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スマホ忘れた
意味怖です。
「」=セリフ
()=心の中
〈〉=擬音・オノマトペ
〔〕=電話越しの言葉
私は美桜。友達の|璃《あき》と家で遊んでいた。
璃が帰ると、一緒にテレビを見ていたテーブルに璃のスマホがあった。
「あ、こんなところに、大事なスマホ置いて…」
orange社の、…ってこれ、orehone14じゃん。新しいピチピチのスマホを忘れるなんて信じられない。
まぁ、放っておけば取りに行くだろう。取りに来るまですこしダラダラしている私。
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〈ピンポーン〉
やっぱり来た。もうあれから5分くらい経ってやっと来たか。
「お届け物でーす」
なんだよぉ…
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〈ピンポーン〉
今度こそ。
「出前お届けに来ました!」
今度は…
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〈ピンポーン〉
うん、今度こそね、
ドアを開けると、え?
誰もいない…
誰か間違えて押したのかなぁ
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〈プルルルルルル プルルルルルル〉
今度は着信音か
〔ねぇ美桜、スマホ忘れちゃったみたい。いま家まで行っていい?〕
「分かった」
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〈ピンポーン〉
来たね。
そこには、バキバキで、着信しているスマホがあった。
勝手ながら、その着信を取ると、ボソッとした音が漂う。
どんどんその音が近づいてきて…私はそのバキバキのスマホに魂を変えられたんだっけ。
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あ、君、この話を聞いちゃったね?あなたはいま、「美桜の呪い」にかかりました。
いつか、美桜に会って、バキバキのスマホに魂を変えられますよ。
運が悪ければね。
美桜に会わずに済む方法は、3つあります。
1 自分のスマホを割って、お寺に持って行く-スマホ割り解決法
2 これから死ぬまで日記をつける-美桜の日記解決法
3 友達にこの話を聞かせる-派生解決法
意味
家に璃のスマホがあるのに璃から電話がかかってきた。
その前にも、誰もいないのにチャイムが鳴ったり。
そして最後、「友達に話を聞かせる」というもの。
美桜があなたにこの話を聞かせて、派生解決法を使った、ということ。