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触らぬ神に祟り無し。
※刀剣乱舞。神隠し要素があります。
ぐしゃぐしゃに濡れたベッドの横で、|俺《三日月》は主の手紙を受け取った。
どうやら俺ら宛てらしい。
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「これを読んでいる皆へ。
これを読んでいるという事は、僕はもうこの世にいないのでしょう?
もうちょっとぐらい一緒にいたかったなぁ.....なんてね。
これから刀に戻るのか、他の本丸に行くのかは分からないけど、気持ちのいいものじゃないよね。
三日月さん。
最初来なくてじじいっていってごめんなさい。今では大事な本丸の柱です。これからも仲良くしてね。
歌仙さん。
お料理美味しい。ありがとうございます。
初期刀としてずっと隣にいてくれたね。かねさんと仲良くしなよ?
薬研くんへ。
初期鍛刀で出てきてくれた時、女の子って思ってごめん。ニキのおかげで夜戦が楽になったよ。ありがとう!
清光へ。
最後まで可愛がってあげられなくてごめんね。愛してるよ。清光。安定をよろしくね。_______ 」
政府からは時間素行軍の襲撃と書かれていた。
加州は泣きじゃくっていたし、歌仙は湯飲みを破壊していた。(片手で)
皆。目的は一つだった。
『時間素行軍を全滅する』
だが、それと同じ日。"今剣"が失踪した。
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それから3年の月日がたった。
今剣が戻ってくることはなかった。
いや、戻って来なかった。
《《主と共に》》。
「あるじさま。ぼくです。今剣です。」
「あるじさま。」
『ずっと、一緒です。ずっと。ずっと。』
今剣神隠しエンド