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僕の『いつも』
リクエストありがとうございます!
ではお楽しみください。
僕は|本田佳祐《ほんだけいすけ》。中2。
今の時代、ほとんどの男子が『俺』という一人称を使う中、、、
僕は『僕』。
まぁ偏見だと思ってそんなに気にしては居ない。
こんな僕だから勿論(?)陰キャ。
あだ名はメガネ。
良くも悪くも、どストレートな陽キャグループに付けられたあだ名だ。
そんなに気にしては居ないし、別にいじめられているわけでもないからいい。
うちのクラスは仲がいいからね。
さて、今日も授業を受ける。
そろそろ《《あれ》》が来る頃だろう……
あれって何かって?
えっと、、
「すみません遅れました‼‼」
来た。
園田、という女の子。
絶対に毎回遅刻である。
「|園田《そのだ》お前何度目だ‼⁉」
担当の数学教師が、いつものようにキレる。
「63回目でーーす」
これまたいつものように、陽キャグループが茶々を入れる。
これが僕等の、『いつも』の光景。
うるさいなぁとも思わないし、逆にこれがないと一日が始まらない気がする。
うーん、僕もだいぶ普通ではなくなってしまったみたいだ……
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1時間目の数学(さっきの)が終わり、次は国語だ。
次は《《あれ》》かな……
「「「「「「Zzz………Zzz…………」」」」」」
「ちょっと〜、みんな起きて〜?」
そう、国語担任の山城先生はゆるい。
だから皆、何をしても怒られないのをいいことに大体の人が寝ている。
うちのクラスメイトに言わせてみれば、『国語は寝る時間』だ。
来年受験生なのに、大丈夫なのかな…
僕は、ちゃんと授業を受けているが。
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休み時間。
キーンコーンカーンコーン
「鳴った鳴った鳴った鳴ったァ‼」
君たち中学2年生だよね?
そう心のなかで言う。
チャイムと共に教室から駆け出していった陽キャ軍団だった。
なんだかとても、小学生時代を感じる。
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(少し飛ばします by主)
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昼休み。
僕にも友達がいるから一緒に食べる。
陽キャ軍団は、教室のど真ん中で会話に花を咲かせている。
今日のリーダーのお昼はサンドイッチだそうだ。
聞きたくなくても、やけに大きい声で話すから聞こえてきちゃうんだよね。
リーダーというのはあだ名だよ。
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「‥今日の数学、わかった?」
「いや全然…でもここはこういう意味なのかなってことはわかったよ。」
「流石だなぁ…俺も頑張らないと‥!」
という、友達と勉強についての会話を繰り広げ、昼休みは終了した。
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放課後まで何事もなく終わり……
「さようならーー」
適当すぎる日直の挨拶。
これもいつもの光景だ。
それぞればらばらになって下校。
陽キャはいつも、最後まで教室で話している。
だから僕等は、邪魔にならないようさっさと帰る。
何がしたいのかは知らないし、別に知ろうとも思わない。
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とまぁ、これが僕の日常。
平凡で穏やかで、すこし地味。
でも煌めく何かがあるから、今日も僕は教室へ向かう。
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「園田ァ‼またお前か‼‼」
「はい64回目ーーw」
園田さん…もう少し早く来たらどうかな…
まぁいいか。
彼女の綺麗な笑顔を見て、今日の僕も授業に集中した。
以上です!
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