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#家で育てる。とまとにっき #2大切な相棒
ろくなな♪
野菜にっきシリーズ2話目です。
「来春...」
「私、引っ越すんだ...!」
勇気を出して、覇華は、そう、伝えた。
涙は、いまだに止まらない。
次から次へと出てくる。
しょっぱい、覇華の涙の海の水が。
ここ、来春の横にもう、いられないという寂しさが。
そして。
何よりも、来春を思う、大好きだって、ずっと一緒なんだって、そんな気持ちが。
それを、伝えようとする。
その思いをのせようとする。
いや、その思いが、伝わるように、する。
けれども...
その思いは、次の言葉にかき消された。
「はあ?それを、今、楽しかったなーって時に伝えんの?はすなんて...」
少しの沈黙のあと。
「はすなんて...嫌い!大っ嫌い!最低!」
来春は、だっ!と駆け出したかと思うと、いつの間にか、どこかへ消えた。
まるで、もう、会えないんだっていうように。
最後に、来春は、こう言ってたのだ。
走っているときに。
__「は...す...」__
__「ご...め........」__
と。
でも。
来春が言った、その小さな、呟きは、覇華には、聞こえなかった。
「来春...」
「...」
罪悪感が胸を襲った。
もっとはやく言えばよかったのに。
私のせいだ。
来春、ごめん。
私なんて、この世に生きてこなければよかったのに...
そう、思う。
そう、責める。
そう、呟く。
それが、覇華と来春の、最後の会話だった。
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そして、今、ここにいる。
相棒のそばで。
呟いている。
相棒は、びくともしない。
でも、生きてる。
まっすぐな太陽のしたで。
緑の葉を日光に輝かせて。
もうすぐ咲きそうな小さなつぼみを、いっぱいにふくらませて。
そうして、相棒も今、ここにいる。
その相棒とは、覇華が育てているミニトマトの、「まと」だ。
まとは、どんなことでも聞いてくれる。
嬉しかったことも。
悲しかったことも。
どんなことでも、そばにいてくれる。
そう、来春のようにー。
来春、という名前が思い浮かんできて、覇華は、辛くなる。
ごめんねって。
でも、また、ちがう思いで辛くなる。
来春なんて、許せない...って。
そう思ってしまう、自分が嫌いだ。
だから、まとは親友じゃない。友達でもない。
いつも、寄り添ってくれる、相棒だ。
大切な相棒だ。
だから、余計にまとが大好きになる。
世界一好き...
恋じゃない。
でも、好きだ。
__地球__
ここで生きている、誰よりも。
__ひと__
覇華は、人間なんか、嫌いだ。
面倒なことばかり起こして。
自分は悪くないと言って。
そして、最後には謝って、仲直りするーそれが、いやだった。
得に、自分が嫌いだから。
同じ人なのに、好きと嫌い、どっちもある。
来春は好きだ。
優しくて、明るくて。
でも、嫌いだ。
最後の言葉が衝撃で。
それに、はっきり言ってくるところが。
その、どっちも思っている自分が嫌いだった。
でも、まとは、余計なことは言わないし、思わない。
ずっと聞いてくれるだけ。
そんなひともいてくれたらいいのにな。って、思う。
きっといるかもしれない。
そんなことも思わずに、探さずに、覇華は、決めつけてしまう。
でも、心の中では、いつも、反省しかしていなかった。
ー3日後ー
まとに、立派な花がついていた。
黄色くて、太陽みたいで。
でも、その花のかげはどこか寂しそうで。
とても、美しい花だった。
覇華は、思う。
もうすぐ、実ってくれるのかな。
食べさせてくれるのかな。
楽しみだな。
そう、思った。
ーさらに3日後ー
朝、起きてきた覇華は、わくわくして、まとをのぞきこんだ。
今日、収穫できるはず。
気になる。
ーまと、調子どう?
そう、声かけようとして...
体がかたまった。
大げさなほどに、肩が上がる。
びっくりしたせいで。
**「まと、どうしたの!?ー」**
こんにちは!
ろくなな♪です!
今回は、お楽しみいただけましたか?
衝撃的なところで終わる...
そんなひとが多いので、そうしました。
覇華の話は、次かその次で最終回の予定です。
あと、リレー小説も、かいてほしいです!
これからもよろしくお願いします。
では、またね!