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青春ドタバタ入れ替わり劇 ニ話
一話の続き
「どうします?父さん…」
俺は途方に暮れていた。視界が低いなんてレベルじゃなく低いし、周囲の物が異常にでかい。これが父さんの視界か。上を見上げるだけで立ちくらみがしそうだ。
「うぅむ、どうしたもんかの…こんなことは初めてじゃからな…」
俺の顔をした父さんが考え込む。俺ってこんな感じなんだ。あっ枝毛発見。
「取り敢えず今日は学校は休んで…」「えっ」「えっ?」「あ、いや」
父さんは決まり悪そうにこっちを見ている。その目に浮かぶのは…期待。
「もしかして…学校行きたいんですか?」
「…うむ」
父さんは恥ずかしそうに頷いた。
「え、いやでも…大丈夫です?学校なんて行ったことあるんですか?」
「ない!」
「ですよね…」
正直嫌な予感しかしないし家で大人しくしてほしいけど、もう行く気満々といった顔の父さんを止めることはできなかった。
「気をつけて下さいね?絶対俺じゃないってばれないで下さいよ?」
「分かっておる!」
コレ、ほんとに大丈夫かなァ…