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残酷さも嬉しみも。
「ねえ、おねえちゃん。」
大雨の中、道の端っこでぽつんと一人の男の子が座っていた。
私は原口 舞衣。(はらぐち まい)女子高校生。
学校帰りの出来事だ。
外は大雨で、雷が激しく鳴る。
そんな中、6歳ぐらいの小さな男の子が私に話しかけてきたのだ。
男の子「ねえ、おねえちゃん。たべもの、ちょうだい。」
「え、ええ、?」
私は困惑した。
男の子「お金がもうないの。たべものもぜんぶ食べちゃったの。」
服はボロボロで、髪もぼさぼさ、体中は傷だらけ。
何があったのか。。。
可哀想だったから、コンビニで買った小さなパンを一つあげた。
男の子「ありがとう。」
男の子はパンを口いっぱいに詰めて、美味しそうに食べている。
「ねぇ。何かあったの?」
ちょっと事情を聴いてみた。
男の子「え?僕?」
「うん。」
男の子「う~んと、僕ままにすてられちゃったんだ。」
「何かしたのかな、僕。もういらないって言われちゃった。」
「、、捨てられたの、?」
男の子「そう。」
「じゃあ、、その顔の傷は?洋服もボロボロだし、、」
男の子「ままが怒ってくるの。たたいたりしてくる。いたいの、」
「洋服も、買ってくれない。お風呂にも入らせてくれない。」
「虐待、、そんな、酷い。」
相当つらかったんだろう。今にも泣きそうな顔をしている。
どこか、引き取ってくれるところはないかな。
とりあえず今日は、うちに泊まらせることにした。
--- 帰宅 ---
「お母さん、この子。」
帰る前に事前にお母さんとお父さんに連絡して、確認も取っていた。
お母さん「まぁ、可哀想に。ボロボロじゃない。」
男の子はぽかんとした顔で母を見つめた。
お母さん「少し緊張しているわね。とりあえずお風呂に入れようか。
お父さん、男の子をお願い。」
そうして、お風呂に入れてご飯も食べさせた。
「そうだ。お名前はなんていうの?」
唯人「唯人(ゆいと)だよ。」
「唯人君ね。」
唯人「お姉ちゃんはなんていうの?」
「えっ、私!?」
「まいだけど、、」
唯人「まいちゃんね!」
唯人は私に指をさして、微笑んだ。
唯人「よろしくね!」
最後まで見てくださりほんとに感謝です!!
この小説は題名がすごく迷いました、、、(笑)
第二話も見てくださると幸いです。