公開中
Z-S.D.R [無情]
exe.cu
・容姿
・生態
・実験,結果,考察(後日公開)
・ブログ:eudychium
・注意(*が表示されている内容について)
[容姿]
白く骨が浮いた手足の長いヒューマノイドであり良くも悪くも言えば絵のような笑顔(この表情が変化することは稀)の状態。また、唇が存在しないらしく常に鋭い無数の歯が剥き出しになっており、最低でも3匹の眼状紋が確認される色のない蝶が周りを自由に羽ばたいている。
物理的に黒い十字架*1に張り付けにされており、本体がこの体制から変化した事例は現時点で確認されていない。
また、理由は後に記述するが本体に色素は確認されない。強いて言うならば黒、白、灰色のみの色素が確認できる。
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[生態]
大人しく人間に対してとても友好的*2で本体の意思で危害を加えるのはとても稀である。
しかしながら特徴の1つとして半径最低15m以内の生物、ものの色素を奪うという性質があり、30分未満の内に抜け出せば色素も元通りになり30分以上留まると精神的苦痛を負い始めさらに1時間が経過すると抜け出した後でも色素が戻ることはなくなってしまう。
この性質が本体のものかそれとも黒い十字架によるものかは判明していない。
その為観察,検査時の際30分以上経過すると懸念される場合は必ず交代要員を用意するよう指示している。
食性は特になく生理的欲求もないことから管理が比較的易しい。
しかしながら本体は人間と同等に扱われたいらしく道徳心を持っての接触を特別に許している個体の1つである。
蝶についてはたまにこちらに近づいて頭などにとまる以外の行動は確認されず危害を加えてこない。
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*実験1 面識対象*
・対象 人間
結果:特に危害を加えず、被験者との会話を楽しんでいた。(ここで本体が生物との会話が可能だと判明)
・対象 生物(類似生物を除く)
結果:特に危害を加えず、回収係がやってくるのを静かに待っていた。
・対象 類似生物
[跋扈] 結果:敵対的である[跋扈]の警戒心がまるで最初からないかのように[跋扈]は7日間攻撃的でなくなった。また、定期的に[無情]の元へ通うようになった。
[更新中]
考察:以上のことから生き物に対して友好的であり、さらに興奮作用を抑える作用があると考えられる。
*実験2 特性確認*
・対象 人間
結果:被験者を30分以上範囲内に留めた時点で被験者は頭痛と吐き気を訴え始めた。その為一旦範囲内から離脱させると、色素は元に戻った。しかしながら90分以上留めると色素は完全に元に戻らなくなってしまった。このような結果は人間以外の生物でも同じ結果であったが、類似生物や仲の良い被験者とでは発症されなかった。
考察:以上のことから、特性は類似生物とその他個々を識別し発動できると考えられる。
[後日公開]
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[|eudychium《ユーディキウム》]
日常に彩りをもたらしているものはなんだろうか。動き、匂い、視界、感情…大部分がこういった感覚器官で感じ取れるものだろう。
彼女の半径15m以内に入ると、どの生物も穏やかになる。それは何故だろうか。色彩が失われる。何故だろうか。僕はこう考えている。
彼女の半径15m以内に入った時、何も感じなくなった。ただ機能するのは視覚と聴覚だけで、その視界に入るものは何もかも色彩を、彩りを失っている。そして聴覚といっても、その場にに合わないどこかの森林の自然音が聞こえるだけで、範囲外で誰かが物を叩く音を立てても、それが耳に入らないんだ。
そして、何時間も入っていると何だかあまり物事を考えられなくなる。そして誰かが耳元で囁くんだ。「無理するな」と。
─協力者 A(仮名)
面識対象実験の際、被験者の女が彼女を気味悪がり、「この世からいなくなれ、化け物」と発言した。その後、被験者含むその実験の関係者が犠牲となってしまった。また、彼女は「謝って済むことではない。だが胸が痛むから懺悔させてくれ」と供述。以後一週間の期間収容室へいかなるものの立ち入りを禁止。[跋扈]にも事情を説明すると、しぶしぶ了承してくれた。
彼女を必要としてください。それだけが、彼女の生き甲斐であり、彼女を友好的に保つ唯一の手段です。
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[注意]
*1 黒い十字架は本体の一部かそれとも共に出現するオブジェクトなのかは不明。本体がこの黒い十字架から離れて自由行動を引き起こす可能性があるとして現在も24時間交代制で観測,監視を続けている。
*2 実験の結果からの参考である。必ずしも正しいとは限らない。