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最悪バトルロワイアル!!必要なのは戦闘能力と欲だけ!!(第4弾)
殺人ロボットが暴走しているが、それでもバトルを攻略していくプレイヤーたち。今回は私たち(=火林と龍)が出くわした恐ろしいキャラとの戦闘。
「…は?」
「…は?」
私たちは硬直したが、龍が怒りの雄叫びをあげた。
「おいまたあいつの仕業かぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
「龍そんな怒らないでwwでも2割!?30人ぐらいになっちゃうじゃない!?(林菖聖堂学園は中学校であり、生徒数が少ない。小学校校舎と高校は繋がっているが、被害を受けているのは中学校舎だけという設定。)」
「あぁぁ…もう怖いよう(泣)」
私たちが呆然と立っていると、シャリシャリと氷の上を歩いているような涼しげな音が聞こえてきた。しかし、私はその美しい音から安らぎではなく危険を感じ、後ろに飛び下がった。
「あれ?火林どうしたの?」
「ゆ、ゆかりだ…」
「ゆかり?ゆかりってあの氷柱石ゆかりのこと?」
「うん…、離れてっ、龍。」
氷の音がだんだん近づいてくる。私は攻撃の態勢に入った。
壁からひょっこり顔を出したのは…クールでミステリアスな氷使い、氷柱石ゆかり(つららいしゆかり)である。
「あれ…火林ちゃんと、龍ちゃんだ~。」
やけに落ち着いた口調と態度…何か策に引っ掛けるつもりなのか…?…それなら炎で焼き焦がすのみ!!
「ゆかりだ…どうも~。バトルロワイアル…怖くないの?」
「…普通かな…。でも目の前で人が死んでいくの…ちょっと慣れてない…」
「きっと誰もがそういうわ。」
「あっ!!ゆかり様だ!!やっほー!!」
大きな声で挨拶した後、龍はゆかりにふらふらと無防備に近づいていった。
「まって龍!!近づいちゃダメ!!」
「え?」
私の発した言葉と同時に周りにダイヤモンドダストが出現した。
「うわ…き、綺麗…」
「ま、待って、触っちゃダメ!!」
龍がダイヤモンドダストに向かって手を伸ばした。すると、
「うあっ!?つ、冷たっ!?」
龍の手や足が一気に凍結した。
「なっ!!何これ!?ゆかりちゃん、これ解いて!!」
一応炎技を扱う龍だが、周りの空気の温度の差が激しくなると体がいうことを聞いてくれないらしい。私は龍を拘束している氷を炎でとかそうと考えた。しかし、相当冷たくて分厚いのか、まったくとける様子はなかった。
ゆかりは言った。
「龍ちゃん…本当面白いほど純粋だね…。とりまそのまま頑張って~。私時間稼ぎで術を発動させただけだから。」
「ちょ、ちょっと!!ゆかり様!!」
落ち着いた様子でまた涼しげな音を立てて歩き出すゆかり。大人びた表情とは裏腹に燃え上がるような怒りが込み上げてきた。
「ゆ、ゆかりっ!?ゆ、許さない…許せない…。…はぁっ。
逃がさない…逃がさねぇぞっ!!!!!!!」
私の親友を…こんな風に傷つけるなんて…もういい…消えてしまえばいいっ!!!!と、私は術を発動させた。
「Flame strike sniper(フレイムストライクスナイパー)っ!!!」
この技は命中率が高く、威力も高い。ほぼ必殺技といっても過言ではないだろう。
私の周りに縦に円を描くように炎が集まり、爆発したと思えば炎の塊が何個にも別れ、ゆかりに向かって回転しながら突進していく。
「こんな所で体力は消耗したくないのに…まぁ仕方ないわ。
冷声 氷姫の歌声(れいせい ひょうきのうたごえ)。」
氷の音楽の楽譜のような結界がゆかりをつつむ。するとゆかりが高い声で何かの歌を歌い始めた。
「させるかぁっ!!!」
威勢をあげてみたものの、歌声を聞くと何故か体がくらくらする。ゆかりは平然と歌い続ける。すると今度は音楽記号が私の周りに生成され、次々に私のほうへ飛んでくる。私は急いで体温を上げて辺りを燃やし、なんとか攻撃を防ぐ。
ゆかりの猛攻はとまらない。立て続けに技を放ってくる。
「冷酷 悪しき吹雪の道しるべ(れいこく あしきふぶきのみちしるべ)。」
「凍結 氷柱針(とうけつ つららばり)。」
どれも氷を使った大技である。それなら私も大技を放つとするか。
「Flapping wings of a phoenix(不死鳥の羽ばたき)。」
私の羽が鳥の羽に変化し、それで羽ばたくことによって灼熱の衝撃波を飛ばした。
ゆかりはすかさず自分の周りに氷の結界を張った。
くそっ!!それなら!!
「Fire Magic of the Fairy Tribe(妖精の炎のマジック)。」
色とりどりの火を結界にぶつけ、氷が砕けた。指先をゆかりの首に向けた。
「取ったっ!!」
これでゆかりを焼き払えば!!と指先に炎を集めた瞬間、頬に鋭くとがった何かをあてられた。
「え?」
「大人しくして」
見ると刀か何かだった。珍しく氷を使っていない。私の体温では氷が溶けてしまうと考えたのだろうか?
逃げようとしたが、床につけた足が凍り付き始めていて、私も身動きが取れなくなってしまっている。
「油断するからだよ、じゃあね。」
「だ、だめ…ゆかり様…。だめっ!!」
龍の声が聞こえてきたと思うと、右方向から火が飛んできてゆかりの持っていた鋭くとがった何かを弾き飛ばした。
「はぁぁ…もうめんどくさい、ここはなれよ。」
とゆかりの声が聞こえた。ま、まさかここから逃げるつもりか!?
また攻撃の姿勢を構えた時、廊下に吹雪が吹き始めた。
「さ、寒…」
「火林…あたいも…。」
龍の声が聞こえた時…もうゆかりは姿を消していた。
逃げ足の速いやつが…!!
頬から少し血が出ている。それだけではない、足からも手からもいろいろな所にかすり傷ができていた。
…それよりも…龍のこと温めないと…!!
「ま、待っててね、龍。」
私は炎で龍の体を包み込んだ。
「か、火林…。」
「…いいのよ別に。はやく氷とけてくれないかな…」
氷が水滴を垂らしながら音を立てて溶けていく。私は炎の勢いをさらに上げた。
氷が徐々にうすくなっていき、
ジュッ
と言って消滅した。
「あぁ…もう…龍、大丈夫?向こう見ずなことしないの!!凍結してそのまま死んじゃうかって思っちゃったでしょ!?」
私は声を上げて龍に抱き着いた。
「ご、ごめんなさい…火林…あたいのこと助けてくれてありがとう…」
龍の目は潤っていた。龍のこんな表情を見るのは初めてかもしれない…
「うん…んじゃ、前進もうか…。」
「うん…。」
私たちはまた歩き始めた。
うわああああああああしょうもないいいいいいいい……………www
ちょ待って次からもっとクオリティ上げます…。上げようと思いますww。ごめんなさい文章書くのあたい下手すぎるww