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結果発表
【勝利者一覧】
デュース&監督生(妖狐)
【死亡者一覧】
一日目朝 処刑 レオナ(村人)
一日目夜 死亡 イデア(共有者)
二日目朝 処刑 ケイト(人狼)
二日目夜 死亡 トレイ(共有者)
三日目朝 処刑 セベク(村人)
三日目夜 死亡 ヴィル(村人)
四日目朝 処刑 エース(人狼)
四日目夜 死亡 ルーク(霊媒師)
五日目朝 処刑 エペル(占い師)
五日目夜 死亡 なし
六日目朝 処刑 リリア(人狼)
【役職一覧】
・村人(四人)
レオナ(一日目朝に処刑)
セベク(三日目朝に処刑)
ヴィル(三日目夜に死亡)
マレウス
・占い師(一人)
エペル(五日目朝に処刑)
・霊媒師(一人)
ルーク(四日目夜に死亡)
・狩人(一人)
ジャック
・共有者(二人)
イデア(一日目夜に死亡)
トレイ(二日目夜に死亡)
・人狼(三人)
ケイト(二日目朝に処刑)
エース(四日目朝に処刑)
リリア(六日目朝に処刑)
・狂人(一人)
オルト
・妖狐(一人)
デュース&監督生
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デュース
「勝った……」
監督生
「おめでとう、デュース!! 初プレイとは思えないくらい、立ち回りがうまかったよ!」
デュース
「でも……ほとんど監督生に頼りきりだったし、一人でやり始めてからは何かうまくいかなかったし、最後なんてジャックに助けられてしまった」
監督生
「それでも勝ちは勝ちだよ。どうしても納得いかないなら、次はもっとうまくやればいいだけだよ」
オルト
「そうだよ! 勝ち逃げなんて許さないよ! だから次もやろうね、デュース・スペードさん!」
デュース
「……そうだな。うん! 次は最初から僕一人で、やりきってみせる!!」
リリア
「青春じゃなあ……」
オルト
「リリア・ヴァンルージュさん……本当にジャック・ハウルさんに投票したんだね」
リリア
「すまぬ……よく考えたらデュースを妖狐だと読んで、投票するのがよかったな」
デュース
「あの、まさか本当に僕がリアル狂人だと思ってたんですか?」
リリア
「そんなの戦場にいっぱいおったし」
監督生
「生々しい!!」
デュース
「ヴァンルージュ先輩が僕を妖狐だと読めていれば……ジャックも僕に投票してたらワンチャンあったのか」
監督生
「オルトとリリア先輩とジャックで三票入ったら、妖狐を処刑できてたね」
リリア
「じゃがそれでデュースを処刑できても、ジャックが狩人なのはマレウスを襲えなかった時点でもうバレバレじゃったよ。次はジャックを襲って、朝にオルトといっしょにマレウスに投票して、ゲームセットじゃ」
ジャック
「どのみち村人陣営は詰んでたか……」
監督生
「村人、狩人、人狼、狂人、妖狐が一人ずつの五人で村人陣営が勝てる道なんて、人狼と狂人が連携できていないときだけなんだよ。今回は連携が取れてたね。これはもうしょうがない。村人陣営の運が悪かった」
マレウス
「やはりハウルが狩人だったか。ここはスペードもフェルミエも予想できていたな」
ジャック
「負けちまったが、最終日だけでも守れてよかったぜ」
リリア
「まさかまだ狩人がおったとは! いないと思うてマレウスを襲ったのに!」
オルト
「五日目の夜に、マレウス・ドラコニアさんを守ったんだね。その夜以外は誰を守っていったの?」
ジャック
「三日目までは、ふつうにルーク先輩を守った。四日目はデュースと監督生を守った」
デュース
「僕たちを? 占い師でもないのに、どうして」
ジャック
「……信じたいって、思っただけだ」
デュース
「おお……なんか照れるな」
監督生
「あ。これ僕たちじゃなくて、デュースを守りたかっただけだな」
オルト
「二人は恋人だもんね!」
リリア
「青春じゃなあ〜〜」
