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どんな雨でも、止まない雨は無い。
アテンション!!!
・隻眼の後日談みたいな感じ
・長野メイン+景光
・暗めかもしれないがハッピーエンドだドン
・ノリで高明さん泣かせちゃった…ダメな人は帰ってね
今年の映画で
長野大好き〜!!!!!!!!サイコ〜!!!!
ってなった人が書いてます。
良かったです長野。11月に聖地巡礼して来ます。楽しみ。
今日の長野は朝から晴れていた。今日は季節外れの暑さは無く、代わりに涼しげな気温で過ごしやすい日だ。
そんな日の長野県警は天文台での事件が終わり、ようやく一息つけた所だった。
「にしてもあの時、諸伏警部が川に落ちた時、凄いびっくりしたよ」
「ああ、あの時ですか。敢助君が犯人に狙われてたからああなったんですよ?」
「うるせぇな。そういや|高明《コウメイ》、お前運ばれた時に『ヒロミツ』って呟いてたんだよ。確か、お前の弟の名前だったよな?」
3人で話していると、滝壺から救出された時の話になった。高明は敢助を庇って氷の川に落ち、殉職した弟の幻を見ているのだ。
「ああ…あの時に滝壺に落ちた時、夢を見たんですよ。」
「夢?何の?」
「…弟、景光に会ったんです。最初は現実だと思ってなかったんですが、夢だと確信したんです。」
「だろうな。急に死んだはずの弟が出て来たんだしな。」
「でも…現実じゃないと分かった私は、あの時景光の手を取れなかった…」
ぽつり
「夢でも良いから…また話したかった…」
ぽつぽつと話す高明の目に涙が浮かぶと、高明の涙に反応するかの様に外は雨が降り出して来た。高明の冷静で知的な判断による悲しさが出たのだろう。そんな高明に由衣も敢助も掛ける言葉が見当たらなかった。そう沈黙している間にも外の雨は強くなっていく。
「|高明《コウメイ》。」
「俺らは、死ぬ気はねぇよ。由衣も、お前も。」
「そうよ!私達がお爺ちゃんお婆ちゃんになっても、どうせ敢ちゃん達は喧嘩してると思うし!」
「はぁ?」
「だって、私達、今も昔も変わってないじゃないの!」
由衣の言葉に高明は思った。周りが変わっても、幼馴染だけは、自分の側に居てくれるのだと。身内も同級生も死んでしまっても、この2人だけは一生一緒に、側に居てくれるのだと。
「ふふ…」
「おい…何笑ってんだよ」
「すいません、君らのやり取りが面白くて…お陰で気持ちが軽くなりました。ありがとうございます」
………
「お前、ほんとに|高明《コウメイ》か…?」
「なんか、今日はやけに素直…」
「何言ってるんですか。君の幼馴染で|大親友《ライバル》ですよ。」
「誰が大親友だ!!!」
「もー!またすぐに喧嘩始めるんだからー!」
そんな他愛もない、幸せな会話を繰り広げていると外はすっかりと晴れていて虹の橋が掛かっていた。
そして、季節外れの、桜の花弁が、青空の下を舞っていた。
「こっちに来たら、いっぱいお話し聞かせてね。兄さん」
読んでくださりありがとうございます。鯨先と申します。
これからはコナン映画の後日談を色々書いてこーかな〜と思ってます。目指せ全作品
ちなみに書いてる順番は適当です。次は何にしようかな