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夜の学校で不思議な本を見つけたらどうする?最終話
今日の分もう書いてたんですけど、莉好菜さんが早めに出してくれてテンション上がったので書きます。ほんまありがたい。最終話です。
ゆうちゃんのぶんまで、私が___
ザッ、ザッ、ザッ。
休日の午後、私はあの旧校舎にやってきた。
立ち入り禁止の看板を退けて、ボロボロの廊下を踏んで歩く。
来るのは2回目なのに、自然と行きたい場所への道を足が覚えていた。
鳥の鳴き声が聞こえる、中庭の温室。前に来た時とは違って日の光が差しているから、植物に光が当たって暖かい。それでいて、サーッと吹く風が涼しくて心地よい。
そばにあったジョウロに水を入れて、たくさんの植物に水をやる。隠し肥料に涙を添えて、全ての植物に水をやった。
行きたい場所は、ここだけじゃない。
コツ、コツ、コツと音を鳴らして、あの図書室へ向かう。あの本を見つけたら、またあの子に会えるかな。そんなことを考えながら一人廊下を歩く。
テーブルの上に乗った分厚い本を手に取って、埃をはらった。あの日のことを思い出して、またそっと涙をこぼした。
ふと、気配を感じて開きっぱなしの扉の方を見た。窓が開いていたから、風が入ったみたいだ。
もう、会えなくても。ぽつりと、頭のどこかでそう思った。何もないのに、じっと扉を見つめる。今もあの日の少女が、白い髪をなびかせてそこに立っている気が、して
終わっちゃいましたリレー小説。
莉好菜さんありがとうございました。
ここまで読んでくれた方もありがとう😊