デュース
「ありがとうな、ジャック。僕を信じて、守ってくれて。次は同じ陣営になれたらいいな!」
ジャック
「おう……」
マレウス
「ときにハウルよ。聞きたいことがあるのだが」
ジャック
「なっ、なんすか!?」
マレウス
「なぜわざわざ最後にトラッポラ派になったんだ? フェルミエ派のままでも、最終的な投票先は変わらなかったはずだ」
ジャック
「……」
デュース
「すんません。どういうことですか?」
オルト
「これはジャック・ハウルさんの予想だけど……ジャック・ハウルさんが投票先を変えなくても、僕とリリア・ヴァンルージュさんはジャック・ハウルさんに投票して、デュース・スペードさんとマレウス・ドラコニアさんはリリア・ヴァンルージュさんに投票してたよね?」
デュース
「それは……うん。ジャックが変えなくても、僕たち四人は投票先を変えないな」
オルト
「それだとジャック・ハウルさんに二票、リリア・ヴァンルージュさんに二票になるよね。ジャック・ハウルさんが別のところに一票入れても、ジャック・ハウルさんとリリア・ヴァンルージュさんの決戦投票になるでしょ?」
デュース
「あ! その二択になったときに、僕とドラコニア先輩はヴァンルージュ先輩に入れて、オルトはジャックに入れて、二対一でヴァンルージュ先輩が処刑されるのは同じか!」
リリア
「ああー。確かに。ジャックがそれに気づかぬわけがないし……なぜあんなことを?」
マレウス
「わざわざ二枚の内訳表を作るほどだ。何か理由があるのだろう?」
ジャック
「……黙秘します」
マレウス
「そうか……」
リリア
「ほーん? まあええわい。言いたくないこともあるじゃろう」
デュース
「気になるが……聞かれたくないなら、もう聞かないぞ! 安心してくれ!」
マレウス
「それなら話は終わりだ。ゲームは終わったが、ヒトの子よ、僕たちはどうすればいい」
監督生
「このあとはオンボロ寮で打ち上げするよ! 参加は自由! 行きたい人は僕に着いてきて!」
オルト
「ゲームのログはちゃんと残してあるから、反省会もできるよ!」
リリア
「そういえば脱落していったやつらが見当たらんが、先に行ったんか?」
監督生
「何人かはログだけもらって帰りましたが、残りの人たちはもう行ってます。すでに着いてる人たちは、グリムとゴーストさんたちが迎えてくれてます」
リリア
「気がきくのう! わしも行くぞ!」
マレウス
「招かれよう!」
デュース
「ジャック! 僕たちも行くぞ!」
ジャック
「勝手に決めんなよ。行ってやるが」
オルト
「兄さんはもうオンボロ寮でログ再生の準備ができてるみたいだよ!」
監督生
「じゃあみんな、行こっか!」
デュース
「おう!」
リリア
「楽しみじゃー!」
ジャック
「……」
──あのとき、エース派に変わらねえと、また長い議論が始まっちまう。
──時間を与えちまったら、また投票先を変えられるかもしれねえ。
──そうなる前に、決着をつけたかった。
──なんて、言えるわけねえよ。
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リリア
「……くふふ」
監督生
「どうしたんですか、リリア先輩」
リリア
「もし、わしがデュースを妖狐読みして、ジャックも自分が襲われんという奇跡を信じてデュースに投票しとったら、人狼陣営が勝っておった。ほんの少しの読みの差で、ここまで勝機が違ってくるとはのう。あなどれんゲームじゃ」
監督生
「そうですね。デュースは先輩とジャックに生かされました」
リリア
「いやいや! そこはわし抜きで考えてほしいのう。わし、完全にデュースの投票に気づけんかったからな」
監督生
「それはジャックもでは?」
リリア
「そうかのう? あの最終日から自分が勝つという、ありもせん奇跡を信じるのではなく、『デュースが妖狐だ』と信じたから、あんなことができたと思うぞ」