲われるかもしれないから。
心美は苦しそうな声をあげてじたばた暴れたが、次第に動きが鈍くなっていった。
…やがて動きが止まった。心臓のあたりを確認するが息はしていない。多分死んだ…?死んだな…。
こいつは最初私に向かってトリカブトの毒を投げつけた。心美の殺気に気づいた私は辺り一面を氷で覆いつくし、冷気で拘束した後、心美への絞殺を試みて…今の状況に至る。こいつは植物の使い手であり、毒や草木、花を使った攻撃が多い。
私を瞬殺できるように猛毒のトリカブトを使ったんだろうな…。私毒の耐性結構あるから凍結しようがしないがどっちでも良かったんだけど…。
…やることもなくなったし…またどっか他の所行くか…。私は再び下を向いて機械のようにゆっくり歩きだした。静かな廊下に足音が響く。何も考えずぼぉぉっと歩いていると…床に染みついた血痕が目に映った。
「…だれか殺されたのかな…。」
たくさんの人を殺してきたし、殺されるところだって見てしまったから血などは慣れっこだ。
血痕の跡を辿っていくと…大広間の前に来た。信じられない光景が広がっていた。
「…え?…。」
思わず声が出てきてしまうほどの大量の血や人の手が一瞬目に焼き付いた。
幻かと思い何度か瞬きをしたり目を擦ってみたが一向に大量の血や手は目の中から消えない。
…
…!?
「どういう事…?」
驚くほど無残な光景が広がっていた。
内臓が引きずり出されていたり
頭が真っ二つに割れていたり
眼球がえぐりだされていたり
ましてや
私の同学年の友達もそんな恐ろしい光景の一部になっていた。
私が呆然としていると
再び後ろから殺気を感じた。
だ
誰だ…?
明らかに私の後ろにだれかいる…
動いたら
殺されるよな…。
でも
同学年の子なら
殺れる。
そんな大胆な思い込みで私は後ろを振り向いた。でも…。
そこにいたのは
同学年の友達ではなく
なたを振り上げて私を切り殺そうとしている上級生の姿があった。
まさか…こいつがこの光景の作り主か…?
急いで逃げようとしたが体が動かない。
私はその上級生に馬乗りにされて
抵抗ができなくなってしまった。
やめ
やめろっ!!
「うああああああああああああっ!!!!!!!!!」
最期に私の悲鳴と鉈で肉を切り潰す音が聞こえた。
ホラー要素…?気にしないでおこうww
またファンレターでアドバイスしてくださったら幸いですww
え?空白で文字数稼ぎしてるだろって?気のせいですよ、気のせいww