序章

おとこのひととおんなのひとがいた。 ふたりともおっきいこえでおしゃべりしている。 こわいかおだけどかなしいかおをしている。 おとこのひとがどあをばたん！ってしめてでていく。 おんなのひとはぼくがいるのをみると ぼくをおそとにつれてった。 --- さむくてめがさめた。 まだそらはくらくてだれもいない。 おなかがすいた。 おいてあったおにぎりはきのうぜんぶたべちゃった。 さむい。 あかるくなってきた。 ひとのこえがしてきた。 ひとがたくさんきてぼくにいしをなげつけた。 ひとりのひとがぼくにむかってあるいてくる。 そのひとはぼくにちいさくきったぱんをくれた。 おかねをひとつくれた。 そのひとはどこかにいってしまった。 まいにちまいにちぼくのまわりにひとがくる。 でもぼくのことをみえてないかもしれないひとと ぼくにいたいことをするひとばっかりで すぐにみんなどこかにいってしまう。 でも ひとりだけ はじめてみるひとで ちょっとちがうひとで ぼくのことをみると そのひとはぼくのてをひっぱっていった。