公開中
転生パロ宇佐尾
転生パロ
宇佐美と今を生きる宇佐美の記憶をもつ僕の話。
尾形あんまり出てこないけどちゃんと宇佐尾
雰囲気で呼んでください。
※ノット続編!!!
流石にややこしすぎたのでタイトル変更しました(4/18)
百之助には髪を掌で撫で付ける癖が昔からある。
坊主の時からだったから、どんな髪型しててもやってそう。
あと偶に、すごいブスになる。自暴自棄にもなりやすい。
「メンケア下手くそすぎなんだよな〜」
「はぁぁぁぁあ」
あ、あと『ははあ』って言う。
なんか、百之助ってキモいって言われるの地雷そうだな……
思春期中学生みたいな地雷多そう、イタイな……
「ゴホンッ」
今もそうかはわかんないか、
「百之助は生まれたのかな」
---
記憶ってのは、不思議でどれほどの衝撃的なモノでも、思い出深いモノでも時間が経てば大なり小なり薄れていく。僕には幼い頃から、「僕」である前の記憶があった。「宇佐美時重」これがその記憶の持ち主、というよりその人自身。
記憶とは別で、その時の感情や思考が頭に残っているものもある。でも、僕と彼は別の人間。だからか、その記憶に呑まれていく事はなかったし、そもそも実際に現実にあった記憶なんて保証もなかったので、変な夢か妄想だろうと頭の片隅に片付けていた。でも、ある日「宇佐美時重」の年齢を僕自身が上回った、27歳の誕生日のことだった。その日僕は、"再会"した___
なんだかギョッとした顔をした顔色の悪い、薄汚れたおっさんが不意に目に留まり、そのまま僕から一目散に逃げていく素振りを見せたので、めげずに追いかけていったら、門倉さんだと気付いた。門倉さんは、姿勢が悪くて僕を目の前にすると挙動不審になるのでもしかしたらと思ったら、本当にそうで驚いた。それから近くのカフェに入ってお茶をしながら、長い事色々な事を話した。
小洒落たカフェに慣れない門倉さんに口直しがてら試しにウインナーコーヒーを勧めたら、「え、何その飲み合わせ」と若干引き気味に言われた。解せない。
記憶の中では、もっと面白い反応があった筈なんだけどな
門倉さんは、"記憶"に関しては自分から何か行動を起こしたりはしてないらしい。生前、大変世話になった人に会いにいこうと探し回ったが、その人には、あの残酷でただ血で血を争った時代の記憶は全くなく既にあの時代には思い残したことなどもう無かった様子を見てからは、もう未練はないらしく、それからは段々と記憶が薄れていっているらしい。
その話を聞いた時ハッとした。
僕は、まだ「宇佐美時重」として生きようとしてるのかもしれない。と、そう考え出したら止まらなくてぼーっとしていると、先程注文したウインナーコーヒーが2人分席に届いて、門倉部長が嬉々として声にあげ、丁寧にいただきますと告げて口に運んだ。それを見届けると、僕もまた何も言わずに目の前に置かれたカップを口元へゆっくり運ぶ。
「あづっ!!」
舌を火傷をしたらしい門倉部長に、すかさずご馳走様です。と笑顔で伝えて席を立ってすぐに店を後にした。門倉部長の僕を何度か呼び止める声がしたけど、気づけば次第にその声もやんでいた。静かに少し声を荒げて怒った様子の門倉部長が想像できた。連絡先を聞くことはしなかった。門倉部長はもう、部長でも門倉さんでもない人生を生きているからと、僕は考えた。
段々とどこに向かっているかもわからないのに、早足になっていく。真っ直ぐ道を駆け抜けていく
会いたい人がいるかもしれない。
きっとその人をどうすることもできないかもしれないし、何かしてあげようと思ってすらいないのかもしれない。
そのひとは、きっと『僕』が愛した人ではない。
だって、あの時『僕』は幸せの絶頂だった。だからそこに悔いもないし、何も心残りもない。
気掛かりになる事もない筈だ。
でもなんでかな、会いたいと思う。
知りたいと思う。
嗚呼、こんなの『僕』じゃないのかもしれない
僕の人生はこれからも続く。
なら、せめてまた勝手にいじけて縮こまっていないかだけでも確かめたい。
たとえ、真っさらな幸せに、祝福に満ちた人生を生きていても。
百之助を、貶すのは僕が適任だから。
宇佐美はこんなに毒気のない奴ではない。
けど、見たかった!宇佐美の尾形に真っ直ぐなハートがっっっ
幻覚なんだけどねははは
誤字、脱字修正しました汗
門倉さんは、記憶が薄くなってる様子だけど、絶対そう簡単には宇佐美を忘れられないだろうなと思いました。
まあそれは多分、菊田さんもだよね。