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On your mark *second
「いた....かった....なぁ.......」
そんな心の叫びは誰の耳にも届かなくて、
飲みかけのペットボトルをぎゅっと握りしめ、一人、静かに泣いた。
「.....お前の頑張りは間違ってないし、」
「お前だけが考える問題じゃない」
「....まぁ、お疲れ。」
あぁ。いつも君はほしい時にほしい言葉をくれる。
「結人...うん。ありがと。」
そう素っ気なく返事をしてにかっと笑ってみせる。
いくら信頼している結人でも弱さを全面に出す訳にはいけない。
そう思いながら家路についた。
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それから、僕は少し変わったと思う。
引退した後のこととか、どうやったら速くなれるか、とか。
でも、僕はあの場所に立っていたい。
立っていなきゃいけない。その考えは変わってない。
僕にとってあそこは『ステージ』だから。
__アイドルだって、どんなに歌やダンスが上手くてもステージがないと自分をみてもらえない。
それと一緒っていうのもなんだけど、いくら足が速くても、いくら陸上をやりたくても、その一歩めの『トラック』に立てなきゃ意味がない。
陸上競技は基本個人競技だ。
サッカーやバスケと違って、協力する訳でもない。短距離やリレーは自分のコースから出ちゃいけないし、長距離は長い距離を走らなきゃいけない。
幅跳びや投てき競技・高跳びは、自分の体を上手く使えなきゃいけない。
陸上は結構デリケートなスポーツなのだ。まぁぶっちゃけ面倒だ。
それでも尚、僕らはトラックに立ちたいのだ。
年上でも、遅くても、トラックに立ち、コースに入れば_____皆一緒。
恐れることはない。いくら周りが速くても自分の精一杯を絞り出せ。
ベストを尽くして勝てなかったらしょうがない。それで終わり。、
そこでいつまでも這いつくばっていたら、いつの間にか皆、上へ上へと登っていってしまう。
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皆、待っている暇なんかないのだ。
《《コース》》
『いつだって自分のステージで
頂点をめざせ』
読んでいただいてありがとうございました!!!
なんか思ったことかいてたら何が言いたいのかわかんなくなってしまいました....
アドバイス下さい......